五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

火祭

2015年08月16日 | 第2章 五感と体感
火祭…2015年8月16日

お盆休みもそろそろお終いですね。
今日は京都の大文字さん。京都五山の送り火です。今年も行きそびれ、来年こそは、と、思う気持ちに、本当に来年こそは叶えないと永遠に見る事ができないように思います。
8月末には富士吉田の火祭が行われます。
年明けから春分あたりまで行われる修二会(しゅにえ)も松明を振りかざします。
その中で私が思いを深くするのは、やはり東大寺二月堂のお水取りです。

各地で行われる行事には、火を焚くものが多く存在しています。

お正月の祭儀や祀ったもの等を高く積み上げ、焚き上げるどんど焼きも火を焚くことで祈願したり祓ったりします。

空海・真言宗、最澄・天台宗の護摩を焚くことも、「火」が大切な役割を持っています。

お盆の送り火も玄関の外で祖先の霊を送ることを火を焚くことで表します。

炎を魂の化身又は置き換えであると思うと落ち着くのは、見えないものを見た気になるからでしょう。

太古の宗教、ゾロアスター教の影響を受け、伝わった国や地域が、それぞれの環境で個性化されていった説がありますが、火を焚くことがあの世とこの世の橋渡しであることは、人間の条件として与えられた情動でもあるようにも思います。

ラ・トゥールの蝋燭の火を灯しシャレコウベを撫でる女性の横顔の画をふと思い浮かべ、あの世とこの世を「死」という概念で繋げた人間の情動と知恵の深さを改めて思うのです。

メメントモリ「死を想う」に合掌。

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