Mr.コンティのRising JAPAN

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サンガの勝利が見たいぃぃぃ……  8.1 横浜Fマリノス 3-0 京都サンガ FC

2009-08-12 | 京都サンガ J-League

日産スタジアムは今年でもう3度目だ。とはいっても前の2回はワールドカップ予選。 J - League 観戦は通算で3度目となるがこれは9年振りだ。前回もその前ももちろん愛するサンガの応援。あの時はキングカズが紫のユニフォームを着ていた。 それでも試合は負けた。 その前も負けたのでここでのサンガ観戦は2連敗中だった。しかし今回は期待度が全く異なっていた。前回はホーム西京極で柳沢が復帰する前にも関わらず 2-0 で快勝するなど対戦相手の横浜Fマリノスには3連勝中。しかもこの試合には柳沢が復帰しており、マリノスのCB中澤がナビスコ杯のガンバ戦で右目眼下底骨折を負い出場できない。今度こそサンガの勝ち試合を見られるのでは…そういう思いでスタジアムに乗り込んできた。

      

やはり、と言っては失礼か?ワールドカップ予選時と異なり小机駅から競技場まではスムースに到着。おかげでスタメン発表前に着席出来た。 “遅刻”しなかったのは久しぶりだなぁ……

席はゴール裏のビジター自由席。ワールドカップ予選の試合はS席でも見辛いシーンがあり、入場料を半分は返して欲しいと思ったが、ここゴール裏は結構見通しが良かった。でも前売り券をちゃんと買っておけばよかったなぁ……

まずはサンガのスタメンが発表される。 スタメン、フォーメーションは予想通り。今シーズン初めて見る“生柳沢”の名前が呼ばれると期待感が大いに高まる。

            20 パウリーニョ  

    13 柳沢   10 ディエゴ  22 渡邉大剛
  
         16安藤    7 佐藤  

    8 中谷   14李正秀  4 水本   24 染谷
  
              21 GK 水谷 

一方のマリノス。この試合の課題は怪我で離脱した中澤の穴をいかの埋めるかだったと思う。

                15金根煥 

      14 狩野      9渡邉千真  10山瀬 

          29 長谷川アーリア  30小椋  

     24 金井    3 松田   7 栗原  5 田中

                21GK 飯倉

大方の予想通り松田がCBの入り中澤のポジションを担う事に。松田が“抜けた”ボランチのポジションには田代か兵藤が小椋と組むかと予想されていたが長谷川アーリアがナビスコ杯のガンバ戦に続いて起用された。(ただし2列目のポジションだったらしい。)そして左サイドバックには小宮山ではなく金井が起用され、ワントップに韓国の金根煥が。2列目真ん中には渡邉千真が入りサンガの大剛と兄弟揃ってスタメン。(ただしポジション的に当たる事は少ないと思った。)なんて親孝行な選手達だろう…

      

こうして見るとマリノスの選手達は山瀬と松田以外はよく知らない選手ばかり。あぁ勉強不足….. 一番良く知るのは木村浩吉監督だった。 80年代中頃、釜本邦茂が引退してから私は日産自動車を応援する様になった。GK松永をはじめ、木村和司、水沼、柱谷兄弟、金田、越田そして元セレソンのオスカール。 当時最も魅力的なチームで読売クラブとの対戦は他の試合よりも観客が多かった。 その中で派手さは無いが木村浩吉も好きな選手の一人だった。 一時木村和司が調子を落としてベンチウォーマーになっていた時に木村浩吉がスタメンを張り続けチームに貢献した事をよく憶えている。 だがJリーグ開幕の前に29歳の若さで現役を引退してしまった。Jリーグがいよいよ開幕…と言う時の多くの選手が色々な理由でユニフォームを脱いだ。木村浩吉もその一人だった。控えの選手が紹介されるがここには良く知る選手が二人いた。FW坂田大輔と水沼宏太だ。坂田は2003年 UAE で開催された FIFA U-20 の得点王。決勝トーナメント1回戦、韓国相手に0-1 のビハインドから途中出場で同点ゴール、そして延長前半で決めたVゴールは忘れらない。そのうち代表をしょって立つ FW になると期待していたのだけど。もう26歳、いやまだ26歳。チャンスはあると思う。 
チャンスで言うなら19歳の水沼がもっとあるだろうが、私は彼の父親、水沼貴史が忘れられない。 1979年ワールドユースでの唯一のゴール、そして80年代の日本代表での数々のゴールに私達世代は随分と勇気付けられた。君のお父さんは偉大な選手だったんだよ… でもプロ選手になるとは親孝行な選手だなぁ…..しかしここにいる選手達はみなプロ選手。みんな親孝行なんだなぁ…
見る視点がだいぶずれてしまった……

