Mr.コンティのRising JAPAN

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日韓中戦 昌原の試合で さすが朴主水

2006-11-20 | 五輪 U-20, U-17
11月14日、韓国の昌原で行われたU-21の日中韓3カ国対抗戦。韓国ではどういうのだろう?韓中日?韓日中。最近の外交の流れから言うと前者だろう。これに北朝鮮が加わって4カ国対抗ならもっと面白いのだけど。 日韓の五輪チーム対決で忘れられないのが1992年3月マレーシアで行われたバルセロナ五輪アジア地区最終予選だ。日韓両国に加えて中国、カタール、クウェート、バーレーンを加えた6カ国総当りで上位3カ国が同年行われたバルセロナ五輪への出場権を獲得出来た。両国は共に1勝1敗1分後の第4戦で激突した。日本はバーレーンを 6-0 で破っており得失点差で優位に立っていた。この韓国戦に引き分ければ大きく1歩バルセロナ五輪に近づくはずだった。試合は韓国が押す展開。しかし日本も石川康(ヴェルディ)を中心にDF陣が攻撃を凌ぎ、主将の沢登(東海大)らが時折チャンスを創るなど 0-0 で進んだ。中継していた NHK のアナウンサーが何度も“日本引き分ければバルセロナ五輪に大きく近づきます。”と連呼する終了間際、アナウンサーが“シュートーォォォォォォ”と叫んだの韓国のシュートでそのシュートォォがゴールを守る下川(ジェフ)のゴールネットに突き刺さってしまった瞬間だった。ロスタイムはまだあった。当時の横山五輪監督はそこでテクニシャンンの藤吉(ヴェルディ)を投入するも挽回できず、痛い敗戦を喫した。“()内の所属は当時のもの。“僅かな望みがあった最終戦は既に出場を決めているカタール。しかしこの試合も 0-1 で敗れまたも日本はアジアの壁に跳ね返されてしまった。この五輪から年齢制限が設けられたことから代表の世界への挑戦はワールドカップのみとなり、果たして私が生きているうちに日本が世界の舞台にたてるだろうか?と思った予選であった。3年後の1995年1月、翌年のアトランタ五輪予選に向けてチーム造りを始めた西野五輪チームはオーストラリア国際大会に出場し韓国と対戦する。ここでも日本は 0-1 で敗れるが試合内容は小倉、前園らを擁した日本が圧倒しておりこの3年間の進歩を見せ、以降の五輪チームの進撃はここに記すまでもないだろう。 あれから3大会連続でアジアの壁を突破している。2年後の北京五輪出場に向けてどんな強化を進めていくのだろう?この五輪予選はオーストラリアの加入、そして中東勢の巻き返しも考えられ過去3大会の様に容易には進まないと思う。
昌原での韓国戦、日本はカレン=ロバート以外はほぼ2軍メンバー。カレン自身も“なんで俺がこのチームに?”と違和感を感じなかったか?しかし、“2軍”と言っても昨年オランダで開催されたFIFAワールドユース大会出場メンバーでこの試合の遠征に召集されたのはカレンの他にも Gk松井、MF 水野、DF柳楽 FW前田の計5名。
2軍というのは失礼で予備軍と呼ぶべきか? 一方の韓国は朴主水、李根鍋、金勝龍、そして白智勲らオランダユース組4名を含むほぼベストメンバー、朴主水、白智勲は今年のワールドカップメンバー。 開始から”予備軍“の対戦相手に発奮したのか、韓国が日本ゴールに迫る。 38秒には早くも逆襲から右サイドを金昌洙に破られ渡辺がファールで止める。そのFKから朴主水がフリーでヘッドを放つがGK正面。その1分後にも右サイドを破られ最後はファーサイドの朴主水が再びフリーで撃つがクロスバーの上を越えて助かる。しかし5分、あっさりと先制を喫してしまう。ロングフィードを李根鍋が拾い、右サイドの李昇に繋ぎ中に入れられるとそんこには走り込んだ李根鍋が、千葉(新潟)がなんとかコーナーに逃れるが、金勝龍からのコーナーに走り込んだ朴主水に合わされゴールを破られてしまった。朴には柳楽(福岡)が着いたが先に身体を入れられてしまった。日本もその直後にスローインを折り返しから本田(法政大)がシュートを放つが力なくGKに転がる。9分には韓国梁東にフリーでシュートを撃たれるがGK松井(磐田)がブロック。その2分後に日本はサイドチェンジから始めて攻撃らしい形が出来右から再び本田のシュートまで繋いだ。だが韓国は12分に李昇がドリブルシュート、その直後も朴主水がフリーでシュートを放つ。共にロングフィードを受けてスピード溢れる突破を見せしかも日本DF陣を振り切ってのシュートだ。韓国はロングボールを入れてきて日本DFを下げさせる。そこにFW陣が力強い動きで入ってくる、まだ集散も早いので日本の4バックそして細貝(浦和)、2列目の水野(JEF)渡辺(名古屋)らまで守備に腐心するのでワントップのカレンが孤立してしまっている。前線にボールが渡ってもカレンのボールキープ頼みでフォローも後方からやってくるので遅く日本は形が作れない。韓国は日本の左側を執拗に突いて来る。千葉も梁東、李昇の突破を反則で止めざるを得ない。そしてFKを蹴る金勝龍が絶妙の位置に落としたり、直接ゴールを狙って来るのでGK松井も左右に忙しい。何とか韓国のシュートミスにも助けられて日本は1失点に抑えることが出来た。 この日の昌原は気温7.9度。日中はまだ20度を越す日本と比べると選手は寒さで体が動きづらかったかもしれない。 しかし、スタンドも日韓戦(韓日戦?)にしては寂しい入りだ。中には制服姿の女子高生も目立つが、この制服は日帝時代の習慣と一掃されないのかな?日本の朝鮮人学校の様にチョゴリにしないのかな?と考えていたら後半が始まった。 


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