Mr.コンティのRising JAPAN

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ガンバ!ガンバ!もっと行ったれ~  浦和レッズ 0-5 ガンバ大阪  22nd Sep. 2012

2012-09-30 | 京都サンガ J-League
あぁ~しまったぁ~……

さいたまスタジアムの当日券のチケット売り場の前の列を見て思わず天を仰いだ。
2008年にサポーター同士の衝突が有って以来楽しみにしていたさいたまスタジアムでの浦和vs G大阪戦。 
自宅を出る前に調べたら確かに SA 席はまだ残っている事になっていた。そしてコンビニに寄ったら SA 席は完売した事になっていた。 おそらく競技場に行けば当日券はあるだろうなぁ~と思いそのままスタジアムに向かった。
しかしチケット売り場の前は長蛇の列。 更に SA 席には×印が付いている。 あとは自由席と….Main Upper 席が開いていた。 MU 席だったらコンビニで買えたなぁ~。 105円の手数料をけちらねば良かったかなぁ~。 と後悔した。

窓口は自由席と指定席に分かれていた。そして自由席の方の列はどんどん短くなっていた。 
今なら一人だけだからゴール裏の良い席が取れるかな?サポーターが陣取るのと反対の方が良いんだけど。 それともアウェー側が開いているかな… と思うもこちらの指定席側の列はなかなか短くならない。 
そしてスタジアムからはこの日のスタメンが発表されるアナウンスが始まった。 ガンバの遠藤、今野そして家長の名前が呼ばれると大変なブーイングだった….. スタメン発表の時には着席していたかったなぁ~

だけど一向に列は短くならない。 原因はよく解っている。 家族連れや数人で来ている人達は並びで席を取りたい。2人連れならともかく3人以上連れならもうかなり難しそうだ。 窓口でそういうやり取りらしき声が聞こえて来る。
“キックオフは午後4時4分です。”と云うアナウンスが漏れ聞こえて来た。 
“あと10分ですか。キックオフ間に合いますかね~。” 後ろの人に声を掛けた。 彼も1人だけで観戦に来ているらしい。

するとある係員が自由席と指定席の列の仕切りを移動しはじめた。 一向に短くならない指定席の窓口を1つ増やしてくれたのだ。 私と後ろに並んだ人達でその仕切りの移動を手伝う。 係員がお礼を言う。
“かまへん、かまへん。 はよ並ぼう….” と思わず標準語( 関西弁とも言う ) を話してしまった。
“あぁ、大阪弁話してしまいましたね。 関西出身がばれたなぁ~。“と後ろの人に言うと。”大丈夫ですよ。“と言ってくれた。

しかし、指定席窓口側の先頭の人が開いた窓口に並ばないので隣の自由席を求める人がどんどん替えられた窓口に入って来る。
“おいおい、ここ指定席とちゃうんかい…” 思わず声を出す。後ろの人と数人が係員にその事を訴える。 
“並ぼう、並ぼう。 こっちの窓口に列作って実効支配せんと…” 私がこの様に声を挙げてようやくそちらに列が出来た。 そして全体的に列が短くなり飛躍的にスムースにその列が短くなっていった。
そうして席に着いた時はもうキックオフから数分が経っていた。 随分と高い位置だったけど…. フォーメーションの動きはよく見えるところだった。



アウェーのガンバはワールドカップ2006メンバーだった加地が5試合振りにスタメン復帰し右SBに入り阿部が8試合振りそして今シーズン4回目のスタメン起用され2列目左に。 レアンドロと2トップを組むもう1人は前節新潟戦でスタメン起用された佐藤晃大に替って家長昭博が初めてスタメン起用された。 
一方久々好調、優勝争いをする浦和レッズは前節横浜FM戦と同じスタメン。 個人的な注目選手は何と言ってもトップの原口元気。五輪メンバーから最後に外れたその悔しさをJリーグの試合にぶつけ見事にイラク戦ではベンチ入りを。ただイラク戦はともかく、その前の“準備試合”として行われた UAE 戦では起用して欲しかった。 更に10月の欧州遠征にはちょっと声が掛かりそうにないらしい….. しかしまだJリーグは代表の欧州遠征まで数試合ある。しっかりとアピールして欲しいところだ。
しかし息子は原口にあんまり活躍されると欧州のクラブチームにさらわれるのでは…と懸念している。 こう言うのを嬉しい心配というのだ…ろうか?

