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Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

歴史的親善試合…だったなぁ…. Holland 3-0 Japan 前半 05.09.2009

2009-09-13 | 日本代表

もう35年前になる。.記憶に残るあれがワールドカップ西ドイツ大会の決勝戦だったのだろう…  NHK で放映されたブラウン管を通して観た試合は素晴らしい緑色の芝生の上を走るオレンジ色のユニフォームがものすごく綺麗に映っていた。 
そこにはベッケンバウアー、ゲルハルト=ミュラー、マイヤー、フォックツ、シュバルツェンベック、ブライトナー、オベラーツ、ボンホフといった西ドイツの選手たちとヨハン=クライフ率いるオレンジ軍団、ニースケンス、レンセンブリング(後半からケルクフォフ)、レップ、らがいた。 だけどその時選手達の詳細どころかこの試合がワールドカップの決勝戦だった事を知っていて見たわけではなかった。そもそもワールドカップなんて言葉自体知らなかった。雑誌か新聞で “世界サッカー選手権”という小さな見出しを見たこともあった。

それから数カ月後 Bayern München が来日しベッケンバウアーの雄姿をテレビで観た。 しかしオランダの英雄 Johan=Cryff はなかなかテレビででも見られなかった、というよりも知ることができたのはワールドカップの決勝戦から2年くらい後のことだった。クラスのサッカー部の連中が数人彼の話をしていて、

“今度のダイヤモンドサッカーでクライフが観れるぞ。” 
“あぁいいなぁ、俺のところそれ映らんから観させてくれるけ?” 
“ええで。”

ってな話だった。映らないというのは関西地区では当時テレビ東京系列の放送局が無くサンテレビと云う UHF局が放映していたので UHF用のアンテナが無いと観られなかったのであった。我が家は親父の方針でそんなアンテナ建ててくれなかった。
まぁ妹か弟が建てて欲しいと言えば建てただろうが......

高校になりNHKがワールドカップアルゼンチン大会を中継または録画放映する様になりオランダ戦を含め何試合か観た。そしてアルゼンチンとの決勝戦も.... 大会前に専門誌の“アルゼンチン大会はクライフもベッケンバウアーも出場しない.。しかしオランダ協会は最後までクライフに説得を続ける。”という記事を読んだので少し残念な思いだった。でも大会で5ゴールを挙げたレンセンブリンクやニースケンス、ケルクホフ兄弟、ブランツ、ハーン、レップ、ホーフェンカップ、ヤンセン彼らを見られたことは良かったと思っている。ニースケンスは翌年 New York Cosmosの一員として来日した。そして20年以上が経ちイタリア戦で40m のロングシュートを見せたハーンは後に中国代表監督を務め、さらにヤンセンが後にサンフレッチェの監督やレッズのコーチを務める等Jリーグに関わるようになった時は本当に驚きだった。

クライフをやっとテレビで見られたのは1980年12月に開催されたチャリティーマッチ FC Barcelona vs Human’s Star という試合の録画放送で Human’s Star と名付けられた世界選抜チームにクライフが出場していた。そしてそのチームには後半から釜本が登場した。 クライフは試合中、主審に激しく抗議しレッドカードを受けてしまった。これには Human’s Star のみならず相手も Barcelona の選手達も総出で 
“チャリティーマッチなんだから....“ と主審にカード撤回を懇願していた。
しかし一度出した判定は覆らず世にも珍しいチャリティー親善試合での退場処分となってしまった。 こんなのクライフ以外にいないんじゃないかなぁ.......
1980年代に入り1974年ワールドカップ組がごっそり抜けオランダはあっという間に弱体してしまう。スペイン大会、メキシコ大会と出場枠が増えたにも関わらず欧州地区予選を突破できなかった。オランダ代表が再び輝きを取り戻したのは1980年代終わりごろになり Ruud Gulit を始め van Bastine, Rijikaart , Koeman らが出て来た頃からでそれ以降のことはここで述べる必要も無いだろう。

欧州の列強であるオランダが親善試合とはいえ、既に予選突破が決まっているワールドカップ予選の前の準備試合とはいえ、日本代表を“相手にしてくれる”と言う事がどれほど日本サッカー界の進歩の表れか、我々の世代は良く分かっている。それだけにまずベストメンバーを日本が揃えられた事が良かったと思う。2005年12月ドイツ代表が来日した時は折角の機会なのに日本側のメンバーが中田英寿がいなかったりとベストで無かったことに失望した。

Twente にオランダ代表がAマッチの試合をするのは初めてとの事らしい。そこに乗り込んだ日本代表は怪我で不参加の楢崎以外はほぼベストメンバー。こんなことを言ったら川崎サポ達に叱られるか?しかし川島も2003年 FIFA U-20 World Cup に出場経験がある選手。でもここで選出されなかった川口は来年どうなるのだろう?

オランダ代表は GK Vorum ( Utrecht ) , DF Glen Loovens ( Celtic ) の二人が代表デビュー。35歳のベテランDF Ooijer ( PSV ) そして GK Stekelen burg ( Ajax ) らは選ばれなかったが8月12日の England 戦で起用された選手8人がスタメンに名を連ねた。6人が EURO2008 のメンバーだ。

    

