学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

「小泉荘粟島における霊地信仰」

2010-01-22 | 中世・近世史
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年 1月22日(金)00時05分27秒

>筆綾丸さん
岩船港の粟島汽船乗り場に行ってみましたが、真夏には一日5便出る連絡船が冬場は僅か1便で、待合室もうらびれた雰囲気が漂っていました。
『 忘れられた霊場』には「小泉荘粟島における霊地信仰-梵字石をめぐって」という章があり、粟島についての詳しい説明があります。
冒頭だけ紹介してみます。(p124)

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 中世の小泉荘のうち、新潟県岩船郡の粟島には、この小さな孤島にしては異常なほど、多量の中世石造物があることは、既に多くの人の知るところである。この石造遺物の大部分は、粟島浦村内浦の観音寺周辺に集中しており、時代はいずれも南北朝期を前後する時期に造立されたものであり、大部分が自然石に梵字を陰刻した供養塔婆である。この小論では、この供養塔婆を梵字石と呼ぶこととする。
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この石造物は「板碑」という言い方をされることも多いのですが、かなり厚みがあるため、「板」という言葉は若干不自然な感じがします。

「新潟県北部の史跡巡り」
http://blogs.yahoo.co.jp/rekisi1961/42449001.html
コメント
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