鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその45~竹鶴政孝12

2006-06-30 12:41:04 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート13、ウイスキー樽です。

先日の北海道新聞の折込記事「週間フムフム」に「樽と桶の食文化」という特集がありました。
その中に「ウイスキー樽の定年は平均70歳」というおもしろい記事がありましたので、ここで紹介します。

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ウイスキー樽はその年齢に応じて木の香りの強さや成分の含有量が大きく変わってきます。樽は作る過程で内面を炭化するまで焼く「チャー」、弱火であぶる「トースト」などの加熱処理をします。これは生木のにおいをとり、樽材の成分をうまく引き出すためです。ウイスキー樽はその用途に応じて6、7回も使われます。

「新樽(0~8歳)」
一滴もお酒が入れられていない樽。新樽はまだ木の香りが強すぎるため、そのままではモルトウイスキーの熟成にはなじみません。強い木の香りや焦げ臭が特徴であるバーボンの熟成に使われます。
「一空き樽(3~18歳)」
新樽を一度シェリー酒やバーボンに使用した樽。モルトウイスキーの熟成に向きます。
木の香りが程よくついた爽快な香味のウイスキーができます。
「二空き樽(10~30歳)」
一空き樽にウイスキーを貯蔵した後の樽。一空き樽のときより樽が練られているため、より長期の熟成に適し、上品な香りのウイスキーができます。
「三空き樽(20~50歳)」
二空き樽の後の三空き樽には、モルトウイスキーのブレンドの相方、グレーンウイスキーのニューメーク(蒸留したてのウイスキー)が詰められます。三空き樽の段階になると、樽材の成分も枯れ、木の香りの影響も軽くなります。
「四空き樽(40~80歳)」
三空き樽からウイスキーを出した後には、長期熟成のモルトウイスキーやグレーンウイスキーが詰められます。
「五空き樽・六空き樽(60~100歳)」
この段階までくると、オーク材の成分は出尽くしてしまっています。しかし、内面をもう一度焼く「リチャー」、あぶる「リトースト」という作業を行うと、樽が再活性化し、バニラのような甘い香りがつきます。
「定年」
ウイスキーの熟成のために使われた樽は解体され、家具材などとして再生されます。

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ウイスキー作りの技は、樽の使い方ひとつをとっても、奥深いものですね。
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