Mr.コンティのRising JAPAN

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今年から始まる AFC U-22 に向けて… アジア新時代..に入るかな??

2012-03-23 | 五輪 U-20, U-17
夢潰えた UAE 戦…   UAE 1-0 Australia 20th February 2012

日本がマレーシアを 4-0 で撃破した数時間後、 AFC の Web Site にアクセスした。

UAE 1-0 Australia

Al Ain 所属の MF Omar Abdulrahman が前半立ち上がりに決めた先制ゴールが決勝点となり UAE がオーストラリラを 1-0 で降した。 そしてウズベキスタンがイラクに 1-2 で敗れた為に1試合を残して2位ウズベキスタンに3勝点差を付けてUAEが単独首位となり次節アウェーで行われるウズベキスタン戦で引分ければロンドン五輪出場が決まる。
その一方オーストラリア次節3月14日に行われるイラク戦で今予選の初勝利を目指すこととなった。



Olyroos miss London Games with 1-0 loss

アブダビで行われた UAE 戦で猛攻を仕掛けたにも関わらず 1-0 で敗れたオーストラリアは1984年以来五輪に男子サッカーチームが出場出来ない事となった。

この試合では勝利が必要だった、最低でも2位に入りプレーオフへの出場権を得る為にも。
またもやオーストラリアは牙を抜かれた様な攻撃でゴールを挙げられず5試合連続無得点試合となってしまった。

この敗戦でオーストラリアはグループ最下位となり3月14日に Gosford で行われるイラクとの最終戦を残して2位ウズベキスタンと5勝点差をつけられてしまった。

次戦での勝利は最下位から脱出しウズベキスタンを 2-1 で破ったイラクを上回る3位に上がる事が出来る。
Olyroos は最終的に決勝点となる先制点を奪われる前には何度かチャンスを掴んでいた。
Dugandzic のシュートはクロスバーに阻まれ、 Aaron Mooy と Oliver Bozanic のシュートはGKのセーブに阻まれた。
この試合唯一のゴールは前半の中盤にショートコーナーからOmar Abdulrahman のネアーサイドを狙ったショットがGK Matthew Ryan を破りオーストラリアゴールに突き刺さったもの。
この得点の前には Ryan は2つのFKを連続してファインセーブで防いでいた。

ホームの UAE は最後の15分は守備を固め時折カウンター攻撃に転じる方策に出た。
オーストラリアは素晴らしいボール占有率を見せたがセットプレーからでもそしてオープン攻撃からでもゴール前の詰めに甘く決定機は創れなかった。 終了10分前にはMooy のシュートが高くそして横に外れ Olyroo の得点力不足はまたも続けられた。

UAE は前節イラク戦に続いて連勝を飾り一気に五輪に近づいた。この要因は2月8日に発表されたイラクへの制裁。 11月27日にホームでイラク相手に0-2 で敗れた試合がイラクが累積警告で出場出来ない選手を起用した為に UAE が 3-0 で勝利とされた。 これで一気に勝点が加算されそれまでウズベキスタンとイラクが首位争いをしていたところに UAE が割って入った。そして更に連勝を重ねロンドン五輪を一気に手繰り寄せた。

両チームともに3人ずつ選手を替えて迎えた試合、Olyroos は話題のFW Kerem Bulut はこの試合も
ベンチスタートだった。そして23分 Omar Abdulrahman が先制ゴールを挙げた。
その後はオーストラリアが主導権を握り何度も UAE ゴールに迫るがゴールネットが遠い、66分に Kantarovski に替って Kerem Bulut, 74分には Peter Dimitrios そして88分には Mohammad Mustafa と言ったFW選手が次々と投入されたが得点を決められず5試合連続で無得点に終わり、この敗戦によりグル-プ3位以下が決まり史上初めてオーストラリア男子サッカーが“五輪予選落ち”となった。




FFA defend Olyroos coach

オーストラリア協会は今般の五輪予選の結果に就いて調査をするが技術ディレクターの Han Berger はすぐにAurelio Vidmar Olyroos 監督を擁護した。

この結果を受けて“ very very disappointing “ とコメントしながらも、UAEに敗れて男子サッカーが五輪に再エントリーをして以来28年振りに地区予選を突破出来ず、5試合連続で無得点でありながらも ,Olyroos は常によくやっていると主張している。

