Mr.コンティのRising JAPAN

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五輪最終予選….シリアの選手達は。

2012-03-25 | 五輪 U-20, U-17
For Syrians, Olympic bid has troubles backdrop

3月14日。 日本はバーレーンを破り5大会連続の五輪出場を決めた日。シリアはマレーシアを 3-0 で降し2位の座を確保し25日からハノイで開催される Play Off 進出を決めた。 この試合も日本が敗れた試合同様隣国ヨルダンの King Abdullah International Stadium で行われた。 前節マナマで行われたバーレーンとのアウェー戦では終了直前 Mohamed Alalawi のゴールで 1-2で敗れそのおかげで日本が単独首位に立ちロンドンに行きに大きく一方前進した。



最終節の“ホーム”でのマレーシア戦には日本戦で決勝ゴールを決めてバーレーン戦を累積警告で出場停止だったCB  Ahmad Al Salih そして怪我の為かバーレーン戦ではベンチ入りしなかったFW Mardek Mardkian らが出場をするもエース Omar Al Suma がベンチスタートだった。 しかし Al Suma は後半から出場し80分にはゴールを決めている。



この五輪予選、日本はバーレーンに苦しめられた。もし彼らがホームゲームをシリア国内で戦えていたら、日本はロンドン五輪に行けただろうか… Haitham Jattal シリア U-23 監督は
“ 勿論自分の国で自国民の前で戦う方が国外で試合をするよりずっと良い。 しかし我々はそれを克服して来た。その先の御褒美としてロンドン五輪がある。選手達は解っている。自国では多くの国民が試合を見ている。そして国民は我々の勝利を願っている。”  と語った。 シリアは“ホームゲームは”日本戦を含めて3連勝だった。 

この最終予選6試合のGKは初戦のマレーシア戦は Mahmoud Yousef で以降は Ibrahim Alma であったが、本当の正GKはAbdul Baset Saroot だったらしい。 彼は歌うGK として知られており革命的なそして反政府的な歌を歌いそれが YOU TUBE にアップされ、それ以降政府側の弾圧を恐れて姿をくらませているらしい。
国連の発表によるとシリアでは内戦勃発後政府軍によって 8,000 人以上の犠牲者が出ているらしい。
試合後の記者会見等で海外のメディアからはそれに就いて選手達も訊ねられる。
Jattal 監督や Ahnad Al Salih 主将達はマレーシア戦の前にもこの内戦に就いて訊ねられたらしいがノーコメントを貫いている。
チームのスポークスマンは “ 我々はその事に就いては答えられない。 ノーコメントだ。私はチームの事に就いてメディアに対応している。だからその事に就いては答えられない。” と語っていた。

U-23チームにはシリアの人気チーム Al Karama や Al Wathba 所属の選手が多いが両チームとも内戦で大変な被害を受けている Homes と言う街をホームにしている。 GK Saroot は今や“内戦のシンボル”となっている。 
その Saroot のメッセージが3週間前に YOU TUBE にアップされたらしいがチームメイトは今彼がどこで何をしているかは解らない。 MF Thaer Krouma は “ 彼は戻ってくると思っている。 彼は素晴らしいGKだ。そしてその前に我々の友人だ。” こう語っている。



http://www.youtube.com/watch?v=3KT9PZszLDg


Jattal 監督はグループ2位に入りプレーオフに回った事を肯定的に考えている。 
“幸福だ。 しかしもしプレーオフ無しでロンドン行きが決まっていたらもっと幸福だった。”
King Abdullah International Stadium では試合後 Asaad 大統領を支持するチャントが歌われた。 国立競技場でも反政府と政府側のシリア人同士で争いが有ったみたいだった。 

海外の報道では連日シリア情勢が伝えられる。 3月20日の報道では前日に30名近くの犠牲者が出たらしい。
反政府側の戦闘は“原始的なゲリラ戦”に移行してきており、反政府側は政府側と通じている人間を探し出す為に拷問も横行しているらしい。犠牲者の数にはそういう人も含まれているのだろうか…..
また“資金不足”の反政府側にはシリアのビジネスマンからの支援も少なくないとか…



Asma al-Assad praises Syria's mothers in TV appearance

3月21日水曜日、シリアの国営放送は Asma al-Assad のスピーチを放映した。
Asma al-Assad は Assad 大統領夫人。所謂ファーストレディだ。 彼女は今の状況を “ difficult conditions “ と表現し、惨状を“ victims of terrorism “ と表している。 
この日は Mother’s Day でそのイベントの一部としてのテレビ出演だったらしい。
彼女は大統領の事には何も触れなかったが、反政府勢力の恩赦に就いてはある事をほのめかした。
“母親は子供達を愛する。そして子供たちを分け隔てしない。 そして子供達が失敗をしても母親は子供を許す。”
と話した。 
そして "May god protect Syria and all its people. ( シリアに神の御加護を。) "とのコメントも残した。

反勢力側では彼女のテレビ出演に就いて“政府側は彼女に強く、情熱的にそして感情的に振舞って欲しかった。 それは古典的な宣伝工作だ。” と述べているらしい。



それにしてもさすがファーストレディ。美人だなぁ…..

25日 Play off の初戦、シリア対オマーン戦はどうなったのだろう….


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