昼過ぎの気温3℃。早春のように気持ちよい。諸橋近代美術館から眺める西吾妻山も久しぶりにくっきり。双耳峰の左の峰が西大巓(1981m)、右の峰が吾妻山連峰最高峰(2035m)西吾妻山だ。山の花のお好きな方は6月下旬、この山を訪れてほしい。残雪のこる鞍部周辺の花々を訪ね歩く事は大変楽しい。ただ梅雨の時期、雨具は必携になるだろう。
餌台を飛び回るたくさんのコガラを窓越しに眺めている。雪解けの始まった明るい早春の森。ヒーコ、ヒーコ 春を喜ぶコガラ達の透明な歌声。これで長い冬も終わった・・・早くもそんな季節の来到を願い、ぼんやりと夢想している。
裏磐梯に五色沼という単独の沼は存在しない。一般的には五色沼湖沼群のなかの毘沙門沼をさす場合が多い。それほど五色沼湖沼のなかで大きく美しい裏磐梯を代表する風景である。沼の最上流、流れ込みの部分は凍結する事がなく、水鳥たちが羽を休める貴重な場所だ。ハクチョウ、オナガガモ、マガモなどたくさんの水鳥が泳いだり、まどろんだりしていて雪の森を散策する人々に静かな喜びを与えてくれる。(毘沙門沼にて)
朝のうちは薄日さえさしていたが、昼からまた雪。雪降る小野川湖はただただ静かで暗い。緑萌える春、対岸の湖畔散策路、森林トロッコ道を体を緑に染めて歩いてみたい。今はそんな季節が巡ってくるなど想像できないほど陰鬱な、重苦しい風景だ。(小野川湖にて)
深い雪に囲まれた山の生活者は、海への想い、潮の香りへの猛烈な思慕に襲われる時がある。今日もそんな想いに駆られ車を海に走らせる。幸い福島には青い美しい海、太平洋がある。そんな深い海の海底に潜り、5メートルを超えるウシエイと戯れる。・・・・・残念ながらそれは夢の話だ。(アクアマリンふくしまにて)
吹雪でかすむ桧原湖。裏磐梯最大の湖もこの寒さで早くも全面結氷し、ワカサギの穴釣りが始まった。まだ氷が薄いのかスノーモビールのトレースも安全を期し、ガイドに沿って走っている。まもなく色とりどりのテントで湖上はにぎわう事だろう。(桧原湖にて)
心配したほど雪降らず一安心。これから雪にすっぽり包まれ、静かな時を楽むとしよう。100タイトル以上もたまってしまったDVDを次から次見る。スピルバーグ、宇宙戦争、評判の悪い映画だったが、ウェルズの原作からこれだけできれば立派。視覚(CG)を助けるdts(Digital Theater Systems)サラウンドの迫力ある音響驚くばかり。子供のころ原作を読み、夢中になった覚えがあるが、スピルバーグも、同じような子供のころの強い思い入れに駆られ、映像化したに違いない。それを理解、想像せず駄作と切り捨てるのは間違いのように思う。男はつらいよ、48作、ようやく10作ほど見終わる。見れば見るほど脚本家としての山田洋次、なんともすばらしい。
昨年、といっても2日前に降った雪、その雪面は弱った肉眼でもきらきら光るゼラチンフィルムのような雪の結晶が見える。気温の低い真冬日が続いているので結晶が崩れないのであろう。こんな事は珍しい事だ。(庭にて)