元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「トゥームレイダー」

2011-06-08 06:27:52 | 映画の感想(た行)
 (原題:Lara Croft Tomb Raider)2001年作品。「コン・エアー」などのサイモン・ウエストがメガホンを取った、人気ゲームの映画化であるアクション・アドベンチャー。トレジャー・ハンターのヒロインが、5千年に一度のグランド・クロス(惑星直列)によって巨大な力を発揮するという古代の秘宝の謎を解こうと、世界中を飛び回る。

 ひとことで言えば面白くない。見掛けばっかりで運動神経の鈍そうなアンジェリーナ・ジョリーの“アクションもどき”を芸もなく延々と見せられるだけの映画だ。ちなみに、彼女は本作でゴールデンラズベリー賞のワースト主演女優部門にノミネートされた。

 「ファイナルファンタジー」もそうだが、ゲーム(RPG)を元ネタにした作品はたいてい面白くない。これは(ゲームクリエイターが設定した範囲内とはいえ)プレイする側がインタラクティヴに筋書きを組み立ててゆくゲームに対し、劇映画は最初から終わりまで作り手からの一方通行のエンタテインメントの創出であるからだと思う。ストーリーのフレキシビリティを前提としたゲームの設定やキャラクターが劇映画の方法論と相容れるわけがない。

 なお、ジョリー実父のジョン・ヴォイトが父親役として出演している。復縁したかに見えたけど、翌2002年には彼女の本名から“ヴォイト”が除外されてしまい、完全に縁が切れたようだ。ハリウッド人種の関係性はかくもシビアなのか(暗然)。
コメント
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