五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

腑に落ちる体感

2009年01月17日 | 第2章 五感と体感
能の初稽古がありました。

一対一で師と向き合いながら、口伝で行います。
音(おん)を真似する。

「呂律(ろれつ)がまわらない」という言い方がありますが、呂と律は旋律のことです。

現代は音符があります。でも、はじめからあったわけではありません。

音に抑揚をつけて、云いまわしていきます。
平安時代には律師が存在していました。
謡には、楽譜がありません。定まった音を自分の口から発することに慣れるまでは少々時間がかかりそう・・・・
でも、慣れていないにも関わらず心地よいのは何故でしょう。

謡と声明とグレゴリオ聖歌。見事に抑揚が同じなのです。体に響く音の上がり下がりは、まるで測りが体内に備わっているかのようです。
昔から、グレゴリオと声明は源が同じだと言われています。

確かに口に出して初めて「同じだ」と感じました。
知識で知っていましたが、体感としての経験は初めてです。

観るのとやるのでは大違い・・・
こりゃこりゃ大変なことを始めてしまったと思いますが、自分の中にある辻褄が合っていくことを楽しんでいこうと思います。

現代の律師に憧れつつ、これまたどうなることやら・・・

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コメント
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