五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

満足という理(ことわり)

2019年10月02日 | 第3章 無意識の世界

photo:日本橋三越での英国展にてアフタヌーンティー

満足という理(ことわり)   2019年10月2日

人生50年と謳われた戦国時代以降、
段々と人の平均年齢が高くなり、
令和の時代は、人の人生100年が、
当たり前のように言われるようになりました。
それでも、周囲を見ていると、
90歳を超えて、自立して活動している人は、
そうそういらっしゃらないように
見受けられます。
私の親族を見ていても
80代あたりから何らかの他者の助けが
必要になっています。
私自身の人生も、怪我や病気にならなければ、
死に至るまで、このような行程を歩んで
ゆくのだと思っています。

自分の出来る事が限られてくるのは
頭では分かっていても、
自分の能力が低くなってくると、
「出来る事は限られている」事への
認知が低くなり、結局は諸々を片付けられないまま
他者のお世話が必要な段階へと
突入してしまいます。

私は現在58歳。
還暦まであと二年を切りました。
たぶん、これから10年ぐらいの月日を歩みながら
徐々に自分の衰えを切実に感じるようになるのだと思います

かといって、よほど大きな転機が無い限り
自分の役割を狭めていく事は
かなりの勇気がいるはずです。

満足な自分
不満足な自分
これらを考えてみると、
現在の私は、不満足な自分の割合の方が多いように思います。

まだまだ足りていない自分を感ずるわけです。

つまり、不満足な自分を感ずるということは、
まだ自分の伸びしろに期待しているということでも
ありましょう。

夏目漱石の「吾輩は猫である」の猫は、
水の張った瓶の縁にあと一寸手がかからずも
満足感を得ながらの最期となります。

私が「もういい」「もう充分」と、
ほんとうに思えた時に、
「おばあちゃん、もっと頑張ろうよ」
言われたら、手を振り払うような頑固者であるかもしれません。
でも、それが人間の理(ことわり)の姿であろうかとも思うのです。

「もう充分」という思いの湧く時は、
天国への階段をかろやかに昇る時であることを
確信はありませぬが、私自身何となく
そのことを信じているように思います。


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「生き甲斐の心理学」

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