キックオフ直後のレッズは悪くはなかった。特に右サイドの平川が対峙する阿部、藤春の上がりを止めてそこから攻撃に転じるシーンが続いた。レッズは2008年12月以来、さいたまスタジアムではガンバに勝っていないらしい。 この試合は今シーズンこれまでレッズが3位であったのに対しガンバは16位と信じられない低迷中。 レッズ優位と誰もが予想していいたと思う。
10分23秒には槙野が左サイドを上がり攻撃参加。そして逆サイドの平川にサイドチェンジをし、平川が中に折り返すがここはCKに。このCKのチャンスは最後はキーパーチャージを取られたが、先制ゴールが決まりそうな気になった。 先制すればこの試合の前迄総失点24でリーグでは鳥栖に次いで2番目の少なさのDF陣が後方に控えている…と思った。

しかし13分に家長がミドルを放つとその時間帯からガンバが主導権を握りだし、レッズPA付近で試合が展開されるようになった。
そして19分、右サイドの加地からボールを受けた阿部が放ったミドルがレッズサポーターが陣取る目の前のゴールに突き刺さりガンバが先制ゴールを決めた。 ちょっとマークが甘くなかったかなぁ~。



しかし先制したのは16位のガンバ。3位のレッズとしてはこのくらいのハンディはとこの時点ではそう思った。
だけどその後も主導権を握り続けるのはガンバ。 27分には二川、34分にはレアンドロがシュートを放つ。 レッズは中盤でボールを回され続け、ようやくボールを奪っても柏木や原口にボールが入ってもすぐに複数のマークが付き攻撃に転じる事が出来ない。 槙野が上がる事が出来た時だけガンバゴールに近づく事が出来ていた。
36分にはガンバがこの試合を総括する様な展開で追加点を決める。 原口にボールが入ったところを2人でマークに入りボールを奪い前線に繋ぐ。 ここはレッズDFの前にPA内に侵入できないと見ると遠藤が後方の今野に戻すと左サイドの藤春にフィード。そして前線にアーリークロスを入れるとフリーで走り込んだレアンドロがヘッドで合わせてレッズゴールネットを揺らした。
原口へのマークは早く、そして藤春、レアンドロをレッズはフリーにしていた。

 



“ガンバ、ガンバ、もっといったれ~!” 

ガンバサポーター達のボルテージが上がる。 
2点のビハインドとなったレッズは40分41秒、槙野からのクロスにマルシオがヘッドを放つが態勢もかなり悪かったので大きくゴールを外れて行った。 



後半に入ってもう少し真ん中で空席が並んでいるところがあったのでそこに移動した。  SA席にも空席はいくつかあったけど..
両チームとも選手交替無く始まった後半。早い時間にレッズが1点を還せば面白くなると思うと48分柏木がミドルを放つがクロスバーを大きく越えた。 レッズは相変わらずボールを回されて後手後手に回っている。 51分には遠藤からボールを受けた藤春が阿部と競りながら中に入れると逆サイドのレアンドロが強烈なショットを放つがここはゴール枠をわずかに外す。
こりゃぁ3点目も時間の問題かなぁ~と思い始めた60分、阿部勇樹のマークを受けながら二川が藤原にボールを送り左サイドを突破し最後はレアンドロが押し込んでリードを広げた。 この一連の流れは見事だったけどレッズDF、MF陣は完全にマークを外していた。





