学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

将軍地蔵

2012-06-20 | 勝軍地蔵と良助法親王
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 6月20日(水)21時50分20秒

近づいて撮った将軍地蔵の写真も載せておきます。
また、掲示されていた文章も転載しておきます。

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将軍地蔵(しょうぐんじぞう)

 将軍地蔵は「勝軍地蔵」とも書き、中世武士の地蔵信仰を背景
に、室町時代に入って生み出された地蔵で、騎馬武者姿で表わさ
れることが多く、その名から特に戦国武将に信仰された。
 本像は、光背型石仏の将軍地蔵立像で、正確に「将軍地蔵」と
刻まれている。甲冑(かっちゅう)を着け天衣を垂らし、左手に幡(はた)と思われる棒状
のもの、右手に剣を持っている。
 石仏としては、本像を含めて市内に一例しか確認されておらず、
数少ない将軍地蔵信仰の一端を示すものとして貴重である。
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「本像を含めて市内に一例しか確認されておらず」というのは文章として若干変ですが、これは「例」の前の数字を消して「一」に書き換えているためですね。
また、「室町時代に入って生み出された地蔵」とありますが、大原嘉豊氏はもっと古いと言われていますね。
ただ、大原氏の「高野山親王院所蔵『勝軍地蔵』画像に関する考察」(『尭榮文庫研究紀要』6,2005)という論文で紹介されている高野山親王院蔵の勝軍地蔵像は武人には見えず、普通の勝軍地蔵のイメージとは全く異なります。

高野山親王院
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/751a7c8784642ad84a5ea0d48e239b8d

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6444
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