元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「誘拐犯」

2011-06-22 06:27:33 | 映画の感想(や行)
 (原題:The Way of the Gun)2000年作品。無法者二人組が大富豪が雇った代理母を誘拐。ところがこの金持ちは暗黒街の顔役でもあった。刺客を放って二人を追い詰め、アクションが展開する。脚本家出身のクリストファー・マックァリーの初監督作だ。

 マックァリーは「ユージュアル・サスペクツ」のシナリオを手がけたことで知られているが、今回に限ってはこれは素人の仕事だ。まったく映画になっていない。特にキャラクター描写のいいかげんさと支離滅裂なドラマ運びは怒りを通り越して情けなくなってくる。不思議なことに脚本はポール・ラドフォードなる別人が担当している。どうしてマックァリー自身が書かなかったのか、釈然としない。

 ベネシオ・デル・トロやジェームズ・カーンなどの曲者たちも、やることがなくて手持ちぶさたの様子。サム・ペキンパーを意識したというメキシコ・ロケも白々しい。いずれにしろ、金を取って見せるシロモノではない。
コメント
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