東大寺の修二会満行 2017年3月16日
3月14日で東大寺の修二会(お水取り)が満行しました。
1日~14日まで毎晩行われる松明では、練行衆の長い時間をかける「行の一端にしか過ぎませんが、一般人が窺い知ることが出来る一番身近な行でもあります。松明の炎に触れると祖先の魂をふるふると体感します。人々は無病息災を祈り、願いを籠めて松明の炎で焦げ落ちた杉の枝葉を拾います。
修二会の期間、ずっと奈良に滞在したいという夢はいつ果たせるか解りませんが、歳を取れば取るほど段々と体力も無くなってくるので、近い将来に願いを果たさないと、夜半の行に通う事も叶わなくなります。真っ暗な夜道を歩くにも足元がおぼつかない状態ではそれすら出来ません。
自分が死を迎える時に、想いを馳せる内容は、自分の経験が大きく影響するはずです。あれこれやらずに悔いばかりを残さないよう、メメントモリ(死を想う)をもう少し強化したいと思うようになっています。
3月1日~14日までのお水取りの時期を奈良で過ごしたいものです。
奈良に住んじゃった方が早いかな。。。と、思いながら暮らす時期が長すぎて、それを叶えている人に出会うと「ああ、先起こされた。。。」と、口を尖がらせるわけです。
「奈良のお水取りが終わると春が来る」
関西に住まう人は、口々にそれを仰います。今は、私自身にも身に付いている言葉ですが、お水取りの最中は、それとなく春の準備をします。
先日の14日には、日本橋に寄り、奈良のサテライトショップで、放映されていた阿倍仲麻呂の物語を見て、14日間の「行の締めくくり」を自分なりにしました。奈良の発信地が日本橋にあることは大変ありがたいことです。
今年の春は、少々足踏み状態のようですが、寒さの中にも春の潤いが混じっているのが分かります。花粉症が酷い人にとっては、そんな悠長な話題どころではないでしょうが、温(ぬく)い水分が含まれた空気は春の象徴です。
三笠山が若草色に色付くのを待ちながら、新たな年度を迎えるために整えたゆきたいものです。
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