日本のキックオフでいよいよ楽しみだった一戦が始まった。ここまで来るのにどれだけの積み重ねがあった事だろう.. とにかく4日後にワールドカップ予選の Scotland 戦を控えたオランダの本気を少しでも引き出す為に最初に攻勢に出て,そしてできれば先制点を…と思った。
開始早々の日本は積極的でよくボールを追っていたのでオランダはボールを下げるシーンが続いた。それだけ1対1でも日本はかなりやれると思われたのか?それともなるべく動かず日本の運動量が落ちてから前線に上がろうとしているのか?1分36秒には闘莉王から縦パスが憲剛を経由して岡崎に渡りドリブル突破を図るが Loovens がマークに入り Joris Mathijsen ( HSV ) が右からスライディングをかけてPA内に侵入できない。1分56秒には左サイドの長友のクロスに玉田が飛び込むがうまくヒットせず Mathijsen がクリアーしたところを長谷部がダイレクトで撃つがDavid Mendes da Silva ( AZ Alkman ) がブロックそのこぼれ球を繋いで俊輔が前線に素晴らしいロビングを上げ岡崎が走りこむがトラップが僅かに右に逸れてMathijsenに拾われた。そこから前線に繋がれ左サイドを上がったArjen Robben ( Bäyern München ) に闘莉王がチャージに入りファールを取られた。Weslez Snejider ( Internazionale ) がゴール前に放り込んだFKは川島が直接キャッチした。 自軍ゴール前での守備の堅さ、2,3本のパスで相手前線まで持ってくるロングパスの威力は日本の最初の攻勢よりも強く印象付けられた。
それでも日本は特に守備時の連動とボールを持った選手への複数での囲い込みが良くこれが最後まで続けば…と思った。
6分に遠藤からボールを受けた俊輔に Nigel de Jong ( Manchester City ) チャージに入り俊輔が倒れる。ホイッスルが鳴るが俊輔がなかなか立ち上がれない。足首をひねったらしくかなり苦痛の表情だ。本田がアップを始めるが俊輔が万全でないとオランダとは戦えない。俊輔は一旦外に出されるが1分後に日本サポからの拍手を浴びてピッチに戻り一安心を。 その後左サイドバックからのロングフィードが闘莉王の右側にこぼれて来て落下点にDirt Kuyt ( Liverpool ) が走りこむ。川島があわててクリアーに入り事なきを得たが欧州人の身体能力の高さを再認識させられた。
日本はショートパスをダイレクトで繋いでビルドアップしていく。これは効果的でもあるがパスのレンジが短いと受ける選手を読まれてしまう。空いたスペースに走りこんでミドルパス、ロングパスをもらうように出来ればよいのだけれど….
11分35秒、中盤で長谷部、俊輔と繋いですこし戻したところを玉田がミドルを放つ。そのシュートはゴール枠を外れていくがなかなかエリア内に入れないのでこういうレンジからのシュートから得点チャンスが生まれないかと思った。しかしここは憲剛がフリーで中央を走りこんだのでそこにスルーを通しても良かったか…
14分14秒に内田が中央からドリブルシュートを放ち de Jong に当たったところを憲剛が拾って中に入れるがここはコーナーに逃れられる。このCKには中澤と闘莉王が上がってくるが俊輔の入れたCKはGKがキャッチ。大男揃いのオランダ相手ではCK時のチャンスも半減か?15分15秒には俊輔が右サイドを van Bronckhorst ( Feyenoord ) をかわしてクロスを入れるファーサイドの憲剛がシュートに入るがやや態勢に無理がありボールはゴールラインを割る。マークに入ったDFが完全に頭から飛び込んでいたのでここはトラップをして切り返せばと思うのはテレビ観戦者の結果論か…? でもこういうレベルを相手に頼れるのは俊輔だ。
17分には相手のミスパスを拾って岡崎がドリブルシュート。ボールはゴールラインを割ったが Mathijsenに触ったのでCKと思ったがスロベニア人のDamir Skomina主審はGKの判定だった。18分3秒、左サイド長友が Kuyt をかわして入れたクロスに玉田が飛び込むが僅かに届かなかった。しかしこの内田のドリブル突破から始まった攻撃は見事で、俊輔、憲剛を経由して長友に繋がれたボールがクロスが上がった時はエリア内に俊輔、憲剛、長谷部、玉田と4人の選手が侵入していた。 
19分55秒にもエリア内から長谷部のシュートが惜しくも Loovens に当たってサイドネットを揺らすがこの攻撃も見事でエリア内に選手が4人侵入していた。ここまで来てボールを回せれば日本にも得点チャンスがあるのでは、ここまで守備が良いので先制点が入れば…と期待させられた時間帯であった。そのCKでは闘莉王と中澤が上がってきたが右サイドのスナイデルからのロングフィードが長友の後方から走りこんだカイトに渡りそうになったところを川島がエリアの外に飛び出しヘッドでクリアー。
その後のスローインから右サイドを上がったロッペンが受けるがここは俊輔と長友がマーク。 ここまでシュートのないオランダはすこし焦れて来た様に見えた。24分に右サイドの Robben から縦パスが Kuyt に通り中に入れたところを中澤がバウンドを合わせそこね逆サイドの Robin van Persie ( Arsenal ) に流れたがフリーの van Persie がシュートに入るときに長友が左から戻ってきてマークに入ったのでシュートがやや浮いてくれ助かった。これがオランダの最初のシュートだったが、地元サポーター達はこの時点まで得点が無いことを想像できただろうか?
だが既にワールドカップ出場を決めているとはいえ予選で同じグループにいる国がマケドニア、ノルウェー、スコットランド、アイスランド。日本がやってもそこそこやれそうな相手ばかり。ワールドカップ予選ではホームで失点していないオランダから得点が入れば後にオランダ人がこの試合を記憶するだろうと思った。この時間帯までボールキープにしても日本はオランダに引けを取らないそこがここまでの健闘を引き出していた。たまに闘莉王がセットプレー時でなくても上がる場面が出て来た。闘莉王が上がれば長谷部、遠藤のどちらかが下がるがこの二人はもう少し得点シーンにと思った。 ただ遠藤は Snejider に対してのマークも良い。

         


スタンドからはニッポンコールが聞こえる。35分12秒には de Jong 長友へのファールでイエローが出されるがその前に Robben が長友を掴んだりした時に笛が吹かれてもおかしくなかったはずだ。38分に今度は Snejider が長谷部に両足タックルをかけてイエローが出る。この前からオランダが日本ゴールに向かってパスを繋いでビルドアップしてくるがラストパスが通らなかったりと焦燥感が募りだしたのかもしれない。ただ35分過ぎからオランダはDF陣の攻撃参加が目立つようになりシュートに持ち込まれる様になった。41分にはゴール前正面の至近距離にいた van Persie にボールが渡り、43分4秒には再び van Persie にボールが渡りシュートを撃たれるが、FWの選手が下がってボールを受けそこから2列目、3列目の右サイドの選手が上がってきてビルドアップをして来ていた。 44分52秒には Gregory van der Wiel ( Ajax ) が岡崎をかわしてミドルを放つ。ボールはクロスバーを越えてくれたが岡崎はさらに右タッチラン沿いを上がるカイトが気になったのかもしれない。前半はロスタイム1分を過ぎてホイッスルが鳴った。スコアーだけを見ると健闘だけどオランダが本気になったと思われる最後の10分だけを見ると“試合”になる為には絶対に先制点が必要と思った。           
                                                                                            後半に続く

      

 


この屈辱を忘れるな!!!!

