元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

ROTELのCDプレーヤーを購入した(その2)。

2014-06-01 06:32:08 | プア・オーディオへの招待
 新たに購入したCDプレーヤー、ROTELRCD-1570はスロットイン方式という“幾分ユーザーを選ぶ”ような仕様を採用しているが、その他にも神経質な(笑)リスナーが受け付けないようなメカニズムが散見される。ひとつは、操作音の大きさだ。

 電源スイッチを入れるとガチャガチャと盛大な音が出る。そしてCDをセットするとこれまたジージーと派手な音が出て、音楽をゆっくり楽しもうという気が失せる聴き手もいることだろう。スムーズなオペレーションを望むユーザーには、この機種は向かないかもしれない。



 さらにもうひとつ、ディスクの読み込みに時間が掛かるというのも欠点だ。前に使っていたONKYOのC-1VLに比べると、明らかに遅い。まあ、最近のプレーヤー(特にSACD兼用機)は軒並み読み込みに要する時間が長くなっているというのは分かるが、もうちょっとスムーズな動きを望みたいところだ。しかも、ディスプレイにトラック数と演奏時間が表示された直後にPLAYボタンを押しても動かず、数秒待ってからPLAYボタンが押下可能になるというのは愉快になれない。

 また本体のボタンが小さくて判別しにくいのにも閉口する。とはいえ、今はどこのメーカーのプレーヤーも本体のツマミ類は小ぶりで使い勝手が悪い。大半をリモコン操作で間に合わせるユーザーが多いので本体側の操作性を軽視しているのかもしれないが、だからといって使いにくくても良いということにはならない。

 思えば、80年代後半のバブル期に各社から発売されていたCDプレーヤーは、デザイン面では語る価値もなかったが、使いやすさの点では現在の製品を完全に上回っていた。機能も豊富で使っていて楽しくなったものだ。ちなみに私があの頃に(メインシステム用として)保有していたプレーヤーはSONYのCDP-557ESDという機種だったが、操作レスポンスの良さには感心したことを覚えている。特にトレイの動きの速さには特筆すべきものがあった(笑)。



 いろいろと書いてきたが、操作面での難点を勘案しても、個人的にRCD-1570は買う価値のある製品だったと思う。奇を衒わない素直でマジメな音作りは、音楽ファンにアピールするところが大きいだろう。それから、CD専用機だというのも安心できる。SACDという、ソフトの絶対数が少なく個人的に欲しいディスクもほとんどないという規格のために、わざわざ対応プレーヤーを用意したくはない。

 RCD-1570はバランス出力端子が設けられており、手持ちのアンプ(SOULNOTEのsa3.0)とのXLRケーブルによるバランス接続が可能である。通常のRCAケーブル接続に比べて低域の安定感が増すという評価もあり、いずれ試してみるつもりだ。

 なお、保証書は同梱されておらず、ユーザー登録のハガキをメーカーに送付してから保証書が届くようになっている(ACCUPHASE等と同じシステムだ)。ただし保証書と同時にクラシックのCDが一枚同封されてきたのには驚いた。なかなか気が利いたサービスではある。

(この項おわり)

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2 コメント

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CDプレイヤー更新おめでとうございます (プアーマン)
2014-06-06 23:01:16
これでアンプとプレイヤーが更新されましたわけで
本当におめでとうございます。というか、うらやましいです

本筋から離れてしまいますが
最近こんな本を見つけました
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/05/25/20864.html

内容的には、好き嫌いが分かれるかもしれませんが
資料としては、持っているのも良いのではないかと思いました
もしお持ちでしたら、すみません
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コメント、ありがとうございます。 (元・副会長)
2014-06-09 09:04:18
今回買ったCDプレーヤーは(本文にもある通り)決して使い勝手の良い製品ではありませんが、音は前のプレーヤーよりも確実に音は良いと感じます。末永く使おうと思います。

ただ、トレイ式にしろスロットイン式にしろ、ユーザーインターフェースの面では万全では無い方式だと思います。一番良いのはトップローディング式ですけど、スペースユーティリティを考えると導入に二の足を踏むユーザーも多いでしょう。でも、予算やスペース面がクリア出来ればトップローディング式のプレーヤーを将来買っても良いとは思っています(^^;)。

それと、リンク先にあった文章を拝読しますと、頷けることが書いてあり興味を覚えます。やっぱり、ただ高級な機器を購入するだけでは「ハイエンド・ユーザー」とは言えないのでしょう。十分な使いこなし等、そのシステムに到達するためのユーザーの「ストーリー性」が付与されていなければ、どんなに高価な機器も「単なる置物」でしかありません。

オーディオ関係の掲示板で時折見かける「部屋には数台のアンプや何組ものスピーカーをずらりと並べて云々」という自慢話をする手合いは、この本の筆者からすれば愚かに見えるのでしょうね(私もそんなユーザーはあまりスマートではないと感じますが ^^;)。

それでは、今後ともどうかよろしくお願いします。
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