五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

平家物語から西行経由芭蕉に至る

2012年08月15日 | 第2章 五感と体感
去年の6月から読み始めた吉川英治著の新平家物語を昨日読み終えました。それと並行しながら平家物語を辿りつつ…。

16巻に集中するわけにはいかない中、複雑な人間関係と系図、登場人物の背景等、歴史的な出来事に関する資料や本、はたまた旅を通して、平家物語に片足突っ込んだ生活をしました。楽しい一年でした。

もともと日本人のアイデンティティというテーマを考えるにあたり、古事記、万葉集、そして源氏物語や平家物語は避けて通れるものでは無く、読まないで感想を語るわけにはいきませんし、趣味の能楽も平家物語を知らずには済まされません。

学生時代から琵琶の語りを聴いてきましたが、雰囲気ばかりに酔いしれていたようです。
ようやく自分の中で物語としてのイメージと史実が統合されたような体感を感じています。

源氏物語の光源氏と繋がるような平清盛の生育史。そして、源平それぞれの人間関係と生き延び方、落ち方、成れの果て…。歴史上、ほんとうに生きていた人々の人生の壮絶さは、それぞれに心打つものでした。

清盛逝去後の義経の生涯が気になり、京都は勿論のこと、鞍馬山、平泉、鎌倉腰越、藤沢の白旗神社と首塚を歩く中、彼の人生を祈ることも多くなりました。

陸奥の旅の機会も増えてきた中、そこで見えてくる風土、風習もこれからの学びと思索の素材となりそうです。

改めて、西行や芭蕉を追いながらいにしえの人々から受け継がれている遺伝子を考えてゆく生活となりそうです。

あとどのくらいの読書と旅ができるかわかりませんが、行脚し言霊を紡ぎながら生きていきたい理想は自分次第、だな、と心に言い含め、更に修業を続けていこうと思います。

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