カルッリ ギター・ソナタ

 
 どうやっても、カルッリとコレルリを混同してしまう。カルッリ(Ferdinando Carulli)はイタリアのギター作曲家。ナポリ生まれというから、きっと陽気だったんだろうな。パリに出て音楽活動したらしい。

 カルッリのギター曲はとても聴きやすくて分かりやすい。曲をそのまま口ずさむこともできるから、多分、癖がないんだと思う。
 カルッリはハイドンやモーツァルトやベートーベンら古典派作曲家の曲をギター曲に編曲し、自らも古典派風のオリジナル曲を作ったそう。だから、私にも理解できるんだろうな。ハイドンの初期のピアノ・ソナタを思わせる曲風らしいが、私はハイドンをまだ聴いたことがないから、このへん、よく分からない。ピアノ的な要素もギター曲に組み入れているという。
 
 一方で、古典派を踏襲しながらも、イタリアらしい叙情的なメロディーも保っているという。でも、残念ながら私には、何がイタリアらしいのか、またカルッリのどのあたりがイタリアらしいのか、このへんもよく分からない。
 が、愉快で楽しくて、それでいて、でしゃばらない、気取らない、高ぶらない曲だから、なるほど、こういうのをイタリアらしさの漂う古典派の曲と言うのかもねー、と勝手に納得している。 

 とにかくまた一つ、理解できる曲が増えてよかった。

 画像は、フェルメール「ギター奏者」。
  ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer, 1632-1675, Dutch)
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