五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

パリの朝

2009年03月15日 | 悔いのない人生とは?
初めてフランス・パリの街を訪れたとき、街の印象は、グレーの壁が迫った家並の閉塞感でした。
以降、何かと縁があり、毎年、最低、二週間は滞在することが数年間続きました。

旅を共にした子供も、第二の故郷と云えるくらい、パリの空気を身近に感じていると思います。
大人よりも子供の方が、街の空気に馴染むのが早く、公園で出会った子と砂遊びをしたり、おじいちゃんやおばあちゃんから微笑みの視線をたくさん頂き、人情味を感じさせていただきました。

モンマルトルの丘にサクレクール寺院があり、丘の周辺の下町は、路地を挟んで、古い建物が隙間なく立ち、ロートレックやモジリアニ、エリックサティとすれ違ってもおかしくないとさえ思ってしまいます。
友人の自宅が近いこともあり、モンマルトルには、よく泊まりました。
建ち並んだアパートの屋上には、住まいの部屋数の細長い煙突が並び、窓から見える風景は、その煙突無しでは情景を語れません。

その立ち並んだ建物は、街の音を増大させます。
車のクラクション、人の声、生活音等、路地を挟んだ壁に反響するその音が、パリ独特の音となって私の耳に入ってます。
そんな町の音響効果で、楽しいのが朝です。

鳥のさえずり。

朝は車も少ないので、自然界の音が、マイクを通して歌ってるがごとく、反響して聞こえてきます。
これもまた、パリ独特の音。

今日の朝。久しぶりに陽が燦々と射し、空がきれいだと見上げていたら、急にパリの鳥のさえずりが、私の耳に聴こえてきました。

ふと、春だ。。。と思いました。

奈良のお水取りが本日で終了です。
そんな日に、こうやって春を想うことができるのは、繰り返しの経験があるからゆえだと感謝しました。

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コメント
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