Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

捕鯨問題?マグロ問題??

2007-02-23 | Weblog
ノルウェーと言えば日本とならんで鯨を食する国。アメリカ、オーストラリアそしてニュージーランドの“反捕鯨提唱国”からは日本とならんで標的にされている。しかし、世界に与える影響を考えるとやはり矛先の多くは日本に向けられる。今回は鯨料理を食べる機会がなかったが、そもそもここノルウェーでもあまりがつがつと鯨を主食にしているわけでは無いらしい。同じことは日本でも言える。日本の捕鯨が本格的になったのは戦後GHQが日本の子供たちの栄養数値を高める為に当時はまだまだこう休職であった牛肉の替わりに鯨肉を奨励した為。1970年代、私が小学生の時はまだ給食に鯨の竜田揚げが出されていた。私の大好物であった。以降、鯨が絶滅の危機に瀕していると言う迷信を吹聴して回っているアメリカや Wheal Watching でけっこうな利益を上げているニュージーランドやオーストラリアらが音頭をとって商業捕鯨が中止されてしまったままだが、昨年からその“聖域”が徐々に崩れつつある。今日本が行っている捕鯨はあくまで調査捕鯨で、日本の鯨に関する科学的調査は世界でも定評がある。そしてミンク鯨は数が激増しており、今やオキアミだけでなくインドマグロやニシン等を餌として食べ、その量は人間の漁獲高の3~5倍と言われている。一方シロナガス鯨は成育に時間を要するので数が中々増えないが、それこそ西欧諸国が皮脂から油だけ採り、残りは捨ててしまい乱獲したのが激減の原因だ。 だが少し前になるが大変な事件が起こっている。
2月12日付のオーストラリア紙 Sydney Morning Herald によるとあの Sea Shepherd の Farley Moway 号が日本の調査捕鯨船かいこう丸に体当たりを食らわしたとの事。かいこう丸はSOS信号まで出していたらしい。 Farley Moway は最初氷山にかいこう丸を追い込み捕鯨をやめさせようとしたのだが、どうもタイタニック号よろしくその氷山との激突を避けて右舷に舵を切ったかいこう丸の船尾に Farley Moway がぶつかったらしい。しかし、同紙の記事を見るとむしろ Farley Moway の行動ばかり書いておりむしろ彼ら Sea Shepherd のここ30年の反捕鯨活動を掲揚している様だ。しかも Sea Shepherd のコメントを見ると、まるでかいこう丸が舵を切ったせいで“衝突事故”が起こったと言いたげだ。
翌日ニュージーランドの Chris Carter Conservation Minister ( 保護大臣 ? ) は Sea Shepherd の代表 Paul Watson に電話を要れ政府として日本の捕鯨を止めるからこれ以上過激なことはしないようにと注意を促し、報道されている日本の捕鯨船との衝突事故についての“事実無根”とする Paul Watson のコメントを信じると発表した。 しかし事はニュージーランド政府と Sea Shepherd のコメントの様には運ばない。Watson は嘘をついていたし、その嘘を Carter 大臣は鵜呑みにしていた。2月14日、日本政府はオーストラリア政府とニュージーランド政府に正式に救助を求めた。同じ捕鯨船団にいたにっしん丸が Sea Shepherd の投げた可燃物により炎上しているとの事で、27歳のマキタ・カズタカさんという乗組員の行方が確認されていないらしい。 後に日本でもSea Shepherd が火炎物を投げている映像がニュースで報道された。
Carter 大臣は記者会見を首都のウェリントンで行いにっしん丸の位置を発表した。Ross Sea からおよそ100海里の位置にあり、Ross 島の米国 McMurdo 基地と ニュージーランドの Scott 基地から約265海里の位置にいるとの事。乗組員の安全を最優先させると言いながらも報道された様に火災が船内の加工場に限られればにっしん丸は自力で近くの港に寄航できるだろうし、6日から6日半でニュージーランドからタグボートが到着するだろうと。オーストラリアからは更にその2日後に到着するらしい。(ずいぶんかかるなぁ)しかし、Carter 大臣の本音はにっしん丸に積載される約1000トンの燃料用の重油が漏れて環境を破壊しない事だ。この調査捕鯨団にはオーストラリアの Aurora Australia も南タスマニア海では同行していたが、この Sea Shepherd が引き起こした事故のあった海域はニュージーランドの領域とばかりにオーストラリア政府はコメントを控えている。
今や鯨は日本では高級料理、需要は70年代と比較しても激減している。それに鯨は完全に供給過多らしい。だがもっと疑問なのはこの事件をどのマスコミも大きく取り上げないこと。日本の船がおそわれとるんやで?

今月初めにはまぐろの漁獲量を抑える取り決めが締結された。現在、世界の商業漁業取引の11%がまぐろ漁業に占められている様にまぐろは金を生む魚とされている。地中海マグロの漁獲量は23%減らされることが決まったがこのEU諸国が主導とした決定にトルコ、リビアは不満を隠さない。この国での重要な外貨獲得の輸出産業でもあったからだろう。2002年の世界でのマグロの貿易取引高は26億ポンド(5720億円) Bluefin まぐろの2001年の築地市場での取引高は US$173,600 ( 約2,080 円 ) と報告されている。特に Bluefin まぐろは大西洋の南では生息が30年前と比較して8分の1になっているらしい。 今鯨に続いてマグロも日本が悪者にされつつあるが、今日本市場はマグロが供給過多になっている事実を世界は勉強すべきだ。例えば黒マグロの漁獲高が日本は半分に減らされ、オーストラリアと同じ3000トンベースとされてしまったが、オーストラリア国内で3,000トンも黒マグロの需要があるわけが無く、これらの殆どは日本向けだ。問題は世界中がマグロを日本に売り込みに来ている事で日本人が毎日マグロ料理をがつがつと食べていると勘違いしていることだ。また無知なマスコミは中国のマグロ需要が激増し日本にマグロが回ってこないなどとのたわごとを言っているが、中国でマグロ料理を楽しんでいるのは一部の金持ち層だけで、彼らが高級料理としてさしみを始め日本食を楽しんでいるので客単価が高く、買い付けるほうは高くても買えると言う事。日本は良質マグロを求めて買い付けのハードルが高いので品質管理の難しい日本より、高く買ってくれる中国に売りましょうと言う業者がでてきたというだけの話。今世界では寿司の人気が高くなりつつあるが、彼らの知っている寿司ネタはマグロとサーモンくらいでイカや蛸はほとんど食べない。それにひかりものの価値も知らなければウニは食べる人も出てきたがイクラは知名度が低い。要するにツナとサーモンさえあれば彼らは寿司をいくらでも食べると言うことでその二つが無ければ寿司にならないと言うこと。マグロの需要が激増しているのはむしろ欧州あたりだろう。EUのお偉方は日本に来て一度マグロとサーモン以外のネタを味わって見ることをお奨めするよ。そしてミンク鯨の激増がマグロの減少を含めた海洋の生態系を狂わせている事も学ぶべきだ。
それに日本のマスコミはもっともっと勉強….. するほど頭良くないわなぁ……

下記のサイトをご参照ください。一般化している捕鯨の知識がいかに間違っているかがわかります。

http://aikij.com/kujira/naka.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8%E5%95%8F%E9%A1%8C

http://www.athome.co.jp/academy/zoology/zoo19.html


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