Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

あぁ憧れの卒業旅行 そして Champions League

2007-02-22 | EURO Football
日本ではどこのマスコミもさっぱり取り上げなかったオーストラリア A- League の全日程が終了した翌日の2月19日より欧州へ出張に出掛けております。
成田空港は若い男女が大変多かった。おそらく後期試験を終えた今年卒業予定の学生さん達の卒業旅行であろう。私が学生時代も卒業旅行で海外に渡航する同級生がちらほらと。貧乏学生の私は卒業後もスポーツを続ける事が決まっていたのでただひたすら走りこむ毎日。あぁ羨ましかったなぁ。俺も外国に行きたいなぁと思いながら雨の中も風の中も(雪も降ったなぁ)ただ走りこんでいた。
空港でガイドブックを熱心に読んだり、記念撮影に興じたりと、彼らを見ると当時を思い出す。そして最近ではこの時期欧州サッカー観戦に出掛ける学生さん達も。私の出張用の鞄はもう13年前ルーマニアの工場で直接購入した年季物。西側への輸出用の鞄工場であったので品質は保証されており?しかも工場直売価格で非常に安く今でも有り難く、重宝している自慢の鞄。そこに欧州の有名クラブチームのステッカーをべたべたと貼っているので、特に欧州に来た時は色々な人が指を指す。
“バルサは剥がせ、俺はマドリードから来た。”“AJAX の上に Feyenoord を貼ってくれ。”“Bayern München、HSV,ドルトムント... 何故 Stuttgard が無いんだ?” 1990年代に AC Milan が欧州を席圧していた時はその Milan のマークを指差し“お前までミラニスタか?”とあきれられた。
この時期に欧州方面の飛行機に乗ると、おそらくサッカー観戦に行くのであろう若い日本人の人達からも私の鞄を見て声をかけてくる。最近では女の子も増えてきた。男女のグループで“観戦ツァー”に出掛けたり、彼氏?と一緒に。中には女の子同士で(気ぃつけや....)サッカー観戦旅行は今に始まったわけでも無い。70年代だって専門誌にツァーが紹介されていた。2週間でお値段は50万円~60万円。特に70年代終盤は奥寺が 1FC Koln に入団したこともあり人気が高まった。しかし奥寺が入団する前でもそういうツァーはあった。大学生の人達が4年間アルバイトをして貯めたお金で欧州に出掛けたのだろう。ここ数ヶ月、円安とはいえ70年代に比較すれば航空券代もずっとずっと安くなり、日本代表も強くなりサッカーも身近になり、その上 Champions League ( 昔は Champions Cup 奥寺だって出場してゴールを挙げている。 ) には日本人(もちろん中村俊輔)が登場するようになった。本当に幸せな時代になった。30年前、20年前、いやJリーグ発足直後だって想像出来なかった。

