Mr.コンティのRising JAPAN

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2011年 Rugby World Cup

2005-12-01 | Half Time
話が遡るが11月17日 IRB で6年後のラグビーのワールドカップの開催地の投票が行われたが残念ながら日本は決戦投票で敗れてニュージーランドが第一回大会以来24年ぶりの開催と決まった。実はこの開催地決定に就いては私はかなり楽観をしていた。11月13日付け Sunday Times 紙上に”Japan is the best choise to host the 2011 World Cup" と言う行で始まる Mr.Stephen Jones のコラムを見つけたからだ。では何故敗れたのだろう?もっとも南アフリカが決選投票に残れなかったのが欧州勢には驚きであったらしいが。そこにラグビーというよりもスポーツ以外の利権が絡む様々な要因があった。南アフリカ共和国に就いてはInternatioal Rugny Board ( IRB )Technical Report では Best host と記されていたらしい。ニュージーランド(以下NZ)はグリニッジ世界標準時間(英国の標準時刻でもある)+ 12時間というのが原因で試合時刻が欧州ではテレビ中継に良い時間とは言えないとか、競技場、インフラの整備が貧弱と言うことで不利と報道されていた。この開催地に就いては16の国と地域の代表の投票によって決められたがその投票者は以下のとおりだった。

立候補国  日本①、NZ②、南アフリカ②
各大陸協会 オセアニア① 欧州① アフリカ① アジア①
国別    アルゼンチン① カナダ① オーストラリア②
6 Nations スコットランド② アイルランド② ウェールズ② フランス② イングランド② イタリア①

上記の国、および地域の横に円で囲っている数字が投票数だ。従ってイングランドを始め列強国は1ヵ国で2票数を投票することになる。 第一回目の投票では立候補を除いた13の国と地域で投票され1番得票数の少なかった南アフリカが落ちた。Sunday Times の予想ではアフリカ協会、アルゼンチン、イタリア、そしてアイルランドからの支持が得られるとの事であった。アフリカ協会は述べるまでも無く、アルゼンチンは地理的な事から、イタリアは時差の関係からテレビ中継時間が最も良い時間に放映出来る南アフリカの支持と考えられた。だが南アフリカは第1回目で落ちた。それは恐らくフランスの支持を得られなかったからであろう。協会の Chief Exective, Mr.Francis Baron は日本を支持するとは表明していなかったがフランスは南アフリカか日本かどちらかの支持が予測されていた。 日本にはアジア協会とオーストラリアからの支持を取り付けたと。オーストラリアの支持はライバルのNZが開催地となっては優勝にマイナスが働くからだ。そしてコラムは不可解な IRB に提出された報告書にもコメント。 NZの競技場の事には触れられず、日本がかつて東京五輪や2002年の FIFA ワールドカップの開催を遂げた事を無視して”メジャーな大会を開催した経験が無い”と報告されていたらしい。そしてご存知の通り開催地はNZに決まった。当地 NZ に在留している日本人の方々はこの決定に現地の人々の感想は異口同音に" 率直にLuckey の一言に過ぎない”との事。まず決め手になったのは同国女性首相である Helen=Clark 自らが最後のロビー活動に陣頭指揮をふるった事。日本は森前首相を誘致団長に据えたが私は彼は適役ではなかったと断言できる。1998年のフランスワールドカップ前に当時首相であった森氏は日本選手団との会食で中田英寿に”日本はね韓国ではまだ韓国に勝った事がないんだよ。”と堂々と失言し中田が”それ誰に訊きました?”と尋ねると”川淵君が言っていたよ”と根拠の無い嘘か誤解を堂々と、すると中田は”僕達勝ちましたよ”とさらりとワールドカップ出場のきっかけとなった前年11月のソウルでの韓日戦の事を説明。それを聞いた森前首相の表情は永久保存版であった。まぁいくらラグビー経験者とは言えこんな人に旗振りを依頼した日本協会の人選は??だ。それと、All Blacks だ。11月20日の England 戦で勝利を収めるなど England, Ireland に遠征を慣行。8月にも British & Irish Lions が New Zeland に遠征するなど交流が盛んだ。しかも既に今後5年に渡って All Blacks が両国に遠征し続ける見返りに英国協会の得票を取り付けたと言われている。All Blacks のテストマッチは協会にとっては文字通りドル箱だ。 これは残念ながら日本には出来ない事だ。だが、ワールドカップの開催の本質を考えれば、ラグビーの世界的な普及を考えれば、日本が適切だと Times は述べており、今回の決定は前回大会がオーストラリア単独開催になったことへの同情も否めないとの事。 おそらく日本の企業がラグビーワールドカップのスポンサーの多く名を挙げるだろうが、もし彼らが”日本開催以外はスポンサーにつかない”と言えば満場で日本に決まった様な気もする。すこし日本はお人好し過ぎたのだろうここでも。ラグビーは少し専門外なので皆様のご意見をお待ちしております。

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