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韓国ドラマ『イ・サン』

2016年01月08日 | 映画・テレビ

以前放映されていた韓国歴史ドラマ「イ・サン」を2~3回見て面白かったので、ビデオを借りてきて、このところの休みを利用して第1話から一気に26話まで見ています。(レンタルビデオ1枚/2話2時間¥100)。朝鮮王朝のもっとも波乱に満ちた生涯を送った国王と言われる第22代国王「正租」(イ・サン)をモデルにしていて、権力争い、陰謀、暗殺、剣劇、友情、恋愛などを盛り込んで次から次に事件が起き飽きさせません。

舞台は主に王宮を中心に描かれているので、当時の王宮の行事、政治・権力組織、役割分担など興味深く見る事が出来ます。図画署という記録を取る部門も主な舞台になります。ここは写真が無い時代に絵で記録を残す部署ですから、諸々の宮廷行事に留まらず尋問や処刑の場面までも記録の為立ち会う場面が出てきます。

主なあらすじは、王妃側が裏で世子(世継・側室の子)を謀略にかけ殺害し、さらにその子供イ・サンの王位継承を妨害し、ひいては暗殺しようと陰謀を謀ります。前国王の死後、イ・サンが国王になり、政治改革を始めます。長く宮廷内で権力を握ってきた老論(ノロン)派を遠ざけ、能力のある身分の低い階級の者達を官吏として採用しようとしたり、(ヌヒ・奴隷)という最下級の身分を廃止しようとしますが、既得特権が失われる老論派の重臣達から強烈な抵抗を受けるのも、時代にかかわらず興味深いところです。組織・権力や富とはどんなものか、社会、会社、家庭などに時代を超えて通じる処が多く、その怖さも併せて描かれているドラマのように思います。

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