五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自他分離

2017年09月10日 | 第3章 無意識の世界


自他分離                           2017年9月10日

私の問題なのか。他者の問題なのか。

私の問題であるのか。親の問題であるのか?
子である自分の問題なのか?両親二人の問題なのか?
私の問題であるのか。子供自身が考えていく問題なのか?

つまり、「自己の問題であるのか?他者の問題であるのか?」これが混同していると、自分の望みなのか他者の望みなのかの判別が付きにくくなるようです。

親が子を育てる、また、子が親に育てられている時、そのあたりが混同しているからこそ、
子育てができるのかもしれません。
でも、親子が混同している時期はそれで良くても、子供が段々と社会に出向くようになっていくと、自分と他者の違いが段々といろいろな形で見えてきます。
いろいろな形で見えてきたものをどう感じ、解釈するかは、育てられてきた環境が比較考察する感情として湧き出してくるようです。
いつまでも、私とあなたを混同していると、あたかも私であるかのように、子供と向き合うようになりますが、子供も同じでしょう。親が今までの全てを考えてくれていたとしたら、当たり前のように親を当てにするわけです。
でも、学校に行くようになり、中学生ぐらいになると、様々な個性を意識し、自分と他者を比較考察できるようになっていきます。
その時に、独立した個性を育む力を備えていないと、他者が「一層怖い対象」となり、学校の中で居場所を見つけるのも苦労する事でしょう。

親子の上手な分離に、正しい答えは無いように思いますが、自他を分離することを人生の先輩である自分が先に気付いたら、自分の生育史で育んだ知恵を参考にすれば、それが自分自身のやり方として自信を持てば良いのかもしれません。
親や学校に反発できる子供は、自我に目覚め、無意識に自他を分離する作業過程であり、健やかに生育している証拠でありましょう。
「私は嫌われているかもしれない」という思い込みによる感情の表れも、自己と他者の分離を意識しているからこその感情でありましょう。

答えを与えてくれる他者よりも、自分で探す答えを共に歩いてくれる身近な人に出会えたら、きっと、生涯のよき友になるのではなかろうか、と、思います。
自他分離の扉を開くと、自由意思と自己責任から自立の感覚が見えてくるかもしれません。


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