最初の訪問地はノルウェーの首都オスロ。直行便が無いので Lufthansa を乗り継いで Munchen 経由でトランジットも入れると都合16時間を要しての北欧到着。ホテルにチェックイン出来たのは午後11時半だった。 今回はいつも宿泊するホテルが何故かとれずに初めて違うホテルに。これが大失敗。部屋には小さなシャワーしか付いていない上にタオル類が無い。その上電話も無い。早速フロントにUターンしてタオルは貰ったが、電話は“御用の際はここでお貸しします。”と携帯電話を見せられた。
ノルウェーの物価の高さは本当に閉口する。例えば500ml のペットボトルのコカコーラが NOK22 ( 約450円 ) 日本なら3本は買えるなぁ…. ミネラルウォーターも同じことだ。
ノルウェーと言えば2002年5月14日、地元開催を1ヵ月後に控えた日本代表が最後の海外試合をここオスロでノルウェー代表と行い 0-3 で敗れている。この試合にはまだ中澤、久保といった最後にワールドカップメンバーに選ばれなかった選手達も出場をしている。長身の北欧選手相手に久保、中澤らの持ち味であった高さがどの程度通用するのかを試したのか?知り合いの日本レストランで選手達が食事をしたのであろう、寄せ書きの色紙が飾ってあった。
現在行われている欧州選手権予選ではノルウェー代表はトルコ、ギリシャ、ハンガリー等の同居する Group 3 に所属し2勝1敗で3位に着けている。その1敗が10月アテネで行われたギリシャ戦での敗戦。33分に Katsuolanis に喫した失点を取り返せなかった。3月28日にはアウェーでトルコ戦。6月6日にはホームでハンガリー。9月12日にはギリシアをホームに迎えて11月17日、ホームでトルコを迎え撃つがそれまでに当面のライバルを叩いて置きたいところだ。ハンガリーは昨年9月にアウェーで 4-1 と粉砕しているのでトルコ、ギリシア相手にどう戦うか?そして同じ組にいるボスニア・ヘルツェゴビナ、モルドヴァ、マルタ相手に取りこぼさない事も同様に重要だ。
ノルウェーと言えば長く欧州では Outsider のイメージがあったがそれを払拭したのがワールドカップアメリカ大会の欧州予選。Poland と何と England を破って大会に初出場を決めたのだ。その後も興隆は続き翌フランス大会もハンガリー、スイス、フィンランド、アゼルバイジャンを寄せ付けず圧倒的な強さ(6勝2分け)で本大会に出場し1次リーグでは第三戦では既に決勝トーナメント進出を決めていたブラジル相手であったが 2-1 と逆転で破りベスト16進出を決めた。
その2年後も欧州選手権本大会に進出。1次リーグではラウール、メンディエタ、イエーロらを擁するスペインを Iversen のゴールで破っている。日本がブラジルやスペインにワールドカップで勝てる日はいつのことだろう?
その後 ワールドカップ2002そしてプレーオフで敗れたEURO2004 ワールドカップ2006 と本大会からは遠ざかってはいるが2003年から指揮を執るハレイデ監督は高さばかりに頼るでなく中盤には180cmには満たないがテクニックのある選手を並べ前線の高さを生かす戦術を成就させようとしている。
名古屋グランパスの188cm 長身のフローデ・ヨンセンは元ヨーゼンボリの現役ノルウェー代表選手だ。
 今ここで話題になっているスポーツネタは決勝トーナメントの始まった UEFA Champions League ではなく、札幌で開催されるノルディック競技の世界選手権だ。日本も今年は暖冬で札幌の降雪具合はどうなのだろう?と話す人も。地元紙にも掲載されていたがこの大会の特徴は距離コースの一部が室内(といっても数百メートルらしい。)を通ることらしい。 バイアスロン、複合、距離、クラシック等さすがノルディック王国、男女共にタレントが揃っており話題は事欠かない。日本期待の?ジャンプ陣はどうなのだろう?ルールを変えられてから本当に不振続きだ。しかしそれ以上に問題なのは未だ葛西、岡部を押し出す若い選手が出てこないところだろう。
 2月20日からUEFA Champions League が再び始まる。ノルウェー選手も Liverpool DFに ヨン・アルネ・リーセ、 Manchester United には FW オーレ・グンナー・スールシャールがいる。リーセもスールシャールも EURO2000 からのノルウェー代表メンバー。スールシャールはベッカム、ヨークと共に Europe Champions League のタイトルを勝ち取った 1998/99 の Manchester United の優勝メンバーでしかもあの劇的な決勝ゴールを挙げた選手。長く故障でリタイヤしていたがようやく復帰し、Champions League でのグループリーグの Celtic 戦などには出場していたが、2月20日の Lillie 戦にはベンチ入りしなかった。ラーションが入ったからだろうか? 
2月20日に行われた4試合、最も看たかった Celtic vs AC Milan 戦だけがこのホテルではテレビ中継にありつけなかった……. 続く


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