2007-11-01 | 日本代表

今韓国ではアジアカップ大会期間中、一部の選手達が試合前に飲酒をしたことが明らかになりの飲酒が試合前の明らかになり、その真相究明、責任の所在、そしてどの様な処分がなされるのかが話題になっている。
その騒動を引き起こした選手がGKの李雲在それから禹成用、先日ACL浦和戦にも出場した城南一和の金相植そしてプレミアのミドルスブラ所属の李東国の4選手。この問題は韓国サッカー界の問題で我々日本人には関係のないところだ。

しかし見過ごすことの出来ない記事が朝鮮日報に。
”やっぱり日本は一枚下”という見出しで上記の漫画が掲載されていた。キャプションが付いており

”アジアカップ3位決定戦でPK戦の末日本を破った韓国。ほろ酔い状態で勝利を喜び合う韓国の選手たち。一方、試合に負けた日本の選手たちが悔しそうに一言。

「酒を飲んで酔っ払ってるのに…」

ウリナラは酒を飲んでいても日本に勝てるということか??

http://www.chosunonline.com/article/20071031000022

日本代表に、いやすべてのカテゴリーの代表選手にお願いしたい!! 我々はこれほどに侮辱されているのだ。この悔しさを晴らすのは何をすべきか??
これほどまでの屈辱を晴らしてくれるのは代表選手のあなたたちだけなのだ。

次の韓国代表戦で勝利以外の結果は何を意味するかを考えてくれぃ!!


ボスニア・ヘルツェゴビナは仮想クロアチアか??

2006-03-01 | 日本代表
日本人の多く在住するドイツの大都市 Dusseldorf から ICE 等の特急列車で約1時間はしると Dortmund 中央駅に到着する。そこから更に郊外電車で10分程走ると Borssia Dortmund のホームグランド Westfalenstadionが見えてくる。ここの観客席は傾斜が急なので地元サポーターの歓声がその何倍にも響く。日本のサッカー雑誌では“ここのサポーターは熱狂的だ。アウェーチームのサポーターはもとより、選手自身もここではやりたがらない”と紹介されていた。数年前に Champions League の試合観戦に訪れた事があったがその迫力に圧倒されたものだ。しかし、サポーターは総じて紳士的で直ぐ近くにビジター側のサポーターがいても彼らを攻撃する集団は見当たらず、不幸にしてその試合は Dortmund が敗れたがさしたるトラブルも無く中央駅に帰れたのを覚えている。 そのワールドカップでの舞台にもなる Westfalen で日本時間の今夜我が代表は ボスニア=ヘルツェゴビナ代表とのテストマッチを行なう。 このボスニア代表は“仮想クロアチア“ との触れ込みだ。確かに両国とも旧ユーゴスラビアの一角を占めていた。しかし、チームのレベルの違いはもとよりプレースタイルがかなり異なるのではないか? ボバン、プロシネツキ、シューケルらを擁して臨んだフランス大会3位は欧州でも抜きん出た個々の技術力の融合が好成績を残したが、今のクロアチアは若い選手が中心でテクニックよりもスピード等が重視の戦術に見える。クロアチアのシステムは 3-4-1-2 だが今日対戦するボスニアは 4-3-3 または 4-4-2 のオーソドックスなシステムで華麗な中盤のパスワークを身上とする旧ユーゴやむしろ8年前のクロアチア代表に類似する。サハン=サリハミッジ( バイエルン=ミュンヘン ) エルビル=ボリッチ ( イスタンブールスポル ) が合流しない中、中心となるのは HSV Hamburg 6シーズン目の セルゲイ=バルバレス 。高原が加入する前のシーズンにはチームが13位で終わる中 22ゴールを挙げBundesliga の得点王となった。しかし、彼の特徴はその得点力ばかりでない。攻撃的な選手としては類稀な守備力でチームを救っている。自軍のセットプレーの時ばかりでなく、対戦相手のCKや FKの時にはそのヴァイタルエリアに入り守備に貢献する。所属するHSV では Doll 監督は今季 AJAX から Van der Vaart を獲得し、バルバレスが昨シーズンまで任されたポジションに起用され、バルバレスは前線でのツートップの一旦を担うようになった。シーズン開幕後はこのシステムが機能していており、首位バイエルンに迫っていた。(そのおかげで高原がピッチから弾かれた ) しかし Winterpause 前に Van der Vaart が怪我で離脱。バルバレスがトップ下に何度か入ったが Doll 監督は昨年末に再び AJAX から獲得した De Joung を Van der Vaart のいたポジションに据えてバルバレスをFWで起用したりと安定した位置で起用されず、それが Winterpause 後の HSV の星の取りこぼしに繋がっているのではと思われる。HSVの選手はパスを足元に貰いたがるが高原は動きながら流れてパスを受ける動きが身上だ、彼の動く先によくバルバレスから良いパスが送られていた。ボスニアは先のワールドカップ予選では第7組に振り分けられ、6大会連続予選突破のベルギーを上回ったがセルビア・モンテネグロ、スペインに次いで3位に終わった。スペインとはホーム、アウェィで引分けたがセルビア、ベルギーにはアウェィで敗れ、リトアニアにホームで引分たのが痛かった。今回の日本戦に召集されるボスニア代表はワールドカップ予選経験者13名がエントリーされ“BAKA:バカ”の愛称で親しまれるスルスコビッチ監督が引き続き指揮を取り、2年後の欧州選手権本大会出場を目指す。所属先もトルコ、イラン、ロシア、ベルギー、イタリア、ドイツ、ブルガリア、クロアチア、セルビア,オーストリアと多国籍?だ。これはボスニア紛争に端を発した内戦から周辺諸国に逃れその地に定住し国籍をそのままに定住先のクラブチームでキャリアを積み始めた事に寄与する。またイタリアの Juventus に所属する Sweden 代表のイブラヒモビッチの父親はボスニア人だ。Bundesliga 所属選手がバルバレス以外にも二人(バイラモビッチ:シャルケ04、ミシモビッチ:ボーフム)がおり、ボスニアの準ホーム?と言えよう。その上欧州はシーズン中なのでコンディションは国内組よりはずっと良い。その上、チーム力も2月に対戦した、アメリカ、フィンランドよりも優る。しかもフィンランド代表並に長身ぞろいで180cm以下の選手は2名のみ。バルバレスは188cm、もう1人のFWミシモビッチも180cm。4バックのDF陣も左サイドのムシッチ以外は180cmを超える長身揃い。先発が予想される日本の2トップ久保181cm、高原も180cmだが、欧州勢と戦う時はサッカーもラグビーも高さ対策は大きな課題だ。そして今回注目の欧州組は誰が先発で起用されるか?中田、中村は外せないだろうが、稲本、が使われるか?小笠原、福西の二人が先発入りするか?ゼロックス杯に出場した小野は途中出場だろう。そして大黒、松井はどのタイミングで投入されるのか?それとも柳沢が優遇されるのか?またオリンピックマルセイユからFCバーゼルに移籍を果たした中田浩二は?3試合連続出場で上り調子であるので、忘れられない様にアピールをしたいところだが。欧州組に期待するのはシーズン中ということでコンディションではボスニア勢と対抗出来うるのではと言うこと。それからGK。ここは都筑にテストの機会をと思うのだけれど。 試合には在留邦人の人達が応援に詰め掛けるだろう。 国内組はJリーグ開幕前に弾みを、欧州組みで出場機会の少ない選手もレギュラークラスも内(代表)外(所属先)に向けてアピールして欲しいものだ。

