Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Kewell World Cup 行き赤信号 どうなる Socceroos

2010-05-11 | 夏季五輪

5月10日、南アフリカ大会に臨む日本代表23名が遂に発表された。
GK に川口が復帰し問題のFW陣は森本、矢野が選出され達也と前田が落選した。そしてFC東京期待の石川も。課題のCBのバックアップには岩政が。選ばれた選手は是非我々を喜ばしてほしいもので、残念ながら選出されなかった選手達は次を目指して欲しい…..

この2日前、Sydney Morning Herald 紙には “ EXCLUSIVE (独占記事)“ と云う注釈が付いた記事が目に飛び込んだ。

Kewell injury setback hits Socceroos’ cup hopes ( Kewell の怪我のぶり返しが Socceroos のワールドカップへの希望に打撃 )

所属先の Galatasaray Istanbul の Johan Neeskens コーチは Kewell の状態に就いてコメント。
ワールドカップ出場に就いては “ very difficult “ との判断を降しているとの事。 Neeskens と言えば 1974, 78 年大会ではオランダ代表の中心選手として活躍。
オランダ代表チームの2大会連続決勝進出に貢献した Johan Clyff と並ぶ選手であった。1979年には New York Cosmos のメンバーとして来日した。 
4年前は Guus Hiddink の下でオーストラリア代表コーチを務め、今は Galatasaray で Frank Rijkaard 監督の下コーチをしている。

今シーズン、まだ Galatasaray は2試合を残しているがプレーする事は不可能とのこと。そればかりか約1カ月後のワールドカップ出場でさえ、
“今、私は大変難しいと思う。徐々に良くなっては悪化すると言う循環の繰り返し。今彼は練習を辞めて治療に専念しているが、時に3~4日後には回復しトレーニングを始めてはまた悪化する事も。先週、チームに合流したが今週火曜日(5月3日)には2週間続いた痛みに耐えられずチームから離脱した。この分では彼がワールドカップに出られるか解らない。まず彼とオーストラリアのドクターの判断次第だ。もし彼が出場出来ないのならそれはオーストラリアにとって大きな痛手だ。”

31歳の Kewell は今シーズン27試合に出場し 14ゴールを挙げる好調なシーズンを送っていたが、1月に鼠径部(脚の付け根)の手術をし5月1日、88分からピッチに登場したのが1月10日国内のカップ戦に出場して以来初めての出場試合であった。しかしその3日後、痛みが引かず再びピッチを後にする事となった。もし Kewell が合流できないとなると Cahill に負担がかかる。 それでなくてもオーストラリアは前回より攻撃力が落ちると言われているのに。 
ワールドカップ予選でも GK Schwarzer, CB Lukas Neil, Craig Moore そしてボランチに Jason Culina, Vince Grella と言った選手達のDF力で失点を1に抑え本大会進出を決めた。 
トルコリーグの残り2試合に出場出来ないとなると5月24日 Melbourne Cricket Ground で行われる All Whites こと New Zealand 代表とのワールドカップ壮行試合に出場出来なければいよいよワールドカップメンバー入りが危なくなる。 
それともメンバー入りをさせて、回復が見られない場合は初戦,6月13日のドイツ戦の24時間前に FIFA Medical Committee が認めた“大会に出場出来ないほど深刻な怪我の状態”選手として他の選手と入れ替えるか……

5月11日。第一候補が発表され、6月1日には最終23人に絞られる。 しかし怪我が深刻なのは Kewell だけでは無い。 Mark Bresciano, Brett Emerton, Vince Grella , Craig Moore そして Jason Culina らも怪我でプレーできていない。特に Bresciano は背中の故障 の為に殆ど練習が出来ていない状態。こうなって着ると攻撃陣では Celtic の Scott McDonald , DF 陣では Sydney FC の Simon Colosimo, そして J-League 勢の Mark Milligan, Spiranovich らに期待がかかるが、 McDonald 以外はちょっと…….

Neeskens コーチは “ Lukas Neil は近年に見られない最高のコンディション “と高い評価を降しているが…

初戦の対戦相手国、ドイツの Kicker 誌はこの件を Grosse Bangen beim ersten deutschen WM-Gegner Australien  ( ドイツの初戦の対戦相手国オーストラリアの大問題.. ) との行で記事が出ていた。 
ドイツにとって、初戦のオーストラリア戦を上手く乗り切れば、1次リーグ突破への視界が大きく開けてくる。 やはり列強国には幸運が巡って来るようになっているのだろうか……
だが悪い話ばかりではない。少しばかりの良い話題も。FIFA の発表によるとオーストラリアのサポーター達が購入したチケットの枚数は 43,000 余りでこれは開催国の南アフリカ以外では米国 ( 130,000 枚 ) UK ( 97,000 枚 ) に次ぐ3番目の売上らしい。 4年前の快進撃もあるが、これは恐らく南アフリカと云う地がラグビーの Tri Nations や Super 14 を通じて多くの Aussie サポーター にとって他の参加国のサポーター達よりも馴染みがあったり実際に訪れた人達が多いからだと思われる。
4年前、丁度1次リーグを終えてワールドカップ観戦から香港経由で帰国した時に多くの Aussie サポーター達と香港まで同じ機内に乗り合わせ、色々話をした事を思い出す。 勿論彼らは喜々揚々と、私は苦笑いをしながら……

Gold and Green Army と言われるサポーター達が悲しみに打ちひしがれて帰国の途に着かない事を祈るよ…. 
それにしてもあっという間の4年間だったなぁ…. 俺は真央ちゃんか??