“得点出来なければ多くは期待できないと言う事は明らかである。 私の記憶ではここ暫く5試合連続無得点という結果は記憶にない。 しかし我々はウズベキスタン戦ではパーフェクトな2ゴールを取り消されUAE 戦では二つの試合のベストチャンスを決められなかった。” この様に語った。

そしてこの五輪最終予選は欧州選手を召集出来ず、選手召集を巡ってA-League クラブ首脳陣との対立もあった。

“選ばれた選手達の中でリスペクトしなかった選手は1人もいない。彼らは全力を尽くしてくれた。しかしもし欧州ベースの FW Oar, Leckie そしてMcGrath を考えると彼らは攻撃シーンにおいてまさに欠如していた選手達だった。
私は常に世界ランクが我々の期待通りに行くとは理解している訳ではない。人々は常の Joeys ( U-17 ) そして Young Socceroos ( U-20 ) を成功しているとは言わないが世界ランクで言えば U-17 は 15位で U-20 は19位である。

Neill: Olyroos need to wake up

“率直に言ってしまえばこの五輪予選の結果に就いては大変失望している。何人かの Olyroos のメンバーはこの結果に責任をすこし感じるべきだろう。 Football に関わるものとして我々全てが積んんを感じなければならないが選手としては…. 代表のユニフォームに袖を通すと言う事はそういう機会があると言う事だ。
そう云う機会はたった1度かもしれないし Mark Schwarzer の様に90回以上もあるかも知れない。
選手達は幾つもの人物像を背負う事となる。ある時は自分を犠牲にせねばならないそして Socceroos の為にオーストラリアの為にそしてチームの為に喜んで全ての事をせねばならない。
私は我々は今敗北からスタートしていると思う。 選手達が自国の為に何を行うかを理解する事は自分のキャリアーの中で最も重要なことである。 それを重きに置く事だ。 人として代表選手としての機会を理解せねばならないと言う事は自分の誇りと栄光を踏襲する事に等しい。“

また Neil は全ての五輪チームの選手達がユニフォームに対して尊厳の念を抱いていないとは信じていなかったが何人かの選手達は自分自身に厳しい問いかけが必要であると強く思っている。

“もしオーストラリアチームが5試合も得点を挙げられないのなら攻撃の選手は恥じてそして攻撃的なチームになりたいと望むべきだ。そこには多くの期待外れの選手がいただろう。 五輪にはオーバーエイジの選手が3人起用される。出来れば私はそこに入りたかった。五輪でプレーするなってそうそう機会はないものだ。
それを望んだ選手達は五輪が開催される7月にはその機会を失った事を後悔するだろう。そして私も傷つくだろう。

オーストラリア協会はこの予選の総括を考えている。 予選の間クラブと代表間の問題がまた浮き彫りにされる中 Neill はその反省は良い事だと捉えねばならないと語った。

“我々が分析した事は肯定的と捉えることで、今や我々が分析した事は自己満足に遭った事で我々の犯したミステークを改善しなければならない。 我々はそれらを前向きに捉え、世界は常に進化しており我々はそれに充分達したレベルにあるとは考えられないと言う事を肝に銘じなければならない。 
オーストラリアは常にハードルを挙げ進歩する必要がある。私はそれをしていないとは言わないが我々は過去の栄光に甘んじられないと言う事を考えるべきだ。“

ワールドカップ予選のサウジアラビア戦の前に Neil は元代表選手の Mark Robertson と共に彼は Mr. Soccerとしてジュニア達の為のサッカークリニックイベントに参加した。



さすがベテラン。云う事ははっきりしている。しかし“自身も五輪に over age 選手として出られる機会を失い….とは公共の場で言わなくてもなぁ… Socceroos でも彼の後継者はまだ見つかっていないと思う…

日本の専門家諸氏の間ではあまり知られていないがユース、ジュニアユースレベルではオーストラリアは結構実績を残していた。バルセロナ五輪でも準決勝まで進出している。
あのワールドカップドイツ大会で日本を破る前にそう言った実績はあった。ワールドカップ予選でも大陸間予選を戦わねばならず Scotland, Argentina そして Uruguay と死闘を繰り広げていたのだった。


Vidmar: we’re playing to win

Qantas Australian U23s のAurelio Vidmar 監督は五輪予選の最終戦となるイラク戦には選手を大幅に入れ替えて臨む事を明らかにしたが新たに選出された選手達には前線でのプレーを意識して欲しい必要があると語った。