2.10 日米対決から

2006-02-12 | 日本代表
2月10日 San Francisco Giants のホームグランドで行われたアメリカ代表とのテストマッチ。この 2-3 と言う結果に最も満足したのは米国農林省の牛肉輸出担当者(そんな担当者いればだけど)に違いない。米国産牛肉を輸入しない国は星条旗の制裁が下るのだと言いたいだろう。結果は1点差負けだけど、試合内容はもっと差がついていた。ただ米国は1月4日から始動を始めて昨日がAマッチ3戦目。米国のスタメンはChris=Klein 以外は29日のNorway 戦のスタメンでもスタメンで起用され、その Klein 自身も途中出場。日本は始動が1月29日。昨年の北朝鮮戦(2月9日)一昨年のオマーン戦(2月18日)の出来を考えれば今のコンディションは推して知るべし。試合開始から米国に押し捲られたのもまずはそこが原因だ。敵、味方のボールの反応や競り合いで後手を踏み続けたのがその苦戦の原因であった。開始5分までは日本も前線にボールが繋いだり加地がミドルを放ったりするが、以降は完全な米国のペース。11分 Dempsey の突破を三都須、加地が二人がかりでも止められずようやく ファウル で止めるしまつ。12分は Donovan の突破から、13分 Twellman のミドルと左サイドを突かれて、15分、今度は右サイドを突かれ クリアーボール を拾われてピンチを招く。両サイドをワイドに使われ空いた スペース に人が入り数的優位を保たれて防戦一方に。17分にはCKから Conrad のヘッドで合わされ、そのコースを Wolff が変える。最後は川口が神がかり的なセーブで凌ぐが、Conrad, Wolf 共にフリーにさせていた。19分にはDF Eddie=Pope の鋭いミドルが日本ゴールを襲うが川口の正面に。 Wolf, Pope 共に2000年のシドニー五輪で日本戦に出場している。21分には左からのスルーパスを受けた Twellman が22分にはCK から Pope がそれぞれ フリー で打たれるが奇跡的にゴールネットは揺さぶられなかった。しかし 23分、左からDunivant に ロングボール を入れられ Twellman が頭で落としてそのこぼれ球を拾った Pope がシュート。美技を連発していた川口もこれは止められずついに米国にゴールを破られる。米国はロングボールも正確で、ボールを受ける選手だけでなくその周囲のフォローも早く日本は ボール に触れない。その起点になるのはエースの Landon=Donovan 。前回のワールドカップでも非凡な所を見せ、 Bundesliga に渡ったがそこでは活躍できず現在は韓国の洪明甫も在籍した Los Angels Galaxy でプレーするが、海外組が増える中、今でも Donovan は米国代表の重鎮である。シドニー五輪の日本戦でも途中出場をした。27分には Donovan のFKから Conrad に、30分にも Donovan の右からの突破から Dunviant にシュートを撃たれてしまう。右に、左に現れる Donovan を日本DFも捕らえられない。また Donovan だけでなく Noonan Dunivant らの左サイド突破も顕著になってくる。そして38分に追加点を奪われる。Dunivant に左からのロングを Wollf, Dempsey, Twellman と繋がれ再び フリーの Dempsey に。そのまま Dempsey は難なく日本ゴールに蹴り込んだ。ここでもマークが不十分な為 ペナルティーエリア 内で良い様にボールを回された。その失点直前にも Dunivant にクロスを入れられ川口がキャッチしたが、ペナルティーエリア 内には米国選手が4人もいた。2点目直後も Dunivant のサイド突破から繋がれた Twellman に粘られ最後は Wolff に撃たれる。両サイドを制圧され、エース Donovan を自由にさせるので突破の糸口を掴めない。ようやく40分を過ぎて福西がやや中の スペース に切れ込み ボール が繋がるようになる。42分は福西が左サイドをドリブルで上がって コーナー を取るがこれが最初のCK。45分には小野が起点になり三都須に繋がるが最後は久保に届かなかった。 Zico 監督は後半から遠藤、久保を下げて巻、佐藤を入れて2トップに。そしてトップ下には小笠原を配して小野を ボランチ に システム 変更。1トップの久保は防戦一方の展開でボールを貰えずアピールの場も無かったのではないか?前線の枚数を増やして挽回を計るが、49分 Donovan のCK から 中澤のマークを振り切ったTwellman に3点目を入れられる。野球場での試合でピッチの状態が非常に滑りやすく日本選手は何度も足を取られ、足技の技術に優る日本には不利なピッチではあったが、ここでも中澤は足を取られた様であった。Twellman は先の Norway 戦の ハットトリック に続きここ4試合で4得点目。選手層の厚い米国FW争いに一躍名乗りを挙げることに。3点目後も53分に Dunivant が、54分には CK から Pope に連続して シュート を撃たれる。Zico は阿部、長谷部を投入。前線に巻、佐藤と ターゲット が2枚になり、長谷部の効果的な ドリブル が効き出しようやく ボール が繋がるように。そして60分三都須から右の小野に繋がりさらに右サイドを上がった加地に。加地の粘り強い ボールキープ から最後は巻の頭に合わせて2006年最初のゴールが生まれた。見逃せないのは相手DFを引き付けた佐藤の囮となった動き。これも2トップの効果。前半は ボール が取れても両サイドが押し込まれて後方に残され前線に出て来る枚数が少なく ボール が出せなかったがようやく中盤でボールが繋がり、前線に出るようになった。。67分 本山が小野に替わって投入される。小野もこういう展開で攻撃的な展開で ボール に絡めなかったが得点は彼の展開から。本山の投入で思い出されるのはシドニー五輪のアメリカ戦。延長に入り ドリブル の得意な本山はいつ投入されるかと思われたが、トルシエ は動かず、そしてPK戦で散った。本山の ドリブル は疲れの見え出した米国中盤に影響を与える。そして左から三都須の上がりがようやく出て来る。70分には小笠原のミドル、ペナルティーエリア内で佐藤、三都須が ワンツー で抜け出しあわやという展開が見られる。 Bruce Arena 監督も多くの選手をテストすべく交代 カード を切る。55分には次代を担うFWと言われる Edo=Johonson, 67分には MLS の ハワイ 出身選手 Brian = Ching 69分は Ben=Oresen が投入されるが、下がった選手が Wollf, Twellman, Dempsey と見せ場を造った選手達であったことも有り、日本が主導権を握る。73分には三都須のドリブルから阿部がミドルを。そしてCKから中澤が惜しいヘッドを放つ。何とか2点目をと願うがネットを揺らせない。ロスタイムに入り長谷部の スルー から巻が撃つが GK Hartman が コーナー に逃れる。そしてそのコーナーから中澤が足で押し込み1点差に迫った。中澤はこの日の日本代表の出場選手で唯一 シドニー 五輪のアメリカ戦に出場した選手だ。中澤の ゴール に日本からの応援ツアーに参加したサポーターそして在留邦人から大歓声があがる。彼らの為にもあと1点と思うもそのまま タイムアップ。今年の代表は黒星スタートとなった。やはりアメリカは進化している。コンディション の違いこそあれ個々の スキル、クロス、ロングフィードの正確さ。それに全体のバランスの保ちかた、従来日本がせねばならない事を反対しされてしまった。中澤のロスタイムでの2点目は Zico Japan の良き特色であるが、これが親善試合で無く、アメリカが逃げ切りに入っていれば生まれたかどうか? アメリカ戦を仮想オーストラリアと見たらしいが、スピード、バランス、規律はアメリカが上かもしれない。個々のスキルは Australia が上だろうが。この試合、Socceroo の Hiddink監督はどう分析するだろう?日本代表は2月にはあと2試合残っている。この結果よりも内容を問われるのはあと何試合あるのだろう。

