五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ロバートキャパの写真展

2013年02月18日 | 第2章 五感と体感
現在、横浜美術館で行われている「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー二人の写真家」展を見てきました。

スペイン内戦の写真から始まるロバート・キャパと、彼のパートナーであるゲルダ・タローは、公私共のパートナーであり、33年前に日本で開催された回顧展では、ゲルダ・タローをクローズアップすることはありませんでしたが、ゲルダが活動中に亡くなるまでの写真は、見事に二人で一つ、と言えるものでした。

33年前は、私自身まだ海外の経験が無く、人生としての経験も少なく、知識も薄くかったことを改めて意識化しました。

ただ、キャパの写真見た33年前に、ピカソのゲルニカを見なくては、と、思ったことだけは覚えています。

人間が起こす戦争の意味をあれこれ思い巡らしながら、重たい思いが、目覚めてもまだ残っているような感じです。
しかも、昨晩の大河ドラマ「八重の桜」が重苦しかったことも重なっているかもしれません。

自分の「普段通り」という概念が、「平安感」であることに奇跡的なものを感じた日曜日。
砂漠の荒地に住むアルジェリアのテロリストの実家で息子を案ずる両親の哀しげな表情も重なり、「人間とは」を考えざる得ない気分です。

1954年、キャパがベトナムで亡くなる年に日本を訪れた時に撮った写真が、とても印象的でした。
東大寺を訪れた際、彼が撮ったのは、盧遮那仏でもなく、本堂でもなく、それらを見つめる人の表情でした。

キャパの目を通して表現してきたものは、「身体だけでなく、心と魂で成り立っている人間」であることをしみじみと感じています。

33年、、、イエスキリストが生きた年月だということも象徴的ことだな、とも思い、人の人生の尊さを週明けの朝から思っています。

今日の保護者勉強会のテーマは「自分の生育史の解釈」です。少々重たいけれど、こんなところから繋げてゆきたい、とあれこれ考えています。

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