鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2059~さんてつ

2022-03-21 08:34:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、さんてつです。

先日東北地方を震度6強の大地震が襲いました。
津波被害こそありませんでしたが、多くの死傷者が出て、住宅・水道・電気・道路など生活に関わる多方面にも被害が出たようです。
また被害は鉄道や高速道路にも及びました。

このタイミングで読んでいたのが妻から手渡されたコミック「さんてつ」でした。
題材が題材だけに3月に読むことに意義があるように思い読み始めましたが、まさか地震被害が発生するとは思ってもいませんでした。

「さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―」

AMAZONの内容紹介を引用します。
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3.11のあの日、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道では、路線の多くを被災した。
大地震、津波の爪痕が生々しいガレキの中、それでも、さんてつマンたちは、自らの力で立ち上がろうとする……。
三陸鉄道関係者、周辺の人々への綿密な取材を元に再構成する震災ドキュメンタリー漫画。「ブラックジャック創作秘話」の異才、吉本浩二が描く真実の人間ドラマの決定版!!
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本書はさんてつマンたちの視点から描いた東日本大震災のレポートです。
さんてつの社長は山菜採りと釣りが趣味にため、良く知っている山道・裏道を通ってう回を重ね、線路や駅の被災状況を見て回りました。
被災地のために鉄道の復旧が急務と知るや、役所に出向いて線路の上のガレキ除去のため自衛隊の協力を要請してくれるよう懇願しました。
こうして復旧した区間にいち早く列車を走らせました。
運転再開時にはたくさんの人々が集まり、多くの笑顔と感謝の声をいただいたそうです。
当初は高速運転に不安があったため低速運転を余儀なくされており、無料での乗車という素敵な対応もしました。
ここまでの場面だけでもぐっとくる場面が多かったですが、見渡す限り壊滅的被害を受けた地域を見て苦しい思いをしたり、働く場所のないさんてつの職員を他社に出向させたりという、その後の辛い日々も描かれていました。

作者が東北に何の縁故もないのに取材したり作品を描いたりすることに抵抗があったと書いていましたが、作品を読んで作品に登場された方が泣いていた、というのが答え。
心を込めて描いたことは被災者にもそうでない人にも伝わります。
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