東欧遠征その成果は?

2005-10-14 | 日本代表
昨夜行われたウクライナ戦を以って東欧遠征は1分1敗で終了した。 ウクライナは主力選手が何人か抜けており実質1.5軍のメンバー。エース,シェフチェンコの様に1人で状況を打開出来る選手がいないので、チーム力はかなり差が出たはずだ。そのチームに敗れたのは少し不安だ。来年のワールドカップでは前回と異なりシードされないので、少なくとも世界のトップ8の1つが同組になる。(ブラジルやドイツとの同組も有り得る)欧州勢ではウクライナ、ポーランドが比較的戦い易い位置にいるので、昨日のメンバー相手ならアウェーとは言え、引分けて欲しかった。確かに審判の不可解な判定には泣かされた。中田や中村に容赦なく浴びせられるやや後方からのタックルは流され、中田浩二のタックルを一発退場にされた事は納得いかない。この試合は相手の攻撃を受けた時に中田浩二がボールを奪いそこから攻撃の起点になった展開が何度か見られたので、中田浩二の退場は攻守に渡って痛かった。また PK を取られたファウルもあれが日本選手へのものだったらどうだったか? 審判がエストニア人というのも何か?? だが、常に審判の加護がある訳ではなく、こういう判定に泣かされる事も本番のワールドカップではあり得る。
しかし、もっと問題なのはこの絶好の機会にフルメンバーの代表選手が日本にもいなかった事だ。何故この時期にオールスターなのだろう?? 私は兼ねてからサッカーのオールスター戦はボディコンタクトが緩いので一戦の価値があるのか疑問であった。野球のそれとは全く異なるものだと思う。オールスター戦は元々メジャーリーグで始まったもので、サッカー本場の欧州や南米で頻繁に行われるとは聞いたことは無い。せいぜい何かのチャリティマッチ程度だ。 大黒、宮本、中澤らがこの遠征に加わらないのは勿体無いの一言。また選手達の胸中を考えると。オールスターそのものを撤廃支持するのではなく、代表の遠征との日程調整が出来なかったものか?
同様のことが昨年末のドイツ戦にも言える。せっかく世界のトップクラスのドイツ代表が来日するのに何故ベストメンバーが組めなかったのか?はなはだ勿体無い話だ。
11月16日はワールドカップ初出場を決めたコートダジュール ( 象牙海岸 ) との試合が組まれているがどれだけのメンバーが揃うか? 12月には組み分け抽選が行われる。
残された時間、機会は多くは無いと思うのだが。 

ブラジル戦そしてワールドカップに向けて

2005-06-24 | 日本代表
無念のブラジル戦
ロスタイム、福西のクロスに飛び込んだ大黒のドンピシャのヘッドは枠に飛んだ。一瞬逆転ゴールかと思った。プレーが止まり主審が駆け寄る。センターサークルを指してくれ、入ったやろぅ??何万人もの日本人がそう思ったに違いない。だが無情にもノーゴール、そしてタイムアップ。リプレイでもGKのマルコスがゴールライン手前でそのシュートを防いだのを再確認させられるだけであった。無念さだけが残る。勝てなかったのか?勝てた試合だったのに?ブラジル相手に、親善試合でもない、海外での公式大会。カフー、ロベルトカルロスは不在だったが、ほぼベストの布陣の(今のロナウドはレギュラークラスとは言い難い)ブラジル戦後にそう感じる自分に永年の積重ねを感じさせられた。本当に隔世の思いである。これまでの対ブラジル戦は5連敗中(2001年のコンフェデ杯ではAマッチと認定され引き分けているがこの時のセレソンはどう贔屓目に見てもA代表とは言えない)得点は95年に福田正博(元浦和レッズ)があげた1得点のみであった。しかもその得点も相手のミスパスを拾って決めた偶発的なものであったので今回の様にプレーの流れから挙げた物では無かった。

