今回のお気に入りは、昆布です。
先日届いた「たくさんのふしぎ」のタイトルは「おいしさつながる 昆布の本」。
昆布はここ北海道ではとても身近ですが、道産昆布が6種類もあることや、蝦夷地から琉球王国を通じて清国に輸出された歴史を知りました。
若干ネタバレになりますが、自分のための記録として印象的だった部分を書き留めたいと思います。
まずは出版社の内容紹介を引用します。
=====
うどんのつゆがどうしておいしいか知っていますか?
そこには目立たないけど、いい仕事をしている、ある食材があるのです。
それが昆布。
昆布の種類、自然のめぐみ、つくる人々の努力、江戸時代にさかのぼる歴史など、昆布が私たちのところに届くまでのつながりを、おいしそうな料理をまじえながら紹介します。
=====
①道産昆布は6種類
その産地は地域で明確に分かれています。
利尻昆布は利尻島を中心に留萌から網走まで。
羅臼昆布は知床の羅臼周辺。
日高昆布は襟裳岬を中心に鵡川から釧路まで。
ここまでは地名があるので分かります。
残りの3種類は次の通り。
真昆布は函館を中心に松前から室蘭まで。
細目昆布は留萌から松前まで。
長昆布は釧路から根室まで。
北海道の海岸線のほとんどを6種類の昆布がきちんと住み分けして
いることに驚きました。
また私たちが普段口にしている大衆用昆布は長昆布であることも
初めて知りました。
②昆布流通の歴史
蝦夷地の昆布は北前船で日本海側を下り瀬戸内海を通って大阪に
届けられ、そこから江戸や京都をはじめとした各地に流通して
いました。
ところが薩摩藩は富山の薬売りに藩内での薬の販売を許可する
代わりに昆布を届けるように命じました。
その昆布を琉球王国を経由して清国に輸出して大きな利益を
あげました。
ということは討幕の資金源にもなったはずで、北海道の昆布が
日本の歴史を大きく動かす要因になったといえそうです。
実に興味深いつながりを知ることができました。
③富山と北海道のつながり
羅臼昆布の産地である知床・羅臼の住民の7割が富山県黒部市生地の
出身だそう。
明治から昭和にかけて70年間にわたり移住が続きました。
富山の薬売りの話といい、羅臼の住民のルーツといい、
知れば知るほど、富山と深いつながりがあったのですね。
そういえば北海道知事を4期16年にわたり務めた高橋はるみさんも
富山の出身でした。
④その他
どうでも良い話ですが、本書の著者がFB仲間の知人だそうで、
いつもより親近感をもって読むことができました。
先日届いた「たくさんのふしぎ」のタイトルは「おいしさつながる 昆布の本」。
昆布はここ北海道ではとても身近ですが、道産昆布が6種類もあることや、蝦夷地から琉球王国を通じて清国に輸出された歴史を知りました。
若干ネタバレになりますが、自分のための記録として印象的だった部分を書き留めたいと思います。
まずは出版社の内容紹介を引用します。
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うどんのつゆがどうしておいしいか知っていますか?
そこには目立たないけど、いい仕事をしている、ある食材があるのです。
それが昆布。
昆布の種類、自然のめぐみ、つくる人々の努力、江戸時代にさかのぼる歴史など、昆布が私たちのところに届くまでのつながりを、おいしそうな料理をまじえながら紹介します。
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①道産昆布は6種類
その産地は地域で明確に分かれています。
利尻昆布は利尻島を中心に留萌から網走まで。
羅臼昆布は知床の羅臼周辺。
日高昆布は襟裳岬を中心に鵡川から釧路まで。
ここまでは地名があるので分かります。
残りの3種類は次の通り。
真昆布は函館を中心に松前から室蘭まで。
細目昆布は留萌から松前まで。
長昆布は釧路から根室まで。
北海道の海岸線のほとんどを6種類の昆布がきちんと住み分けして
いることに驚きました。
また私たちが普段口にしている大衆用昆布は長昆布であることも
初めて知りました。
②昆布流通の歴史
蝦夷地の昆布は北前船で日本海側を下り瀬戸内海を通って大阪に
届けられ、そこから江戸や京都をはじめとした各地に流通して
いました。
ところが薩摩藩は富山の薬売りに藩内での薬の販売を許可する
代わりに昆布を届けるように命じました。
その昆布を琉球王国を経由して清国に輸出して大きな利益を
あげました。
ということは討幕の資金源にもなったはずで、北海道の昆布が
日本の歴史を大きく動かす要因になったといえそうです。
実に興味深いつながりを知ることができました。
③富山と北海道のつながり
羅臼昆布の産地である知床・羅臼の住民の7割が富山県黒部市生地の
出身だそう。
明治から昭和にかけて70年間にわたり移住が続きました。
富山の薬売りの話といい、羅臼の住民のルーツといい、
知れば知るほど、富山と深いつながりがあったのですね。
そういえば北海道知事を4期16年にわたり務めた高橋はるみさんも
富山の出身でした。
④その他
どうでも良い話ですが、本書の著者がFB仲間の知人だそうで、
いつもより親近感をもって読むことができました。