Mr.コンティのRising JAPAN

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日韓中戦 昌原の試合で あのカップルは誰?

2006-11-20 | 五輪 U-20, U-17
洪明甫”監督代行“は朴主水に代わって白智勲を投入した。前半日本ゴールを脅かし続けた朴主水を外してくれたのは多くの選手をテストしたいからか?と思っていたら後で朴は風邪で体調を崩しておりプレーもこの試合を休もうか?とも思っていたらしい。 このコンディションで、う~ん。さすが代表レベルだ。韓国の英雄、洪明甫はかつてベルマーレでもプレーをし、その時に日本の反町五輪監督とは試合前のストレッチ等のパートナーだったらしい。そして井原コーチとはもう語る必要が無いだろう。しかし、両監督、コーチには試合中そんな感情に浸る暇はないだろう。 後半、日本のメンバー交代は無かった。前半35分あたりからボールが繋がるようになりようやくペースが掴みかけてきたのでもう少し様子を、と言う反町監督の判断だろう。監督の”入れろ!入れろ!“の声が響く。それでも韓国は60分スローインを受けた李根鍋が田中(大宮)を振り切りクロスを入れ、中では梁東が柳楽を振り切ってシュートを放つがGK松井がセーブ。 昨年のFIFA U-20に出場した松井も所属先の磐田には川口がいて五輪チームでは大分の西川がレギュラーを張るので実戦でのプレーが少ない。しかしこの試合では時間を追う毎に安定感を見せており、また西川が怪我をしたのでこの間にアピールをしたいところだろう。先制を喫したときは大変な悔しがり様だった。そして日本が徐々に攻撃の形を構築出来るようになった。62分、左サイドからのロングフィードを右サイドで受けた水野がドリブルで姜敏寿を振り切りシュート。サイドネットを揺するに終わったが水野の突破が目立ってきた。そして65分、逆襲に出た相手ボールを奪った柳楽から5本のパスを繋いで上田(磐田)に渡り、さらに左サイドを疾走する渡辺に出し、渡辺が入れたクロスは走り込んだカレンにドンピシャのタイミングで合い、日本が同点ゴールを挙げた。しかし、カレンは淡々と余り喜びを表わさない。レプレイで見るとカレンはこの絶好のクロスを空振りしており、右から詰めた安泰垠の頭に当たってゴールに吸い込まれていったものだった。 五輪チームでのレギュラーを狙うカレンにとっては何とか結果を出したかっただろうが。 しかし安の右には谷口(川崎)が詰めており安が触らなければJリーグで10得点を挙げている谷口が何とかしていただろう。それよりも、この攻撃は永久保存版の素晴らしい build up であった。そして日本は1対1でも韓国選手に競り勝つ様になって来た。このチームでも選手の順応性はさすがと思わされる。そして韓国はロングボールが更に多くなるが2列目以降のフォローが遅れがちになり始めた。71分、反町監督は田中に替えて前田(広島)を入れて2トップ気味にし、細貝を最終ラインに入れた。72分に韓国は金勝龍のFKがフリーの梁東を目指すが梁は空振りをしてくれた。76分、洪明甫監督代行はセットプレーで日本を苦しめた金勝龍に替えて長身195cmの沈愚燃を投入すれば反町監督は反対に169cmの高校生、乾貴士を渡辺に代わって入れる。日韓共に監督の思惑が感じられる交代であるが、残り10分になって再び動きが良くなるのは流石韓国だ。81分韓国はCKを姜敏寿に合わせる、完全にフリーだ。そこに谷口が慌ててマークに寄るがGK松井も出てく来てゴールががら空きだ。そこに一瞬早く姜が頭で合わせ無人の日本ゴールにボールが飛ぶがクロスバーを直撃し姜は天を仰ぎ日本イレブンは胸を撫で下ろす。 日本も乾のドリブルでチャンスを作ろうとするがシュートには至らない。韓国の執念はすごい。85分には李根鍋のドリブルから最後は呉章銀が、86分には白智勲がミドルレンジからあわやのシュートを放つ。87分にはカレンを下げて津田(流通経済大)を入れて前線でのボールキープを期待するが、91分には白智勲が左サイドを突破し中にいる梁東に入れ、フリーでシュートを撃たれるが松井がセーブ。 結局4分あったロスタイムが過ぎても両国得点は生まれず、1-1のドローに終わった。 翌日の日刊スポーツなどはこの試合内容に”O・Gドローが精一杯“”日本U-21 五輪険し…”ふがいない戦い 云々“と悲観的な行しか載せないが、彼等は一度このメンバーと韓国のメンバーを比較する事を薦める。確かに前半は受身になり後手を踏む事が多かったがそれを後半には修正してくるところは評価すべきだ。
一方の朝鮮日報ではかつて“日本キラー”であった趙広来氏の解説が寄せられている。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/15/20061115000050.html

朴主水の攻撃力はやはりU-21レベルでは突出している事、金勝龍のFK等のプレースキックは今後の大きな武器になりうる事、そして李昇、李根鍋の右サイド攻撃を評価し、後半集中を欠いた事が日本を勢いづかせたと適切な論評を残した。

それからたまにテレビに映し出されたカップルは韓国のテレビタレントのキム・ギボム、Ara(コ・アラ)でハーフタイムにはグランドに降りて観客に出演するドラマの紹介までしたそうだ。これはこの試合を中継するSBSが新作ドラマの宣伝の為に企画したもので地元サッカーファンに“やりすぎ”ひんしゅくをかったそうだ。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/15/20061115000041.html

でも日本も前科がある。日韓定期戦最終戦となった(来年から復活するらしいが)1991年の試合は長崎で開催されたがこれは長崎~東京に就航した航空会社がスポンサーになった為で、ハーフタイム中はこの宣伝が流され続けたらしく、更に日韓定期戦はずっとNHKにて全国中継されたがこの試合は地元局のみの中継で当時の数少ないサッカーファンからは大顰蹙の日韓戦であった。 

あれから15年。来年から復活する日韓定期戦も含めてこれから各世代でどんな対決を繰り広げるのだろう?また韓国でサッカーを観戦したくなってきた…


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