来年に向けて
大切な事は、この大会を来年に生かすことだ。いくらブラジル相手に健闘をしてもワールド杯の1次リーグで敗退しては意味が無い。準決勝に進出できなかったと言う結果を来年に生かしてこそ昨年のアジア杯を制して得た今大会の参加を有意義に出来る。最大の教訓はメキシコ戦を何故引き分けられなかったか?ギリシャからもう2点取れなかったか?取れるときに取っておかねば1勝点、1得点に泣くのだと再認識する事。2勝を挙げながら1次リーグで敗退したアトランタ五輪。終了直前の失点で沈んだドーハの悲劇等同様の苦い経験は積んでいる。
だが収穫もあった。中盤での繋ぎ、DFからのビルドアップ、サイドチェンジにサイド攻撃と多彩な攻撃が見られた。アトランタ五輪時のマイアミの奇跡では日本DFが一旦ボールを奪えばそのまま前線に蹴り出すだけでなくパスを繋げるだけの技術は身につけていた。そして今大会では中村、中田に至っては1対1でもしばしば相手DFに競り勝つテクニックを持っている事を披露。大黒、加治、小笠原も何度か相対するマークをかわす事が出来た。2得点を挙げたと言う進歩は個人の技術がレベルアップしている事に寄与する。開始直後の加治のゴールが認められておればとも思うのだが。だがブラジル相手に2得点を挙げられるチームは世界でもそう存在しない。
私はこの試合がチームのレベル向上のきっかけになる事を願う。1984年のソウルでの日韓戦の勝利、1992年の北京でのダイナスティ杯での優勝、そして2000年、モロッコでのハッサン2世杯、それぞれの試合(大会)以降当時の代表は飛躍的な進歩を見せた。
今大会も同様になる事を願う。 そして7月末には韓国で東アジア選手権が開催される、中国、北朝鮮そして韓国相手に日本の実力をしっかりと見せ付けてもらいた。

FIFAコンフェデレーションズカップ第二戦

2005-06-22 | 日本代表
ギリシャ戦快勝!!
メキシコ戦の逆転負けに続いてのギリシャ戦。スコアーこそ1対0 だったが試合内容はギリシャを圧倒、1点差で終わったのが本当に勿体無い試合内容であった。マスコミは欧州王者からの金星と囃し立てるが、昨夏ポルトガル、チェコ、フランスといった列強を撃破し欧州王者に戴冠を受けたギリシャとは別のチームと言わざるを得ない。欧州選手権後にエース、ハリステアスがブレーメンからアヤックスへ移籍するなど多くの中心選手がキャリアーアップを果たしたが、アウェーとはいえアルバニアに敗れるなどワールド杯予選では代表は苦戦を強いられ、はやくもグループ首位の座を断念せざるを得ない状態だ。旧ソ連邦崩壊後14年目の悲願迫るシェフチェンコ率いるウクライナに次いで2位争いをしているのがこのギリシャとデンマーク、トルコだ。確かに厳しいグループだが過去にも欧州選手権で好成績を収めた中堅国、チェコ(76年優勝、96年準優勝)ユーゴ(68年準優勝)ソ連(72年準優勝:ただし74年ワールド杯予選は政治的理由によりチリとのプレーオフを棄権)デンマーク(92年優勝)らが辿った路を見ている様な気がする。

今大会のギリシャ代表
かつて奥寺康彦を擁してブンデスリーガにベルダーブレーメン有りと言わしめたその監督、オットー=レーハーゲルに率いられたギリシャチームはまさに監督の凱旋帰国となり、そして今後の予選に向けてのチーム再建のきっかけとすべく大会であったはずだ。
しかしこのチームに決定的に欠けていたのが精神的主柱でもある主将のザゴラキスであった。6月4日のアウェーでの永遠のライバルトルコ戦では出場停止で参加出来ず、今大会も所属チームのボローニャがパルマとのプレーオフを戦わねばならずこの日本戦も欠場を余儀なくされていた。(その上プレーオフではパルマに破れ降格の憂き目に)。昨年欧州を制した武器であった長身のハリステアス、ギルギアコスの制空権もサイド攻撃が貧弱では好機も演出できない。せいぜいロビングの的になる程度だったが、2列目の寄せが遅いのでペナルティーエリアでの危険度は低かった。サイド攻撃を封じたその要因はこの日は柳沢、玉田の2トップで前線からプレスがよく掛かったからであった。特に玉田が前線に入ったことにより前への標的が2枚になり、彼のスピードを生かすべくスルーが中村、小笠原から供給された。この日採用された4バックでも加治の上がりが強かったので相手が逆にサイド攻撃に移れなかった。メキシコ戦では先制点の後ブラジル生まれのジーニョことアントニオ=ネアエルソンにサイドスペースを消す働きをされたのでサイドへのボール回しが減り好機を減らしていったが、正にそれと同じ事を日本はギリシアにやったのだ。メキシコ戦に続いて最後まで全体の運動量はおちなかった。アジア予選の様に中近東やタイの様なコンディションと異なり湿度の低い欧州ではこの日の様な動き、ボール回しが出来る。30分には早くもブンデスリーガ2部(来季は1部に昇格する) 1FCケルンでプレーするツァルタスが投入されるなどギリシャのコンディション不良は顕著であった。メキシコの様な運動量も高いチームが相手でなければ対等以上の戦いは出来るのではないか?と来年に向けて少し光明が差し込んできた。 30分を過ぎると決定機を多く見出したのは日本であったが、それはギリシャのMFの動きが激減し、中盤からダイレクトパスも小気味よく回り出したからである。そして攻撃に数を掛けた後ろでボランチ中田がカウンターをケアーしていた事も見逃せない。 ただ終始優勢に進めていただけにあと1~2点は取っておきたかった。ブラジルがメキシコに敗れたために、準決勝進出の為には次のブラジルに勝たねばならなくなった。来年の本大会でも同じような組み分け、星勘定にならないとも言えない。メキシコと引き分けておれば、ギリシャからあと2点取っておればとならないような戦いを来年は見せてもらいたい。勿論次のブラジル戦、今度は世界王者に一泡吹かせて欲しいものだ。