そして5月11日。ワールドカップ第一次候補30名が発表された。
Goalkeepers (4)
Mark Schwarzer, Brad Jones, Eugene Galekovic, Adam Federici.

Defenders (10)
Craig Moore, Lucas Neill, Luke Wilkshire, Scott Chipperfield, David Carney, Mark Milligan, Jade North, Michael Beauchamp, Shane Lowry, Rhys Williams.

Midfielders (11)
Tim Cahill, Brett Emerton, Mark Bresciano, Vince Grella, Brett Holman, Carl Valeri, Mile Jedinak, Richard Garcia, Nicky Carle, Tommy Oar, James Holland.

Forwards (5)
Harry Kewell, Josh Kennedy, Scott McDonald, Dario Vidosic, Nikita Rukavytsya.

    

 



Kewell は怪我の回復を期待して名前が入った。 そして Emerton ら怪我が心配される主力達も。 GK には好調 Adelaide United の Galekovich が第2GK 候補最右翼だろう。 JEF 千葉の Mark Milligan, 今年2月、仁川 United からノルウェーの Tromso に移籍した Jade North, 昨年6月の日本戦が代表デビューとなった Rhys Williams らはまず選出されたが浦和 REDS の Spiranovich そして Sydney FC の Simon Colosimo らは選考から漏れた。 Spiranovich は怪我で出遅れたのが痛かった。 
A-League 勢は Glaekovich 以外は全滅。 Jason Culina まで外れるとは…. Culina は怪我もあったかもしれないが、 Verbeek 監督は兼ねてから Grand Final を含んでも3月末にシーズンが終わる A-League でプレーする選手が中2カ月空いてワールドカップにベストコンディションで臨めるかには懐疑的だった……

最後に残る23人は…… 大会まであと約1カ月。 この待っている間が一番楽しいんだなぁ……



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
状況は苦しいですが (鍼灸)
2010-05-13 01:38:35
お久しぶりです。
今回はピムが選んだにしてはまともかなあと(苦笑)。
期待の星のオアーといい、ビドシッチ、ルカビチャ、ロウイー、R・ウィリアムズ、そしてオランダで埋没していた(苦笑)ホランドまで選んでいます。これは意外です。
といって、選んだけど、本登録の23人から若手をしっかり落とすのもこれまでのピムですから、油断はできません。
ピムはコロシーモ、J・グリフィス、J・バーンズといった中途半端なベテランを好む、悪い癖がありましたが、彼らが一掃されています。

とはいえ、今回のW杯に関しては、かなり悲観的です。
守り倒して勝ち点1を取れば御の字でしょう。
だからこそ、出涸らしのお茶みたいにベテランの経験に頼り続けるよりも、若手の確変に期待をしたいのですが・・。

クリナは一応メンバー入りはしてます。
国内組では彼とムーアは落とさないでしょう。
FWは絶望的です。
AZでベンチ要員、出ても後半からのホルマンや、ハルCで「空気状態」のガルシアを代表入りさせているようでは。


しかし、オージーの遠征ぶりはすごいですね。
日本だと南アって危険な国というイメージが強いですが、南半球同士、英連邦同士、ラグビーで馴染みがあるというのもあるんでしょう。
ドイツ大会の時の遠征ぶりも凄かったと記憶してます。
海外を旅行してても、オーストラリア人というのは結構どこにでもいるんですよね。
返信する
Jason Culina (Mr.コンティ)
2010-05-13 11:22:38
鍼灸様

いつもありがとうございます。
そうなんです、Culina の件は実はガセネタを掴まされたのです。出所は地元オーストラリアの新聞で Jason Culina の名前が抜けていたんです。他のにはキチンと書かれていました。
私もこえrから複数の情報源を元に記事を書かねばと思いました。

こうしてみると Socceroos も攻撃陣がタレント不足。Cahill と Kennedyの2人以外はピッチに立てる状態なのでしょうか?
1次リーグ突破に結構期待していたのにそれも修正必要かと思います....

それからパースには結構南アフリカからの移民白人がいました。みんな結構リッチでした。
彼らも里帰りを兼ねて南アに行くかな?と思いました。
返信する

コメントを投稿