Mr.コンティのRising JAPAN

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打倒関東なるか? インカレ準決勝 前半

2007-01-13 | 五輪 U-20, U-17
両校の校歌がまず流れる。地元スタンドの控えの選手達も共に“合唱”するが、やはり“地元”駒澤大学の方がここに来ている部員が多く声が大きい。この声援に負けないでくれと思う。11年前にもここ西が丘競技場でインカレの準決勝戦、駒沢大学対同志社大学の試合を見に行ったが、当時の駒沢には栗原圭介がおり翌年には東京ヴェルディに入団。今はヴィッセル神戸に所属するが、当時のメンバーは11人中、栗原を含んだ10人が桐蔭学園高校の選手。スタンドからは“よっ!! 桐蔭学園大学”と野次が飛んだ。今大会プログラムを見ると出身高校の隣にカッコ書きでJリーグのユースチームの名前が。クラブチーム上がりの選手もいると言うことで、これは11年前には無かった。

関西大のキックオフで試合が始まる。開始早々に相手ペナルティーエリア内に攻め込む。これは関大に良い結果が期待できそうかな?と思う。頼みは2トップ。今大会4得点の阪本晃司と3得点の櫻田真平にアタッキングゾーンで良いボールが入るかどうか。しかし前半に期待を持たせてくれたのは最初だけで、以降は防戦一方だった。立ち上がり駒大の選手でまず目についたのは18番の左HF小林竜樹。身長162cmと小柄だが、ボールキープ力があり運動量も抜群でどこにでも出てくるという感じ。ボールを持っている相手にもしつこく挑みよくボールを奪っていた。そして右サイドを原一樹が縦への力強い突破でどんどん切り裂いてくる。原は市立船橋時代は全国優勝を果たしており、昨年度はイズミールでのユニバーシアード代表に選ばれここでも優勝を収めている。そして駒沢大学はインカレ2連覇中だ。本当に羨ましい戦績。そして清水エスパルス入りが内定している。6分には真ん中やや右を原に破られ、逆サイドのHF田谷高浩に渡りピンチを迎えるが何とかコーナーに逃れた。そのCKをいったんはクリアーしたが、それをペナルティーエリア外から山崎健太にノートラップで強烈なショット。それがゴール右上角に突き刺さりあっさりと先制点を許してしまった。このクリアーボールを撃った山崎を全くフリーにしてしまっていた。その後も原、小林に右側(関大の左サイド)を破られたびたびピンチを招く。原は左のトップとされていたが、この試合では逆のサイドに出てきていた。そして長身182cmの巻佑樹が高さを生かしたヘッドで関大ゴールを襲う。巻佑樹はJEF千葉で日本代表の巻誠一郎の弟。昨年のユニバーシアードメンバー。卒業後はどのJのチームに入団するのかな?兄の方も2001年度、第50回大会で駒沢大が優勝した時のメンバーで北京ユニバーにも出ている。駒沢には他にもDF菊池光将、廣井友信、伊藤龍FW高崎寛之、そしてベンチ入りしなかったが東平大祐が日本大学選抜メンバーに選ばれた事がある。11分には原、小林と繋がれ最後は巻が。17分には小林が鄭鎮雄を振り切り右サイドを突破。中にクロスをあげると今度は原がそれぞれ惜しいヘッドを放つ。そして26分には原から巻に渡りまたも巻のヘッドが。一方の関西大はMF吉村修平だけだ選抜経験者。その個人差が出ているのかマークのずれも多く見られる。関大はボールを奪ってもすぐに周りを囲まれて次に繋がらず、頼みの前線、櫻田、阪本にボールが繋がらない。前半のシュートは波状攻撃からMF吉村修平が放った1本のみ。それも力なくGK山内達夫の正面に飛んだもの。ボールを奪うと駒大はすぐにダイレクトパスを前線に繋いで来るので関大は後退を余儀なくされ、後手を踏み続ける。こうなると相手の侵攻をファールで止めざるを得ない。29分には北島雄祐、32分には大家翼が警告を受ける。特に29分の北島のファールはペナルティーエリアのすぐ外でしかもゴール真正面の位置でFKを与えてしまった。このFKは原が大きく外してくれたがいつ追加点を奪われてもおかしくない展開。何とか1失点で逃げ切ってくれよと思った42分、ハーフウェーライン付近でボールを奪った駒大は縦パスを前線に送る。それを追った原が北橋を振り切ってゴール前に抜け出てフリーでシュートをまたも関大ゴール右上角に叩き込んで追加点を挙げた。北橋と競り合った時、原はかなり高く肘を上げて北橋の顔に入ったが審判からはノーホイッスル。これは関大にとっては非情な判定だろう。北橋は納得出来ないといった表情。関大の選手が彼を慰める。しかし2点差がついてしまった。ロスタイムに入ってもゴール前に攻め込まれ原がヘッドで落とした所を巻に撃たれたがこれは外してくれた。そして前半を終えるホイッスルが鳴った。控え室に引き上げる関大イレブンにスタンドの関大応援団からは“1点返せば行けるぞ!!”と声が飛ぶ。次の1点は先に取って貰いたいが、シュート1本に終わった前半を振り返ると心もとない。学生選抜メンバーを多く抱える駒大に対して1対1の場面では差が出ていた。そしてボールを受けたあと、早くてそしてきつい駒大のプレッシャーが襲ってくるがそれらの積み重ねが苦戦を招いている。そのスピードや個人差が関東と関西とのレベル差であろう。 後半は選手交代を含めて何か方策はあるのだろうか?………


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