コンフェデ杯 ギリシャ撃破

2005-06-20 | 日本代表
ジーコジャパンがギリシャ戦に勝ちました。詳しくは別の時にまた掲載しますが、ブラジル戦が楽しみになりましたね。ユース大会は幸運で決勝リーグに進出できましたが、まだ寝不足の日が続きそうです。掲載写真は、ドイツ出張時に撮影した、Wカップの試合が行われるライプツィヒ競技場です。

コンフェデ杯直前!日本の評判

2005-06-16 | 日本代表
ドイツの雑誌 Sport Bildの特集ではかつてのドイツ代表監督、ベルティ=フォックツ氏が前評判記事を寄せているが、日本の評価はと言うと”このレベルではアウトサイダーといわざるを得ない。昨年末の(ドイツ代表)アジア遠征での日本を見て失望を禁じえなかった。“と言う辛らつなくだりに始まり、最後はジーコ代表監督が母国ブラジルと対戦する6月22日のケルンでのゲームが楽しみと締め括られていた。出てくる選手名もブンデスリーガでプレーする高原が最初に、次いでマルセイユの中田浩二、そして中田英、小野の名前が。評価が低いというよりもあまり知られていないというのが現状だ。だが浦和で指揮を取るブッフバルドのコメントにはZICOは就任当初の 4-4-2から最近は 3-5-2 を採用しているとか、Jリーグでプレーする玉田、大黒の事に言及するなど最近の日本代表の実情がよく説明されている。だが予想フォーメーションでは加治の顔写真が2つあり、もう一つは中田浩二とされている。DFも加治、宮本、中澤、三都主の4バック?に中盤が中田英、中田浩二、小野、中村で形成されている。2トップは高原と玉田に。どこかちがうのだけど。紹介では高原の事に半分以上割かれている。昨季HSVで7得点を挙げたのが評価されているのか?だが高原は今大会には怪我で欠場を余儀なくされた。もう一つの専門誌 Kickerでは “ Nakamura ist der creative Kopf 中村は創造的な頭“との見出し。かつてドイツでプレーした奥寺氏のコメントも。FWの得点力不足を指摘している。予想のフォーメーションも高原、鈴木の2トップに中村のトップ下。三都主、加治の両サイドに中田英と福西のボランチに田中、宮本、中澤の3バックでGKは川口とよく”取材されている“との印象だ。やはりサッカー専門誌は一枚上手だ。
(これらの雑誌は怪我で離脱者が出る前の先のバーレーン戦の前に発売されている。)
日本は16日にメキシコ、19日にギリシアそして22日が王国ブラジルすべてFIFAランク上位国との対戦だ。一方のA組はドイツ、アルゼンチンに日本よりランク下がるチュニジア、オーストラリアが入っている。少し不公平な気がするが来年の本大会を前に今の位置付けがよく測れることだろう。 なにしろ、今大会はブラジルもアルゼンチンもギリシアもベストメンバーを組んでくる。惨敗もやむなしかもしれないが、今やるべきことが浮き彫りにされるのでそれもいいかもしれない。 
・・・いよいよ今夜。眠れない夜がやってくる。



FIFAコンフェデレーション杯

2005-06-15 | 日本代表
ワールド杯予選突破から息つく間も無く明日からドイツでコンフェデレーションズ杯が始まる。
ホスト国のドイツ、前回ワールド杯優勝のブラジルそして各大陸からの王者6カ国を合わせた世界を代表する8カ国が集い覇を競う。今回で7回目を迎えるこの大会であるが、この大会自体をワールド杯のプレ大会と勘違いしているマスコミもいるが、1992年と次の1995年はサウジアラビアで開催され、大会名も FIFA インターコンティネンタルカップと名付けられていた。一応主催は FIFA となっていたが、サッカー好きの現地王族の大会と言えた。それ故に大会権威も低く、参加辞退をする招待国もあった。日本はこの大会への関わりは深く、第三回大会にアジアチャンピオンとして招待されて以降、今回で4回目の参加だ。これはアジアではサウジアラビアと同じ回数で、最多大会参加回数を誇るブラジル、メキシコの5回目に次いでいる。これはこの大会が始まってから3回アジアカップに優勝を果たしたと言う戦績から来るものである。そしてこの大会も1997年の大会からFIFA コンフェデレーションズカップと名付けられ三度サウジで開催されて以降は各大陸持ち回りで、ワールド杯の前年は開催国でプレ大会として開催されるようにり大会への権威も上がってきた。

ワールド杯に続いてコンフェデレーションズカップも3大会連続の出場となる。昨年中国でアジア王者のタイトルを守ったその報奨だ。開催国ドイツではブラジル、アルゼンチンそして欧州王者のギリシャを迎えてのワールド杯への試金石として本大会への関心も高い。4年前の我々と同じだ。地元の専門誌も “ Die Mini-WM ( WMは世界選手権 Weltmeistershcaft の頭文字)“の特集号を発刊。表紙には大会参加国の国旗も描かれており、日の丸もそこに当然誇らしげに。しかし、日本の評価は厳しいものであった。
詳細はまた明日に! そうそう今夜はワールドユースですね。頑張ってもらいたいです。
<つづく>

Wカップ出場だ!

2005-06-13 | 日本代表
3大会連続出場!!
6月8日、バンコックの無観客試合で北朝鮮相手に2-0と快勝し、開催国ドイツに次いで2番目に本大会出場を決めた。かつての激戦を見てきた私の率直な感想は、こんなに容易に出場が決まって良いのか?と言う事だがこれは何と言ってもアジアからの出場枠が4以上に拡大された事に寄与する。同日にはイラン、サウジアラビア、韓国も予選突破を決め、顔ぶれを見ると順当な結果となったが、12年前の予選では出場枠は2カ国しかなく、ドーハの悲劇に涙を飲んだ事が昨日の様である。当時ならこれらの3カ国の内最低2カ国を下さねば本大会には届かなかった。それが今では更にもう一カ国に本大会への道が残され、バーレーン、クウェート、ウズベキスタンがその可能性に賭ける。