3点のビハインドを負わねばならなくなったレッズは63分、平川、坪井を下げて宇賀神とポポの2人を投入する。そしてボランチの阿部勇樹を3バックの右サイドに下げた。 前線をポポと原口の2人に増やしたのだと思うけどそこまでどうしてもボールが入らない。 70分には原口を下げてDF野田を入れたのだけどこれは阿部勇樹を再びボランチに上げる為だったのだろうか?
その直後にポポの強烈なミドルが飛んだけど惜しくもゴール枠を捉えられない。 このシーンが最もレッズサポーターの沸いたシーンだった。 ガンバは中盤のでパスワークが冴えたかと思えば縦パス1本をレアンドロに入れてチャンスを作る。
レッズは中盤ので勝負には全く勝ち目が無くなり、残り10分近くになると両サイドにロングボールを入れてばかりに。 
すぐ後ろの席は複数女性のガンバサポーターとレッズサポーターの家族連れが並んでいた。 
“どうしてガンバばっかりシュートなの?”と男の子が女性サポーター達に訊ねるが回答に困っていた…..
75分、レアンドロがガンバDFと交錯して倒れて起き上れない。 レッズサポーター達からは大ブーイングが。がんばサポーター達からはレアンドロに声援が送られる。 結局レアンドロはそのままベンチに下がりパウリーニョが投入された。
この交替がレッズに更なる悲劇を齎した。 
87分、二川のパスに抜け出したフリーのレアンドロがレッズゴールに流し込みとどめの4ゴール目。
お祭り騒ぎのガンバサポーター席からは “ガンバ、ガンバ、もっと行ったれ~”を連呼する。 もうレッズポーター席からは声も出ない。 



しかしこれで終わりではなかった。 ロスタイムにはいった92分、またも59分に家長に替って投入さえれた大森の縦パスがレッズDFラインの間を抜けてそこに走り込んだパウリーニョがレッズゴールに蹴り込みついに 5-0 としてしまった。



ガンバサポーター達のフィエスタが更にボルテージは上がる中、後ろの男の子が“僕、もうレッズ応援しない。 ガンバ応援する。”と叫んだ。 
こんな小さい子にそんな思いをさせるとはちょっと頂けないな~と思った。 
こういった子供達の為にせめて一矢をとずっと思っていたけど見せつけられるのが相手チームのゴールばかりではなぁ~。

しかしタイムアップのホイッスルが鳴って男の子は丁寧にガンバ女性サポーター達に“バイバイ”云い、彼の母親も丁寧に挨拶をして席を立った。 J-League ならではの素晴らしいシーンだった。

試合後の両チームサポーターの反応は予想通り正反対。 ガンバサポーター達が最高の声援を送ればレッズサポーター達はものすごいブーイング。さすがに物を投げる輩はいなかったけど。 これだけやられればガンバサポーターを攻撃する事も出来ないだろう…と思った。 
私ももう少しいい勝負をすると思ったんだけどなぁ~ と思った……



翌週の柏戦、啓太を累積警告で出場停止のレッズは柏木をボランチに下げ、2列目右に梅崎を入れ、 中盤左に宇賀神、右に平川を置いたスタメンを敷いた。 柏に先制を許すも30分で原口を下げてポポを入れる。原口は怒りの表情を露わにした。しかし前半に同点に追い付いたレッズはこのまま引分けかと思われたロスタイムに GK 加藤のフィードを交替出場の野田がヘッドで落とし最後は粘ったポポが相手DFとGKの間に入り込んで撃ったシュートがレイソルゴールに決まり貴重な勝ち点3をものにした。試合内容は柏の方が勝っていたのだけど……
もしACLに進出してもこの調子ではグループリーグを突破出来るかな?と少し心配になった。

心配というと原口が次節以降使って貰えるかだけど。

残りは7試合。対戦相手には仙台、広島が含まれているけどまだ4位以下のチームにも優勝、ACL出場権争いに絡んでくるチームが出て来ると思う。 ただそろそろさいたまスタジアムでまたACL観戦がしたいなぁ~とおもっている。





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