厳しい残暑。
サワギキョウ、正しくは西洋サワギキョウと言うのか?
ブルーの花が涼しげ・・・
裏庭の隅に置かれたハイビスカスが強烈な色彩にもかかわらずひっそり咲いている。
冬の室内で咲く花と大きが違う。
暑い日差しの下で咲くハイビスカスは巨大輪。
夏の仕事が一段落したら沖縄に行く予定だが、
果たして実行できるだろうか、沖縄のアカバナーを見ることができるだろうか・・・
夕暮れの甲府沼、水面に映る空の色、磐梯山、甲府沼を吹き抜ける風の匂い、透明を増した大気。
全てに近づく秋の気配を感じる。
今、時刻は22時、あちこちから耳鳴りのように虫の鳴き声・・・
夏半ばにしてすでにもう・・・根性がない。
庭に出ることができない。窓越しに眺めるのがせいぜい。
ああ、 Duchesse de Brabantが咲いているな、エキナセアがきれい、あれはなんだろうか?
あすは予定通り休養を一日取る。
もうひと頑張りするために・・・
庭の小川で羽化したオニヤンマだろうか、小川の水面に沿って何匹も悠然と行き交う。
そんなオニヤンマが時として締め忘れた扉から勢いよく侵入し、慌てふためき、音を立てて室内を飛び回る。
だがすぐに観念、止まって動かなくなる。
その姿は潔い。
そっと網戸を開けてやる。自由を得たオニヤンマは開け放った窓から何事もなかったかのように空に向かって飛び去ってゆく。
とんぼのめがねはみずいろめがね あおいおそらをとんだから とんだから・・・
お越しいただいたお客様からバラの花束をいただく。
庭に咲いているバラを切ってお持ちになった。
切花として温室で栽培したかのように完璧な花、そして葉。
真夏の庭でこんな素晴らしいバラを育てるとは・・・
自分の庭のバラを見る、なんとした違い、おもわずため息。
夏の強烈な日差し、紫外線、バラにとってはとても辛い季節。
こんな季節でも次々花を付けるのはティーローズ、そしてスーベニール・ド・ラ・マルメゾン。
小さいながらしっかり咲いてくれる。
Souvenir de la Malmaison、今、やはり私が最も美しいバラ、最も好きなバラ、と迷いなく言い切れる。
アスパラガスは春の食べ物、というイメージが大変強い。
だが最近になって冬を除いて収穫できる作物であることを知った。
近年のアスパラガスの栽培は、春に地下部の貯蔵養分を使って萌芽している若芽を収穫する「春どり」、
その後茎を伸ばし、茎葉を繁茂させながら、萌芽してくる若茎を収穫する「夏秋どり」の2回の収穫を行う、二期どり栽培が一般的であるという。
どおりでほぼ一年中フレッシュなアスパラガスが容易に手に入れることができる。
福島のアスパラガスの生産はほぼ100%会津地方で生産されている。寒冷な会津の高原で生産されるアスパラガスは大変美味しい。
喜多方へ行った帰り道、偶然アスパラ畑を通りかかる。道端の無人の販売台に並べられた朝取りのアスパラガス、一束100円。
今日は早速そのアスパラの天ぷら、取立てのジューシーなアスパラガス、その他フレッシュな夏野菜の美味しさといったらもう・・・
会津に来たら採りたての極上のグリーンアスパラガス、たんと召し上がれ。
最近iphoneのアプリ、TuneIn Radioでインターネットラジオをよく聞く。
TuneIn Radioは数万のラジオ局、世界中の音楽、スポーツ、ニュースを聞くことができる素敵なアプリだ。ボタンを押せば瞬時に録音さえもできる。
中でもOTTAVAを聞く。眠れぬ夜、眠りに落ちるまで、退屈な車の中、カーオーディオに繋いで、・・・ながらに、とにかくよく聞いている。
既存のAM,FM放送の多くは全てにおいてあまりに騒がしすぎてまともに聞くことができない、心を安らかにすることができない。
そんな煩い、騒がしい騒音の中、春風が頬をなでるように、爽やかに流れ去るオッターヴァの音の存在は貴重。
静かに流れる音楽、語りは退屈な時間をやり過ごしてくれる、心安らかに眠りの世界に導いてくれる。
心がざらつきている時、心波立っている時、OTTAVA、お聞きあれ・・・
郡山に買い物に出かけた帰り道、青田のなかにますぐ伸びる道、夏雲の下、
吾妻山から続く青い山のなかに我が家はある。
すでに21年暮らした、そこに我が家がある。
暑い。今日も。
陽が沈めばぐっと気温が下がるのが分かっているものの我慢できない。
強い日差し、庭の水撒き。
新しいラウンドタイプのスプリンクラーの飛び散る美しい水の軌跡を見つめている。
それだけで、視覚から涼味。
ゆっくり回転、迸る水滴がなめらかで優美、バレリーナが回転するように、白鳥が大きく翼を広げ羽ばたくように。
穴の角度、大きさ、形状がよほどうまくデザインされているのだろう。
暑い。
ゲラニウム ドラゴンハートがどんどん横に広がり、花をつけている。
この暑さにぴったりな強烈な色彩、親譲り、プシロステモンにそっくり。
その親のプシロステモンは早、花の盛りを過ぎてしまった。
夕方、スプリンクラーで1時間ほど庭に水を撒く。
これでだいぶ涼しくなった。
この暑さをものともせずナデシコが満開。
昨年は7月ナデシコ満開の折、あのナデシコ・ジャパンがワールド・カップで優勝した。
オリンピック開催に合わせるように今年は2週間ほど遅れてナデシコ満開。
是非ともナデシコ・ジャパンに金メダルを獲得してもらいたいもの・・・
庭のあちこちでエキナセアが咲き始めた。
この花を知ったのは5,6年前、初秋の安曇野を旅したとき、信濃大町にある大きな庭園、アロマオイルを販売する会社の広大な庭で初めて見た。
ルドベキアの一種であろうかと思ったその花がエキナセアという名前であることを知った。
その頃、草花に対してそれほど無知であった。
そんな思い出がこの花にある。