       

マリノスのキックオフで始まった試合は1分19秒、パスをカットされて金根煥がヘッドで落とした所を山瀬にミドルを撃たれる。韓国代表では金根煥はDFだけどこの試合ではナビスコ杯に続いてトップで使われる。同じ韓国代表DFの李正秀とのマッチアップが楽しみだった。

          

サンガは中谷が高い位置をキープするが相手DFの動きが早くボールが繋がらないしすぐに囲まれてしまう。 前節の川崎戦、前のマリノス戦に続いてカウンター狙いか…5分に中谷が左サイドを上がって攻勢を見せるがクロスは柳沢には僅かに合わず得点には至らなかった。ここの柳沢の外に開いて中に切れ込み松田のマークを外し金井の前に入る動きはさすがだった。6分53秒にはディエゴの縦パスに柳沢が走り込むが惜しくも追い付かなかった。 そして以降、前半はサンガの見せ場はほとんどなかった。

7分30秒にはロングボールを渡邉千真が頭ですらして山瀬が走り込んでミドルを撃つ。弾道はバーの上に外れて行くが中で金根煥がフリーだった。9分24秒には狩野のクロスを水本がヘッドでコーナーに逃れそのCKから長谷川がボレーで撃つがポストの左に外れてくれた。12分16秒には金根煥のボールキープからヒールパスを受けた山瀬がドリブルシュートを見せるがわずかにバーの上に、13分50秒には右サイドバックの田中が上げたクロスを何とか水本が、21分には左サイドからスローインを受けた金井のクロスを中谷がそれぞれヘッドでクリアーしたが危ないクロスであった。22分にも長谷川に正面からミドルを撃たれるがこれは左には焦れてくれた。 劣勢のなか最後は水本、染谷が相手のラストパスを読んでカットしたりするもボールを回されサンガは完全に後手にまわる。金根煥が李正秀のいないサイドに流れ千真が正面からそして山瀬が右から上がって来る。27分18秒、マリノスはCKから金根煥が李正秀に競り勝ちヘッドで折り返したところを長谷川に押し込まれてしまったがここはオフサイドでほっと胸をなでおろす。 しかし最後は染谷の足に当たってはいったなぁ……
25分頃から長谷川が上がってきて効果的に攻撃に絡むようになってくる。29分57秒にはまたも中央からミドルを撃たれてひやりとさせられる。 サンガも何とかディエゴに繋いでそこから…と思うのだが相手DFの集散が早いのでディエゴに入ってもそこからが繋がらない。佐藤が2列目に上がってきてディエゴをサポートし柳沢が上がってきてパウリと2トップ気味になるフォーメーションに替えたのだが….
マリノスも金根煥と千真の2トップ気味になり前線でそして長谷川が2列目に入ってきてプレスをかけて来る。そして38分遂に先制ゴールを許してしまった。 渡邉千真が中央でボールを受け佐藤のマークを受けながらもボールをキープし水本がマークに入る前にグラウンダーのミドルを撃たれそのままサンガゴールネットを揺らした。 千真のボールキープも見事だったがそこに出したのが染谷のマークを振り切った長谷川だった。 サンガDF陣もあれだけボールを回されては……金根煥のマークは充分だったが千真、長谷川に翻弄される時間が続いていた…..

      

それでも前節の川崎戦は先制を許した後に3ゴールで逆転したので後半に期待した。 後半はこちら側にサンガが攻めて来る。立ち上がりから柳沢が積極的に出て来るのでその度に大いにサポーター席は沸いた。47分11秒には大剛からのクロスに飛び込むがオフサイド、48分14秒には左サイドからパウリに入れるが惜しくも合わなかった。昨シーズンはここで2ゴールを挙げている柳沢なんとか状況を打開して欲しかったが…
後半開始から同点を狙って中谷を上げて3バックにし中盤を厚くしたが、49分にはカウンターから田中にクロスに千真にボレーを撃たれ危ないシーンを作られた。 あぁ千真のスタメン….サンガファンの心境は同じだっただろう。
54分、パウリが右サイドで金井に倒されFKを得る。そして中谷に替えて角田を入れる。ディエゴの入れたFKはファーサイドの李正秀に飛ぶがその前に松田がヘッドでコーナーに。そのCKもネアーの李を狙うが栗原のマークで李の頭に合わなかった。 57分にはマリノスが今度はカウンターで金根煥に右サイドを破られ、田中に繋がれそのまま折り返した所をまたも千真にフリーで撃たれたがここは正面の水本に当たりゴールには至らなかった。
サンガベンチは59分にパウリを下げて豊田を入れ、柳沢と2トップに。 しかし試合はマリノスの攻勢が続き何とか李正秀と水本がヘッドで跳ね返してきた。
フォーメーションを確認するとサンガは柳沢と豊田の2トップに2列目は左から大剛、ディエゴ、角田、そして安藤と佐藤がボランチに戻りDFは李、水本、染谷の3バックに替っていた。 試合中でもフォーメーションをどんどん変えて来るのがサンガの特徴でもあるがこれに対応する為か65分マリノスンベンチは山瀬、狩野を下げて兵藤と小宮山を投入してきた。 そして2列目が右から小宮山、千真、兵藤となった。

