生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

中小診断士?

2012年04月30日 07時34分02秒 | 資格
気がつけば、GW前半も最終日・・・

まあ、連休とは始まった瞬間に終わりが見えている、ある意味、残酷な小休止である。なんせ、楽しかろうが、苦しかろうが、万人平等に、時間というものは過ぎ去っていくのだから。

そして、その時間は、決して逆に巻き戻されることのない、一方的な流れでしかない。

さて、今朝一番の驚きは日経新聞朝刊13面。『経営がみえる「中小診断士」取得』という記事だ。「中小企業診断士の資格取得が人気だ」というフレーズから始まるこの記事。でも、「中小企業診断士」のことを「中小診断士」というのは初耳である。ひょっとしたら、業界の方々は「中小診断士」と呼んでいるのかもしれないが、かなり違和感のある呼称であった。

一瞬、「誤植か?」とも思ったが、天下の日経新聞が、そんな愚行を行うことはないだろう。ゆえに、私の知らない世界では、「中小企業診断士」のことを、「中小診断士」と呼んでいるのかもしれない。

その昔、「博士」には「大博士」とか「中博士」とか「少博士」とかあったのだが、なんだか「中診断士」「小診断士」を合わせて「中小診断士」みたいな感じ。やはり、「診断士」は正式に「中小企業診断士」と呼ばないと落ち着かない。

といいつつ、この資格の「中小」というフレーズはあまり好きじゃない。なぜ、「企業診断士」じゃいけないのだろうか・・・いつもそのようなことを考える。無論、中小企業診断士は「中小企業に経営課題の診断・助言をする専門家として認められた国家資格」なのだが、「中小の企業さまを限定に診断しておりま~す!」って言われて、気持ちのいい社長さんはいないだろう。「中小で悪かったな!」と逆ギレされるやもしれぬ。

とはいえ、確か準拠法が「中小企業支援法」だったはずだから、やむをえないのかもしれないが・・・


残念ながら、私はこの資格を有していない。大学在学時代(20年以上前)取得も考えたが、なんせ、お金がかかりすぎる。日経新聞の記事は以下の通り。

>11年度の受験料は1次試験が1万4400円、2次試験が1万7900円。このほかに実務補修が15日の場合で
>15万円かかる。資格取得まで2~3年かかるとされ、学費を含めた総費用は数十万円になることもあ
>るようだ。
>転職に有利との評価もあり、「志願者は高水準で続く」(資格試験の予備校大手)との見方が多い。

いや、日経新聞さん、これでは読者に十分情報を伝えたとはいえないでしょう。なんせ、この資格は5年ごとに「更新」の手続きが必要なのだから。WIKIに書かれた情報は以下の通り。

>更新要件
>登録の有効期間は5年間であり、以下の更新要件をいずれも満たした上で登録の更新が必要となる。
>・新しい知識の補充に関する要件(5年間で5回。理論政策更新研修、論文審査等による。)
>・実務の従事要件(5年間で30日以上。)

企業内診断士でない場合、これに結構な費用がかかるらしく、YAHOO知恵袋によれば年間5万~8万ぐらい?と思われる。いや、これ以外にも経済的コストや時間的コストが半端じゃないのがこの資格の恐ろしいところである。

独立しない場合、まさに、「鶏肋」の資格といえる。取得しても、捨てるには惜しいが、といって、維持するには毎年かなりのコストがかかってしまう。中途半端に難関なだけに、取れてしまうと、コストがかかっても維持したくなってしまうのだろう。

あと、「転職に有利」という部分についても、資格書などで、トラブル事例として出てくるトップの資格が、まさに「中小企業診断士」といえる。

そこそこ難関だし、コストも投下しているから、転職のパスポートとなると勘違いする人が多いのだ。国家資格といえども独占業務があるわけでもない。私のように、無資格でも「企業コンサルタント」となのれるのが現状である。

実際、診断に携わっていない、単なる合格者が資格という紙切れだけで転職できるほど甘い世の中ではない。ましてや、診断士は毎年数千人も合格しているのだ。思ったとおりの転職が期待できるとは限らない。

いくつもの資格関連図書や記事で、中小企業診断士を取得したサラリーマンが、その資格を武器に転職しようとして失敗している事例があるので、資格を取得を考える前に探して読んで見ることをお勧めしたい。

資格取得のための学習は非常に尊いものであり、それ自体を否定するわけではないし、むしろ、資格を推奨するような修士論文を書いたつもりである。しかし「中小企業診断士」と「臨床心理士」については、実際、その仕事に従事しないのなら取得を見送るべき資格だと思っている。

難度の高い更新手続は、それなりに資格保有者を「その業界内の基準」において、品質保証するものとなる。しかし、そのためにコストがかかってしまうと、それは受益者負担として資格保有者に跳ね返ってくる。これが、完全な独占業務付きなら理解できるのであるが、そうではない名称独占資格であるなら、あえて、他業態に属する一般人が取得する必要性は低いと考える。

とはいえ、資格取得は自己責任である。自分が必要と思うのなら、チャレンジしてみることで、人生を切り拓くことができるかもしれない。
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本日の機構!

