五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

繰り返すと見えてくる

2011年10月03日 | 第2章 五感と体感
毎日同じお経を唱えたり、毎日同じ祈りを唱えたりしていると、その日の気分や状況によって、祈りの中から湧き出してくる感情は違います。

同じことを繰り返すことの喜びは、案外身近なところにあるかもしれません。

朝起きて、家族と「おはよう」と言葉を交わし、朝ご飯を食べ、それぞれの役割を果たし、一日を終えます。
いつもと同じ日々を繰り返していることに、もし虚しさがあるなら、毎日同じことを繰り返していることの何が不満で何が不安なのかを繰り返しの中から意識化してみると良いかもしれません。

戦争もなく、自然災害に襲われることなく、天候が安定し作物が例年のように実のり、家族がいつものように元気で、自分自身も毎日同じ家事や仕事を繰り返し…。この当たり前のような繰り返しが一つでも当たり前でなくなった時に、同じことの繰り返しの生活のありがたさに気付きます。

平素の生活の中にある普段通りの繰り返しに喜びを感じてみると、いかに自分が幸せかが見えてきます。

週末は二日間続けて、能楽の発表会でした。お手伝いしたり、謡いの連吟や地謡で舞台に立たせていただいたり、参加者の皆様の舞台を拝見させていただいたりしながら、稽古を繰り返すことから見えてくるものも、年を重ねるごとに違ってくることにも気付き始めました。
今までの一喜一憂とは、ちょっと違います。謡っている間、自分のできていないところがやたらと耳に付きながら、次への課題を考えている自分が居たりします。

「希求」することと「身の丈」の差を思い知りながら、「次へ」の稽古が無性にしたくなっています。

無意識に自分に課題を課す思いが自然に湧き出すことも、今まであまりなかったことです。
稽古を始めて四年目に入り、三年間ひとくくりの経験の中で、自分の中の尺度が生まれてきたのかもしれません。

これだから「人は面白い」…

繰り返しの中から生まれてくる感情に耳を澄ませ、体感を大切にしたいものです。

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