例によって土曜日の昼下がりに自転車でブラブラ。やってきたのは松蔭神社の商店街。ここはかっては神社への表参道だったに違いない。普段は商店街で買い物をすることがないが、お漬物、コロッケ、和菓子あたりを買って帰れば幸せな一日が過ごせそうな気がする。
かって上京した母が東京には魚屋が多いと言っていたが、この小さな商店街にも3軒の魚屋がある。そんななかの一軒『大丸鮮魚 肴や』は魚屋の店内をスルーすると存在する居酒屋。店先にある小さなランチメニューの看板を見過ごしてしまうと普通の魚屋さんである。なぜか『南の島のカメハメハ、、、』と童謡が流れるランチ・タイムの店内はカウンター席とこあがりとなっている。
お刺身定食1050円也を注文。お刺身はまぐろ赤身、イカ、平目、そして青柳の4点盛り。これに玉子と蒲鉾がつく。繊維にそってばらばらになる寸前の赤身にはほんのり脂がのる。しこしこした歯ごたえの平目、磯の香りがする青柳など結構楽しめる。つまは食べることが少ないがここのつまは新鮮なシャキシャキ感が素晴らしい。この一皿には店主の心意気を感じた。写真には写っていませんが、あさりの味噌汁もいいですよ。
(客の目を楽しめるようにつまで傾斜をつけた美しい盛付けのあなどれない魚屋さん。)
次回は平日限定の味噌焼き魚定食をぜひ。太田和彦氏が来店するほどの夜も来たいですね。
そのまま世田谷線を越えて初めてやってきたのは『松蔭神社』。安政の大獄で処刑された吉田松蔭らが眠る。想像していたよりも広い境内は緑が濃い。のちに暗殺された敵役の井伊直弼の墓がちょっと先の豪徳寺にあるのも何か因縁を感ずる。直弼は赤鬼と陰口されたそうだが、三軒茶屋の居酒屋『赤鬼』の名前はここからとったんですかね。
(赤ちゃん連れからお年寄りまで区民の憩いの場)
(銅像の脇には学問の神様に願をかけた絵馬が並ぶ)
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