2012年04月28日 22時11分18秒 | 大学評価・学位授与機構
放送大学多摩学習センターの隣が大学評価・学位授与機構である。

機構の周辺には、まだ、散り積もった桜の花びらが残っていた。


とはいえ、機構は緑の木々に囲まれて、初夏の様相を示している。あと2ヶ月もしないうちに、論文試験が執り行われる。私は受験できないのだが、申し込まれた方々の合格をお祈りしております!
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学生証の使い道。

2012年04月28日 21時52分25秒 | 放送大学
「学生証は下記の際に必要です」とある。

・面接授業追加登録抽選会
・単位認定試験
・諸証明書発行  など

なんと、学生証が必要なケースのトップが「面接授業追加登録抽選会」がトップとなっている。抽選のための学生証。以前、世田谷学習センターに所属していた際、抽選してもらった記憶がある。当時は、認定心理士の資格を取得するため、心理系の科目を履修する必要があったので。

今となっては、ムリして履修をする必要もないので、自然体で対応しようと思っている。ゆえに、抽選会で学生証が使われることもないはずである。
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面接授業申し込み!

2012年04月28日 21時24分08秒 | 放送大学
面接授業を1科目だけ申し込んできました。

「能・伝統と現代」という科目です。事前に確認したところ、空きはたった1席のみ。ムリかな~と思っていたのですが、窓口で「最後の1名です!」ということで、ギリギリ申し込みが完了しました。


で、申し込んでから手渡された紙には・・・


「観世流仕舞扇」とか「白足袋」とか持ってないんですが。。。

とはいえ、実技指導で「扇」に「足袋」ってことは、能を舞うのか?凄い科目を申し込んでしまった!
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放送大学多摩学習センターへ!

2012年04月28日 21時07分07秒 | 放送大学
放送大学多摩学習センターへ行ってきました!

学習センターの図書館で借りていた本を10冊、千葉の附属図書館で借りた本を10冊返却するのと、面接授業を追加履修するためです。

ついでに、また新たに10冊借りてきました。学部で4冊、大学院で6冊、それぞれ借りることができるので都合10冊ということです。

既に面接授業はスタートしており、画像のような時間割が張り出されていました。
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大学の定義

2012年04月28日 16時04分34秒 | 生涯学習
今更ながらのことなのだが・・・

大学とはいったいなんなのだろうか。そういうことを考えさせる一文が市川昭午先生の『未来形の大学』のpp.28-29に記載されていた。そのまま取り上げると・・・

>あらゆる時代を通じ、世界各国に共通する大学の概念を求めることは不可能だとしても、近代大学の
>理念ということになれば、ある程度確定することができる。まして今日の日本の大学に絞れば、その
>範囲内で大学としての基本的な要件をみいだせるかもしれない。中島直忠は「我が国の場合」と断っ
>たうえで現行法規を引用し、それをもって大学の定義としている。
>それは「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く学芸を教授研究し、知的、道徳
>的及び応用的能力を展開させることを目的とする(学校教育法五二条)学校である」というものである。
>これは若干安直な定義のようにみえるが、この記述がある法規辞典の性格からいえば、むしろ妥当な定
>義かもしれない。
>もっとも、この目的規定と今日の大学の実態との乖離はあまりにも甚だしい。

としている。最後の一行、本当に残念な現状ですね。この本が発刊されたのは2001年。10年以上前でこの状態なのですから、ましてや、全入後の現状では、この定義をクリアしている学校はないのかもしれません。

無論、個人的に、自身の能力を開発し、知的欲求に従って学びを追究している人はいるのかもしれないのだが、この本にも書かれている「トコロテン式」に卒業させている現状では、その定義に即した学習を提供し、その理念を厳しく律している大学を見つけるのは困難といえるでしょう。

市川先生も理想と現実の乖離を目の当たりにして、「あまりにも甚だしい」としたのでしょうね・・・
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理工系大学

2012年04月28日 05時38分29秒 | ちょっと立ち止まって・・・
その昔、帝国大学というものがあった。

天野郁夫先生の「大学改革のゆくえ」を読んで、改めて気が付かされたことがあったので、書いておきたい。旧帝大は日本国内に全部で7校。東大、京大、九大、東北大、北大、阪大、名大の7つであり、日本の著名な大学として知られている。

東京大学が設立されたのが1877年。知らない人も多いと思うのだが、東京大学は、一旦、東京大学として設立されて、その後、東京帝国大学となる。それが、1886年。そして、最後の帝大である名大が設立されたのが、1939年である。

ここからは、上記の本から抜粋する。知らない人にとっては驚愕の事実である。(p.178)

>この七校の帝国大学についても、総合大学だったのは東京と京都だけ。九州や東北の場合には文科系
>の学部は法文学部しかありませんでした。北海道・大阪・名古屋の三帝大には戦後になるまで文科系
>の学部はゼロでしたから、事実上は東京・京都の二校を除くと、理工系の大学だったといってもよい
>かもしれません。

