学問空間

【お知らせ】teacup掲示板の閉鎖に伴い、リンク切れが大量に生じていますが、順次修正中です。

内閣法制局元長官・阪田雅裕氏と「公定力」

2018-08-11 | 天皇生前退位

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2018年 8月11日(土)22時29分41秒

>筆綾丸さん
>救いようのない宗教ですね。
「イスラム国」こそイスラム教の論理を最も正しく理解し、実践している訳ですからねー。

>>いったん施行された法律は、公定力といいますが、裁判所で無効と判断されない限りは合憲、適法なものとして作用し続けます。(山尾志桜里氏『立憲的改憲』55頁)

阪田氏は自由法曹団の川口創弁護士との共著『「法の番人」内閣法制局の矜持─解釈改憲が許されない理由』(大月書店、2014)と同じ誤りを繰り返していますね。

「公定力があるわけですから」(by 阪田雅裕氏)
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/8299a2004a780bb7b3f1ccf78f47325a

私も内閣法制局長官だった人の法律用語の用い方がおかしいというのには勇気が必要だったので、この投稿をするときには十数種類の行政法の教科書を確認してみましたが、「公定力」は行政法の基礎中の基礎であり、自分の理解に間違いはありませんでした。
まあ、どんな人にも思い込みはありますが、阪田氏くらい偉くなってしまうと、周囲は誰も誤りを指摘してくれなくなるのでしょうね。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

公定力 2018/08/11(土) 11:12:50
小太郎さん
イスラム教がほんとに飯山氏の言うようなものだとすると、救いようのない宗教ですね。

『スターリンの葬送狂騒曲』に関するウィキの記事(ロシア側の反応)を読むと、映画製作の関係者が不審な死に遭わなければいいが、と思ってしまいます。
また、日本の共産党系の人たちは、この映画にどんな感想を抱くのでしょうね(たぶん、観ないと思いますが)。

http://www.webchikuma.jp/articles/-/1446
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%9A%E5%8A%9B
----------------------
坂田 いったん施行された法律は、公定力といいますが、裁判所で無効と判断されない限りは合憲、適法なものとして作用し続けます。(山尾志桜里氏『立憲的改憲』55頁)
----------------------
阪田は元内閣法制局長官の阪田雅裕氏ですが、公定力とは、法律一般の効力のことではなく、行政行為の効力のひとつにすぎない概念ですよね。記憶が曖昧で恐縮ですが、小太郎さんが、以前、阪田氏の誤りを指摘されていたような気がするのですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする