今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ9です。
身近なところに意外な“ふしぎ”があるものと感心した3冊をご紹介します。
この3冊はどれもおすすめです。
この3冊はどれもおすすめです。
①ひと粒のチョコレートに
出版社の内容紹介を引用します。
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口の中でさっととけて、おいしさが広がるチョコレート。
その秘密は、原料のカカオの油が持つふしぎな性質にありました。
チョコレートは美しい油の結晶なのです。
しかしその性質ゆえに、チョコレートが生まれるまでには長い歴史がありました。
ミクロの世界から、舞台は古代アステカ、ヨーロッパへ。
壮大な物語が始まります。
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口の中でさっととけて、おいしさが広がるチョコレート。
その秘密は、原料のカカオの油が持つふしぎな性質にありました。
チョコレートは美しい油の結晶なのです。
しかしその性質ゆえに、チョコレートが生まれるまでには長い歴史がありました。
ミクロの世界から、舞台は古代アステカ、ヨーロッパへ。
壮大な物語が始まります。
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身近なチョコレートにこんな秘密があったとは!
面白くてためになりました。
面白くてためになりました。
・25度で溶ける食用油はカカオ油だけ
舌の上で溶けるチョコの滑らかな口当たりは独特
だからチョコはお菓子の王様!
・カカオ油は冷やし方により6種類の結晶がある
・チョコは一番おいしい結晶で作られている
・チョコの表面に現れる白い粉はブルーム※といわれる
※花が咲くという意味
一度溶けて冷え、違う結晶になると現れ、これが出ると味が落ちる
・テンパリングという複雑な冷やし方をすると理想的な結晶に戻すことができる
・カカオはアマゾン川源流域が原産地
・氷河期でもここが熱帯のままだったため、カカオは生き残ることができた
・この地の王族の飲み物にしていたがスペイン人によりヨーロッパにもたらされた
・とても手間をかけて飲み物にしていたため、ヨーロッパでも一部の貴族しか
飲めなかった
・オランダのヴァン・ホーテンが改良したおかげで多くの人が飲めるようになった
これがココア
・ココア製造のコツは、カカオ豆から油を半分ほど抜くこと
・このときに余ったカカオ油を活用したのがチョコレートだった!
舌の上で溶けるチョコの滑らかな口当たりは独特
だからチョコはお菓子の王様!
・カカオ油は冷やし方により6種類の結晶がある
・チョコは一番おいしい結晶で作られている
・チョコの表面に現れる白い粉はブルーム※といわれる
※花が咲くという意味
一度溶けて冷え、違う結晶になると現れ、これが出ると味が落ちる
・テンパリングという複雑な冷やし方をすると理想的な結晶に戻すことができる
・カカオはアマゾン川源流域が原産地
・氷河期でもここが熱帯のままだったため、カカオは生き残ることができた
・この地の王族の飲み物にしていたがスペイン人によりヨーロッパにもたらされた
・とても手間をかけて飲み物にしていたため、ヨーロッパでも一部の貴族しか
飲めなかった
・オランダのヴァン・ホーテンが改良したおかげで多くの人が飲めるようになった
これがココア
・ココア製造のコツは、カカオ豆から油を半分ほど抜くこと
・このときに余ったカカオ油を活用したのがチョコレートだった!
②街のネズミ
出版社の内容紹介を引用します。
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こちらを見つめるつぶらな黒い瞳。
表紙にいる2匹のネズミは、東京の繁華街に棲むドブネズミです。
彼らは私たちの近くに棲んでいますが、その姿を見かけることはあまりないはず。
著者は何時間も街にたたずみ、カラスに襲われる劇的な瞬間やどこかユーモラスなしぐさなど、驚くような写真を撮影しました。
意外と知らないネズミの世界、ちょっとのぞいてみませんか。
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こちらを見つめるつぶらな黒い瞳。
表紙にいる2匹のネズミは、東京の繁華街に棲むドブネズミです。
彼らは私たちの近くに棲んでいますが、その姿を見かけることはあまりないはず。
著者は何時間も街にたたずみ、カラスに襲われる劇的な瞬間やどこかユーモラスなしぐさなど、驚くような写真を撮影しました。
意外と知らないネズミの世界、ちょっとのぞいてみませんか。
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ネズミは世界に1000数百種類もいます。
カピパラのように巨大なものまでいるのですから納得です。
その中で東京の街中に住むネズミはイエネズミで、大きい方をドブネズミ、小さい方をクマネズミといいます。
ドブネズミは街中で見かけるネズミ、クマネズミはビルの中で暮らしていてあまり見かけないネズミという特徴があります。
本書には街中で目にするドブネズミの多彩な姿が収められています。
ハトに追い払われるネズミというのは初めて知りました。
次はカラスに食べられるネズミ。
カラスは猛禽類ではないので動き回るネズミを捕まえることは苦手だそうで、車に轢かれたネズミ食べていたようです。
あとがきに面白い出来事が書かれていました。
著者は3匹のネズミが大騒ぎしているのに遭遇します。
どうやら2匹が1匹を追っているようです。
その内追われているネズミが著者の足元に走り込んできました。
追っていた2匹はしばらく様子を見た後、姿を消し、足元のネズミは安心して離れて行きました。
危機を脱するため、無害そうな人間を利用したのです。
街のネズミはこうした知恵を屈指して都会で逞しく暮らしているのですね。
カピパラのように巨大なものまでいるのですから納得です。
その中で東京の街中に住むネズミはイエネズミで、大きい方をドブネズミ、小さい方をクマネズミといいます。
ドブネズミは街中で見かけるネズミ、クマネズミはビルの中で暮らしていてあまり見かけないネズミという特徴があります。
本書には街中で目にするドブネズミの多彩な姿が収められています。
ハトに追い払われるネズミというのは初めて知りました。
次はカラスに食べられるネズミ。
カラスは猛禽類ではないので動き回るネズミを捕まえることは苦手だそうで、車に轢かれたネズミ食べていたようです。
あとがきに面白い出来事が書かれていました。
著者は3匹のネズミが大騒ぎしているのに遭遇します。
どうやら2匹が1匹を追っているようです。
その内追われているネズミが著者の足元に走り込んできました。
追っていた2匹はしばらく様子を見た後、姿を消し、足元のネズミは安心して離れて行きました。
危機を脱するため、無害そうな人間を利用したのです。
街のネズミはこうした知恵を屈指して都会で逞しく暮らしているのですね。
③ノラネコの研究
出版社の内容紹介を引用します。
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アフリカの草原やアマゾンのジャングルへ行かなくても、動物の観察はできます。
たとえば近所のノラネコ。
ネコのあとを1日こっそりついていったら?
ゆかいな動物行動学入門の本。
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アフリカの草原やアマゾンのジャングルへ行かなくても、動物の観察はできます。
たとえば近所のノラネコ。
ネコのあとを1日こっそりついていったら?
ゆかいな動物行動学入門の本。
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ネズミといえばネコがセット、ということで選びました。
ヤマネコの研究者でもある著者がノラネコの一日を観察しています。
ノラネコの後を追い、どんな行動をするかをじっくり観察して、ネコたちが8つのルールに従って暮らしていることを知りました。
・ネコ同士は目を合わせない。
・ネコの近くを通る時は遠回りをして通る。
・休み場や食事処にネコがいたら待つかあきらめる。
・体臭やオシッコで自分の存在をアピールするが、フンは一度埋めた後、臭いを確認して再度土をかけて念入りに臭いを消す。
ヤマネコの研究者でもある著者がノラネコの一日を観察しています。
ノラネコの後を追い、どんな行動をするかをじっくり観察して、ネコたちが8つのルールに従って暮らしていることを知りました。
・ネコ同士は目を合わせない。
・ネコの近くを通る時は遠回りをして通る。
・休み場や食事処にネコがいたら待つかあきらめる。
・体臭やオシッコで自分の存在をアピールするが、フンは一度埋めた後、臭いを確認して再度土をかけて念入りに臭いを消す。
などなど。
最後にネコの一日の行動をグラフにしてまとめています。
一日の間に睡眠を何度かとり、合計時間がとても長いことに驚きます。
まさに語源の通り「寝る子」です。
最後にネコの一日の行動をグラフにしてまとめています。
一日の間に睡眠を何度かとり、合計時間がとても長いことに驚きます。
まさに語源の通り「寝る子」です。
本書は研究結果が素晴らしいだけでなく、絵も素晴らしいです。
イラストレーターの描いたネコの仕草の自然なこと。
ネコ好きの方にぜひ読んでいただきたいです。
イラストレーターの描いたネコの仕草の自然なこと。
ネコ好きの方にぜひ読んでいただきたいです。