バンコックでの北朝鮮戦
北朝鮮は勝てば3位の可能性もあり、本大会への可能性も残されていた。一方の日本はこの試合に敗れてもイランがテヘランでバーレーンに敗れない限り本大会への出場が決まる。試合に賭ける意気込みは北朝鮮の方が強いものがあってしかりであった。だが、ユン=ジョンス監督が前の試合で退場処分を受け直接指揮を取れず、エースのキム=ヨンスはこの日もベンチスタート。日本戦で同点ゴールを決めたナム=ソンチョルは平壌でのイラン戦の退場で出場停止中。
在日Jリーガー選手安英学も怪我で登録から外れるなど2月の日本戦のスタメンからGKのシム=スンチョル以下4名が入れ替わり、勝負は開始前についていたのかも知れない。日本も中田英、中村、三都主が出場停止中であったが選手層の違いは明らかであった。それでも19分にはホン=ヨンジョがフリーでヘッドを放ち、最初に決定機を創った。これはボールをサイドに大きく展開する北朝鮮お得意の形から生まれたが、この時間から高い位置での運動量が増えて攻勢が続いた。この時間に失点を喫しておれば結果は異なったものになっていたかもしれない。80年代までの北朝鮮代表チームを髣髴させたが、90年代に入って日本の選手の技術が飛躍手に上がり、1対1でも日本選手が競り負ける事が少なくなり、また戦術的な個人のイマジネーションも1枚も2枚も上手を行っており、かつてのように押し込まれる危険は少なくなった。しかし、北朝鮮の選手の相手を上回る動きは来年、世界の列強を相手にしたときの手本とすべきであろう。27分からキム=ヨンスが投入されたが、この時間から入れるのであれば何故最初から使わなかったのか?何度か彼の動きをファールで止めねばならないシーンがあった。後半のロスタイムに福西踏んづけて退場になったが、それはその前に何度か彼から受けた厳しいチャージに我慢ならなかったからであろう。だが、日本代表はこの2次予選5試合目の北朝鮮戦が最も危なげない試合で、後半の決定機の数を考えれば2点差で終わったのが不思議なくらいであった。やはり戦術やシステムよりも1対1の局面でいかに優位に立てるかというのが重要だ。来年、ドイツでは全てにおいてアジアレベルをずっと超えた相手と戦わねばならない。

来年に向けて
来週からはドイツでのFIFAコンフェデレーションズ杯で、メキシコ、ギリシア、ブラジルといったいずれもFIFAランク上位との対戦に臨む。今の世界での位置を確認するにはいい大会で、もちろん準決勝進出を目指して欲しい。7月の東アジア選手権では韓国と対戦する。8月には予選最終戦のイラン戦が残っている。これらの試合は来年に向けて貴重な試合とし、チーム力の向上に充てて貰いたい。



Wカップ北朝鮮戦 直前(後編)

2005-06-07 | 日本代表
北朝鮮戦対決へのフォーメーション
バーレーン戦では中田、中村、三都主が警告を受けて次の北朝鮮戦は出場出来ない。その上小野は疲労骨折で離脱、高原も回復が遅れている。だが今の日本は選手層が厚い。バーレーン戦では小笠原、柳沢、中田浩二が出場しており穴埋めは問題無い。GKには川口、DFは中澤、宮本田中。DF陣が不動なのはまだ運がある。ボランチは福西に稲本。昨年、イングランドで怪我をして以来代表では充分なパフォーマンスを見せていない稲本はここだアピールのチャンスだ。
中盤の右サイドは加治、左はサントスに変わって中田浩二にお鉢が回ってくると考えられる。
フィリップ=トルシエに乞われてマルセイユに渡った中田だが、途中から指揮を振るったトルシエはリザラスをバイエルン=ミュンヘンに逃げられるなどチームを崩壊させ、一時はリーグ制覇争いも加わっていたが最終的には5位に沈み、トルシエは解任。中田も最後の5試合は出場もままならず、来シーズン彼のポジションは全く保障されていない。その不安を自らの手で払拭すべくパフォーマンスを見せてもらいたい。トップ下には小笠原。2月の北朝鮮戦以降、代表では欧州組の影で不具をかこっていたが、バーレーン戦では得点をあげるなど、代表での定位置争いに再び入ってきた。そしてFW。今回はツートップだろう。まずは前回抜擢され、まずまずの動きを見せた柳沢。完全移籍も決まり、今度はゴールが欲しい。中田浩二、小笠原、柳沢とアントラーズ関係の3人が今一度チャンスを掴もうとしている。これもジーコ効果か?
もう一枚のFWは大黒を推したい。今Jリーグでもコンスタントに得点を挙げている数少ない日本人ストライカーだ。これだけ結果を出しているので彼をスタメンで使わない理由は見つからないと思うのだが。
とにかく8日は世界で最初にワールド杯予選を突破した国の称号を得て、日本列島を幸福というよりも安心感で覆って欲しいものである。
がんばれ日本!  (そして私も出張から帰国の途へ…)


Wカップ北朝鮮戦 直前(前編)

2005-06-06 | 日本代表
いよいよ3大会連続に向けて王手
6月3日、敵地マナマでバーレーンを1-0で退け、これで次の北朝鮮戦を引き分け以上でそして、バーレーンが残りの2試合を連勝しない限り3大会連続ワールド杯出場が決まる。先述した様にホームでバーレーンを迎え撃つイランは4年前の屈辱を忘れてはいない。6月8日はイランも地元テヘランで、2大会ぶり、前回手中から漏れた3度目の本大会出場をあのバーレーンの前で決める事に執念を燃やしていることであろう。イランの勝利は同時に日本の予選突破を意味する。今から胸算用するのは不謹慎ではあるが、8月の最終戦を待たずに本大会出場を決めれば、再来週からドイツで始まるFIFA Confederations Cup そして7月末から韓国で開催される東アジア選手権は来年の本大会に向けての準備試合と出来る。その為にも次の北朝鮮から確実に勝ち点を上げ来年に向けての準備を始められるようにしてもらいたい。

これまでの北朝鮮
北朝鮮はイランに破れて2次予選は4連敗。しかも3位以下が決まってしまい日本戦に敗れれば予選落ちが決まってしまう。試合内容はけっして悪くない。2月の日本戦はロスタイムに失点を喫し、平壌でのバーレーン戦は試合内容では押していた。イラン戦もしかりで、平壌での2試合は処罰の対象にされてしまったが、審判の判定には少し気の毒であった。そしてまだチームが発展途上段階とはいえ点の取れるストライカーがいなかったのが今の成績を表している。だが1993年ドーハ、1989年シンガポールと2次予選は6カ国中最下位に終わっている様にだが国の事情で国際大会の経験が乏しいことが最大の原因であろう。
若い勤勉な選手が揃っており、経験を積めば本当に怖い存在になるのは必至だ。