学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

Stubbs the cat

2013-09-06 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 9月 6日(金)21時53分47秒

>筆綾丸さん
『吾妻鏡』の時頼の遺偈は怪しい、というのは『吾妻鏡』の編纂時期・編纂目的を論じる多くの歴史学者が言っていることで、ウィキペディアでもけっこう丁寧な説明がありますね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%BE%E5%A6%BB%E9%8F%A1

高橋氏が本当に時頼が作ったものと考えるのなら反対説への丁寧な批判が必要なはずで、「いかにも勉強熱心な時頼らしい」で済ませられるような話ではないですね。
総じて『北条時頼』は宗教に詳しい歴史学者の著作として読むと至る所で「もやもやした気持ち」になりますが、歴史に詳しいお坊さんの「ストレスのたまらない生き方」といった有難い法話として読めば、それなりに役に立つ本ですね。

>Talkeetna
これは「タルキートナ」と読むそうですね。
たまたま昨日、ツイッターで2012年7月のロイターの記事が話題になっていました。

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米アラスカ州に「ネコ市長」、観光客らから絶大な人気

[タルキートナ(米アラスカ州) 16日 ロイター] 日本ではネコ駅長「たま」が人気となっているが、人口約900人の米アラスカ州タルキートナでは、ネコ市長「スタッブス」が観光客らから絶大な支持を得ている。
雄のスタッブスは、生まれて間もなく市長に「当選」。それ以来、「名誉市長」の肩書を与えられたスタッブスは、地元の住民から「スタッブス市長」と呼ばれて親しまれており、雑誌などメディアからの取材依頼も多い。
住民らの話によると、15年前の選挙では、出馬した候補者を気に入らなかった住民たちが、ジョークのつもりで投票用紙にスタッブスの名前を記入し、他候補を破ったという。

http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBodyPI.php?url=http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE86G01020120717

この記事の尻尾の部分、いかにももっともらしい話ですが、もともとタルキートナは正式な行政単位ではないので、首長の選挙自体が存在しないそうですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Stubbs_(cat)
http://en.wikipedia.org/wiki/Talkeetna,_Alaska

地元の人は自分たちが作った冗談がマスコミによって広がって行くのを楽しんで眺めていたのでしょうね。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6905
コメント
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