五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

世代と役割(表装の話)

2018年01月17日 | 第2章 五感と体感




世代と役割(表装の話)            2018年1月17日

私事ですが、何か新しい事を始めると10~12年の周期で変化が訪れているようです。
10年前に新しい事を始めた時は、自分の健康年齢を意識する事はありませんでしたが、これからの10年は、自分の「身体」と「心」を今までとは違った角度で意識する必要があることをこのところ考えるようになりました。

たとえば、四半世紀関わっている表装に関して言うならば、世間のニーズとのギャップから変化を余儀なくされていますが、技術を習得する人が細々でも存在し、時代時代に設えられてきた過去の遺物がある限り、継承されていくものであると思っています。
技術を習得しても、生業として生活していけなければ、衰退していくことは自然の流れですが、技術を持つ者が、自主的に価値や必要性を発信していくことで、付加価値が生み出されていくことも今様のやり方であると思います。
そうであるゆえ、昔気質の語らずに粛々と作業をするだけでは、ご飯を食べていくことはできない時代になっています。
簡単に世界に発信できるツールは、そういった意味では、片隅に追いやられた昔からの技術と表現を興味を持って、更に関わる事への行動へと移る人を生み出すきっかけになることは期待できます。
ただし、SNSで発信できるようになるまでの技術を持てるようになるまでは、かなりの時間を要することは忘れてはなりません。
諸々の古来から継承されている技術習得は、2,3年でものになる、と、思いきや、そうそう甘い世界ではありません。
生涯かかっても満足いくものはできないかもしれません。
でも、それに生涯関わろうとする情動が湧くこと自体が人間の叡智であると私は思っています。

「下手こそものの上手なれ」という言葉に励まされ、自分の思い込みであろうとも技術を持つ継承者の一人として発信することをし続けていきたいものです。

江戸時代では、表具師という言葉もあれば、表装手という言葉もあったそうです。
私には「手」という言葉が塩梅良しです。
これから10年、どんな形で表現して見せていくか。自分の世代のやり方を見つけてゆきたいものです。

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