3月12日に Gosfors の Bluetongue Stadium で行われる試合は共に五輪出場の可能性の無い
チーム同士の試合となる。そしてその一方で Vidmar 監督は準備期間の短さからこのチームは
“非常に素晴らしい”か“ミスマッチ”の両極端に終わるかもしれない。
最終戦は何人かの新しい選手達にとってまだアピールの場となるだろう。

“我々には準備期間が全くなくて少し難しい最終戦になるだろう。おそらく即席のチームとなるだろうが選手達は本能的に自然にプレーするだろう。 
我々は彼らに期待する事を行うだろう。しかしこう言う試合ではよく起こり得る失敗もするだろう。しかし選ばれた選手達は国を代表して全力を尽くすだろう。例え誰もが最終戦を消化試合と言うだろうが私はそうは思わない。我々が勝利を収めたい国際試合である。“

これまで5試合に就いては以下の通りに述べた。

“ Adelaide で行われた最終予選の最初の試合は攻撃機会が少なかった。しかし続くカタールでのイラク戦そしてそれ以降の試合は攻撃の機会が少なかったとは言えないがゴール前でのフィニッシュの質に欠けていた。 イラク戦ではハーフタイム迄に多くのチャンスを創れたがただボールをゴールネットに入れる技術が欠けていた。それがこの予選のアキレス腱となった。
このチームは新しいグループで選手達がもっとも能力を発揮できるポジションに選手を投入する。少しの練習をしただけでそれ以上の練習は出来なかった。 こんな状態でゲームに臨むのは好きではないが我々はやらねばならない。そしてこのチームには前線にゴールを決められる選手を揃えた。そして我々はモノに出来なかったチャンスを決める事が必要だ。

イラク戦へのチームには Central Coast Marinerrs の MF Mustafa Amini がMelbourne Victory の James Jeggo に替って召集されそしてBen Kantarovski がキャプテンマークを腕に巻く事となる。今回のイラク戦へのメンバーは下記の通りだった。

Gold Coast United ; Zac ANDERSON , Chris HAROLD

Central Coast Mariners ; Mustafa AMINI, Sam GALLAGHER , Bernie IBINI , Tom ROGIC

Adelaide United ; Mark BIRIGHITTI ( GK )

Brisbane Roar ; Kofi DANNING , Nicholas FITZGERALD

Melbourne Heart ; Craig GOODWIN, Brendan HAMILL

Sydney FC ; Rhyan GRANT , Mitchell MALLIA, Dimitrios PETRATOS

Newcastle Jets ; Ben KANTAROVSKI, Jacob PEPPER

Perth Glory : Joshua RISDON

Melbourne Victory ; Lawrence THOMAS ( GK )


Vidmar: qualifier no dead rubber

“ 我々は五輪予選はただ選ばれた選手を闘わせるだけの試合では無く、我々にとっては勝に行く試合である事を理解している。 それは単純ではない。我々はまだ真剣に試合に勝とうと考えている。“ Vidmar 監督は語った。 
AFC U-22 大会が6月から開幕する。 この世代の選手達はあまり国際レベルでの試合を経験出来ていない。もし彼らが国際レベルの将来を見せたいのであればその機会さえあれば見せる事が出来る。 それは自国を代表してプレーする時に非常に重要である。

“私の中ではそれは決して消化試合では無い、勝ちたい試合である。 例えこの予選を戦った選手達にとってこの1年が少し苦いものではあったが我々は A-League のクラブにこの週末にプレーする選手達を拘束する為に妥協してもらう必要があった。”

“もし我々が最強のチームを組む事が出来れば恐らく攻撃面ではもっと良いオプションがあっただろう。 Leckie, Oar, McGarath, Holland 彼らは海外に12カ月から24カ月いる。しかし彼らはもう少し高いレベルでプレーを続けている。 しかし我々は最初から A-League の選手達を頼りにせねばならない事は解っていた。

私は大変正直だ。選手達は全身全霊を以ってプレーをした。我々は結果を得る為に全てを尽くした。選手達はコーチを楽しませたそして我々は様々な試合で結果を得る為の事は行った。しかしそれらは過ぎた話だ。 もしボールをゴールにさえ入れられれば。 我々は勝つ為に多くのチャンスを創った。しかしそれらは少しの差であった。

イラク戦に向けて選出された選手の多くはニューフェースだった。そして Vidmar は語った。これはそう言った選手達にとってアピールの機会を伺っていた選手達に為のものだ。

