キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

コルビエール

2024年05月24日 | Weblog
ワイン業者らしく、チョット試飲会に来られたメーカーのことについて細かく解説してみたいと思います。
今回はコルビエールから来られたメーカーで、リーフレットを見ると尖塔を持ったシャトーをお持ちの古い家系で、ここの領主だったと思われえます。
でも、今回来られたのはこのシャトーのメートル・ド・シェで、背が低くて如何にも南仏のフランス人らしい人の好いかたで、5種類のワインをこの試飲会に持ってこられました。

1本目はロゼ、飲んだ時に少しでもコメントを書けばよかったのに、何も書いてないので、すっかりどのようなワインだったか失念しました。
でも悪くなかったと思います。
どうもロゼって日本で売れないので軽んじてしまうんですね。

2本目がIGPペイドック、これは南仏の強烈な風味を持ったワインで、日本ではこのタイプが全く受けず苦労しました。
結局、コルビエールは本当に安くて、薄くて個性の無いのを量販店で売りました。
ですからコルビエールを売ったというより、低価格でそこそこに飲めるワインがコルビエールだったに過ぎません。
真面目に作ると、ものすごく強い南仏の照り付ける太陽を感じさせる、鬱陶しいくらいに個性的で、人を驚かせるにはうってつけのワインとなります。
はて、このワイン何と合わせて飲むんだろうといぶかってしまいますが、現地の人にはたまらなく郷土を感じさせるワインなんでしょうね。
ちなみに品種はカベルネとマルセラン、メーカーのテイスティングコメントは、それっぽいことが色々書いてありますが、ミントのニュアンスがあるってところに一番このワインの特徴が表れていると思います。

3本目のワインは、ついにコルビエール・ルージュで、流石に洗練されてくると南仏の強烈な感じがエレガントになって来て飲みやすくなります。
品種もグルナッシュ、カリニヤン、シラ、ムールベードルと典型的な南仏のワインの構成になっています。
エチケットはシャルル・ルブランの「天使の羽を切るビーナス」
IGPの後だったのでエレガントさが際立ち、ワインを褒めたので、オジサンが帰り際このワインを袋に入れてくれたのだと思います。

4本目もコルビエールの赤で、品種はシラ、グルナッシュ、カリニヤンで、カリニヤンは房ごとカルボニックマセラシオンをやっているとのこと。
味わいは繊細さとの濃さが増してるかなといった感じで、大きな差は感じられなかったな。

5本目が彼のフラッグシップのコルビエール・ブテナック、明らかに強さが増したワインで、20%を新樽熟成しているために強さが感じられるのかもしれません。
前の二つとは明らかに異なった風味のワインで、ちなみに、この地域はカリニヤンの最適地らしいです。

この醸造責任者のオジサンの人柄に触れていると、このワインを日本で広めてあげたいなあといった気持ちにさせられます。
ワインはオジサンの人柄が現れた誠実で心を込めた造りが感じられるいいワインです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生最大の喜び | トップ | 一人の昼飯 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事