67分ディエゴが小椋に倒され正面やや左の良い位置でFKを得た。ディエゴは直接狙ったがわずかにバーを越えた。マリノスは3日前にナビスコカップを戦ったばかり、体力的にはサンガの方が有利なはず、ゴール前に持って行きこう言う形でファールをもらえれば….と思うが途中出場の角田が同じく途中出場の小宮山に厳しくマークされるなどボールが繋がらない。 反対に68分にカウンターから兵藤が放った正面からミドルを放たれクロスバーを叩くなど決定機を演出するのはマリノスばかり。 中澤が抜けたDFラインでも4バックがきっちりとポジションを埋め、サンガにシュートすら撃たせてくれなかった。
74分マリノスはスローインから金根煥を経由し長谷川にボールが渡ると長谷川が縦に力強いドリブルでサンガDF陣をごぼう抜き、染谷がマークに入る前に中に折り返すとフリーの兵藤に渡りそのまま撃たれたシュートはGK平井を破り追加点が入った。今シーズン初めてスタメン落ちした兵藤の意地のゴールだったがその前の長谷川アーリアジャスールのドリブルは見事だった。先制ゴールも長谷川からのボール。 父親がイラン人で母親が日本人とのことだがこのドリブルを見せられると近い将来是非日本代表に欲しい戦力だと思った。
そして彼はこの試合の Man of the Match となった。当然の働きであった......

2点差をつけられたサンガはここから猛攻を見せてくれた。76分17秒、右サイドからディエゴのFKがファーサイドの水本を狙うがジャストミートせず、78分左サイドで豊田が田中に倒されイエローカードが出され得たFK,今度もディエゴが入れるが真ん中の李正秀を越えてファーサイドの豊田に渡るがここもミートせず。 どちらか決まってもおかしくないセットプレーのチャンスだった。 80分22秒には豊田が右サイドからミドルを放つがこれはGKの正面。81分にマリノスは千真を下げて田代が入りナビスコ杯に続いて5バックにし守備を固めるとサンガも82分ボランチの安藤を下げて森下を入れる。 何とか1点を返せば引き分けられるかもと期待をしたのだけどセットプレーでしたチャンスが作れない….
そして87分マリノスに3点目が入り試合を完全に決められた。 右サイドから兵藤が前線にボールを出すと小宮山がボールの流れを利用して上手くマークに入った大剛を外しフリーで放ったシュートがサンガゴールに突き刺さった。昨シーズンチーム最多タイの7ゴールを挙げた、途中出場の小宮山のゴールだった。
3失点目を喫して私は座り込んでしまった。それでもサンガサポーター達は熱心に声援を送る。私も立ち上がって声を出すが前半は無かったロスタイムが3分あった後半もそのままサンガのゴールは生まれず完封負けを喫した。

兵藤、小宮山と交替出場選手が次々とゴールを決めそして開幕戦以来のスタメン出場の長谷川が結果を出す等中澤がいなくて苦戦を強いられたはずのマリノスが会心の試合運び、そしてベンチワークだった。前節の川崎戦での快勝。そして連勝しているマリノスが相手でしかも中澤が怪我で離脱。それは完全な胸算用でしかなかった。まさか選手達にも慢心があった訳では無いだろうが………マリノスはチームの危機をバネにする力があったという事か……… 冷静に考えれば5月には西京極でマリノスを破ったがその試合は松田、栗原を故障で欠いていたのだった....

トリコロールパラソルを向こう正面に見ながら、

      


サンガの選手達にこの次の健闘を祈る声援を送りながら

       

帰路に就途中、御土産物で新しいストラップと八橋を買い、ぽつりと“あぁ悔しいうぇ~。”と漏らすと店員のおねぇさんに“お疲れ様でした。”と言われてしまった。 


横浜駅で崎陽軒のシュウマイを変えたのが唯一の救いであった……..

Jリーグはここから2週間空くけどしっかり立て直してくれよ….. と思った。


今年はサンガの勝ち試合が見られるのだろうか……そのためには西京極にいかんとあかんかなぁ……..



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