五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ライフ・イズ・ビューティフル

2007年07月12日 | 第9章 愛
私にとってとても大切な人が、急逝しました。
その人の死を受け容れるには、これから長い時間が必要なようです。
この一週間、静かに静かに彼との真実の記憶を思い起こし、この出来事の意味を自問自答してきました。

彼は、私たちに笑顔を残して、異国の地であっという間に天に昇ってしまいました。

めそめそしていても、現実は変わりません。
本日、以前から友人と約束していた東京ミッドタウンのサントリー美術館を訪れ、日本の匠と芸術に触れてきました。学生の頃から、この美術館が好きで頻繁に通いました。一緒に行った友人も同じ経験の持ち主です。互いの好みも何となく分かり合い、日常の色々なことを話し、充実した時を過ごすことができました。

こんな時は、美しいものに触れ、お喋りするのが一番の処方箋です。

五感は正直です。美しい音を聴き、触れて、観て、食して、嗅ぐこと、本当に好きなものであれば、悲しみや苦しみに囚われた心をほぐす事ができます。

そんな一日を乃木坂で過ごし、ふと、ロベルト ベニ-ニの映画「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出しました。美しい人生を自ら築き上げようとし、妻と息子に悲しい思いは絶対にさせないという意志のもと、強制収容所で最期を迎える、という内容の映画です。

彼に重なるのです。
笑いながら。
その残像をはっきりと私の脳裏に残しながら、天国に直行しました。

私の身心に宿る彼の魂をしっかりと信じ、これからの人生、私も彼と共に生きていきます。
ご冥福をお祈りします。たくさんの愛をありがとう。
そして、これからも変わらずに降り注ぐ愛と喜怒哀楽を私たちに与えてください。

ガンジスの友でもあり、兄でもある大切な大切な人に、私の想いを捧げます。
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