多くの選手達のパファーマンスは非常に良かった。 Tommy Rogic は今月は非常に良くやっている。今シーズンはなかなか機会が与えられずまさにシーズン終盤になって見出された選手だ。 Mariners でも非常に良くやっている。 ここ数年フル代表でも召集されたBen Kantarovski はシーズンを通しての活躍を見せた。 Jacob Pepper も良くやっている選手の一人だ。そして Craig Goodwin ( Melbourne Heart ), Rhyan Grant ( Sydney )もそうだ。
“ Mark Biringhitti は長い間 Adelaide United そして代表でポジションを待っていた選手だ。
そしてこれは何と良いGKだと思わせる良い機会だ。良い選手達が集まった。 しかしこれは本当のテストの場だ。 なぜなら準備期間の短く僅かな時間でしか選手達が集まる時間がなかった。
そしてイラクと言う好敵手が相手だ。良いテストになるだろう。短期間でこう言う大きな試合に臨むと言う柔軟性を見るのも良い事だろう。 それはフットボール選手のプロフェッショナリズムの一部である。



Iraq hold Under 23s to scoreless draw

“注目の最終戦”もスコアレスドローに終わった。
両チームは中盤から素晴らしい構築を見せたがラストパスの精度に欠け、シュートに持ち込めなかった。とりわけ GK, Mark Birighitti とJalal Hassan Hachim の2人はあまりゲームに関わる機会が無かった。

最初のチャンスはイラクに訪れた。 オーストラリアの DFのクリアーミスに乗じてチャンスを掴んだがゴールには至らず、その直後 MF Mustafa Amini からスルーパスを Chris Harold に送るがすこし強すぎた。

Brendan Hamill とZac Anderson の2人は常にイラクを守勢に回らせた。そしてイラクはやや遠いレンジからのシュートを強いられたが17分の Ahmed Yaseen のショットは Birightti は見送るだけであったが大きくバーを越えた。
36分には Kantarovski からパスを受けた Chris Harold が倒されてFKを得たが Dimitrios Petratos のFKは イラク GK Hassan Hachim を脅かす事は出来なかった。

前半終了直前には Ammar Abdulhussein Ahmed が強烈なショットを放つが GK Birighitti が
ファインセーブでストップ。

後半に入っても試合展開は前半と変わらず交替出場のTomas Rogic とHarold らが可能性の低い位置からシュートを撃つが 攻撃を構築しようとするが Hassan Hachim にファインセーブを導き出す事は出来なかった。 
そして67分には Abdulhussein Ahmed が低い弾道のショットを撃つが僅かにポストを外れた。

この日競技場に集まった 2,071人の観衆は不運にも得点シーンは見る事が出来ずロスタイム4分を終えて日本の西村主審が試合終了のホイッスルを鳴らした…..



五輪最終予選が始まる前、日本は中国がその前のラウンドで落ちた為にシード国に繰り上がり、オーストラリア、韓国と別の組みに入った幸運を喜んだ。
しかし欧州組が召集出来なかったオーストラリア相手では….もし中国が勝残っていたとしても韓国と同組でさえなければ首位で五輪出場を決められただろうなぁ….
“A-League 選抜”チームをこの目で見てみたい気もした。 だけどグループ最下位に終わるとは本当に意外だった。
Mark Milligan , Kristian Sarkies, Mark Bridgs, Billy Celeski Ruben Zadkovich, Nikolai Topor-Stanley Zadkovich, Adrian Leijer, Celek。4 年前の Olyroos だ。彼らと比較すると今回は….と思ってしまう。

オーストラリアの友人から text が来た。 

Couldn’t get overseas strikers because non FIFA natch days….

きっとこれが全てだったのかもしれない…


だけど AFC U-22 は私も楽しみで仕方がない。






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4 コメント

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Unknown (KONTA)
2012-04-28 19:13:21
ケーヒルの後継者は何時になったら出てくるのやら・・・
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後継者 (Mr. コンティ)
2012-04-30 17:55:02
KONTA 様
コメントありがとうございます。 Cahill も Schwarzer も Kwell も偉大すぎて後継者候補のチャンスが無いのかもしれないですね。
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Unknown (KONTA)
2012-04-30 23:24:22
今思えば4大リーグのレギュラークラスがごろごろ居た事自体が奇跡だったと思います。
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Unknown (Mr.コンティ)
2012-05-06 07:47:14
KONTA 様

そうですね。あの時のメンバーを思い出せばワールドカップでオーストラリアに敗れたのも納得してしまいますね。
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