そう、やはり、大学といえば、東の東大、西の京大が取り上げられるだけの理由がこの点にあるのかもしれない。その昔、総合大学はこの2校だけだったのだから。逆に言えば、大学の知名度ゆえに偏差値こそ高いものの、旧帝大の文科系学部には、それほど歴史がないということなのかもしれない。

とはいえ、そう単純に言い切れないのが難しいところ。なぜなら、大学は、意外と合併・統合を繰り返しているから。銀行業界もびっくりするくらい、現在生き残っている総合大学は合併を繰り返して巨大になってきている。

例えば、名古屋大学のHPを見て見ると・・・
>1942年、理工学部が理学部と工学部の2学部に分かれ、1947年には、名古屋大学と改称。学制改革に
>より、旧制名古屋大学、附属医学専門部、第八高等学校、名古屋経済専門学校、岡崎高等師範学校を
>まとめ、1949年には、文学部、教育学部、法経学部、理学部、医学部、工学部の6学部からなる新制
>名古屋大学として再出発しました。その後、1950年の法学部と経済学部の分離独立、1951年の農学部
>設置で8学部となり、総合大学として発展してきました。

このような形で、文科系の学校を統合して、戦後、総合大学としてスタートしている。

私の卒業した大学も、10以上の学校や組織が寄り集まって、現在、総合大学となっている。それが大学の歴史なのだが、色々調べて見ると、知らないことが多すぎて、逆に、研究したいと思うようになってきている。
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GWスタート!

2012年04月28日 05時26分20秒 | その他
GWに突入した!

今週も、かなりタイトな日常であったため、ブログの更新はままならなかったが、やっと、休息がとれそうである。とはいえ、せっかくの3日間、ムダに過ごしたくないので、やるべきことをいくつかあげておこう。

1.放送大学多摩学習センターに本を返却しにいく。
2.放送大学面接授業を追加履修する。
3.学位授与機構関連の論文を探す。
4.放送大学大学院のレポートを完成される。
5.会社のオンデマンド教育教材を視聴する。
6.部屋の整理をする。

まあ、こんなところだろうか?

連休なんて、突入すると、気が付けば最終日の夜になっているものである。だからこそ、大切に使わなければならないのだが、易きに流されやすい人間にとっては、それは、かなり難しいものといえる。「頑強なる自律心」というものなしに、生涯学習に即したGWというものは実現しないのだから。
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昨日の富士山!

2012年04月25日 22時18分09秒 | 富士の高嶺
最近、ブログの更新が遅延している。

というか、前向きな案件が全くできていない上、ブログにまで手が回らないくらい、バーンアウトしている。正直、修士ですら、修了した後は、かなりのリハビリ期間が必要だということなのだ。本来なら、続けてやるもんじゃない。一度、クールダウンしてから、リカレントすればいいのに、人生がもったいないと思い、冷却期間なしで再入学するから、こんな、無様な生き方しかできなくなる。

それはさておき、雨模様の天気の合間に、富士山は一段と美しい姿を見せてくれました!

この富士の雄大さに比べ、小さなことで燃え尽きている自分の愚かしいこと・・・反省しなければいけませんね。
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『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』

2012年04月25日 21時53分19秒 | 読書
光文社新書から出ている標題の本を読んだ。

めっきり飲む回数が少なくなっているので、『3回飲みに行くなら、勉強会に1万円払う』という行動をとっているかもしれない。この本は、若手向けの本なので、今年入社したばかりの新人なら、仰せの通り、勉強会にいく暇があったら、先輩や上司と飲みに行くべきだろう。

成果主義を唱え、仕事をないがしろにしてまで、勉強会に行く風潮には首肯できない。己の成長は、この本の著者が述べているように、勉強会なんかでは形成されないだろう。

飲みに行って、暗黙知を引き出し、仕事を覚える。それを後回しにして、役にも立たない勉強会を優先することは、日本社会において新人の取るべき行動ではない、と、この本の著者は進言している。当然だろう、と、私も同意する。

夜間のMBAコースに在籍していたときも、仕事を優先していたつもりである。仕事のために、授業を欠席したこともあった。故に、成績が「C」(=可)となった科目もあった(産能MBAは30分以上遅刻・欠席すると無条件で1回につき10%減点される)。

でも、仕事で給与をもらっている以上、それがプロの仕事であり、学業を優先した瞬間に、プロではなくシロウトと成り下がってしまう。

そもそも、勉強会って何なのか?異業種交流会のことか?そのような会で名刺交換しても何の役にも立たない。自分にそれなりの力がないのに、もらった名刺をありがたがるのは愚の骨頂だろう。能力の裏付けがあってこそ、初めて、相手からも一目おかれるのだから。

だからこそ、自分に力がない状態で勉強会に行くより、まずは、下地を固める意味で、飲み会に行くほうが、お金が効果的に活きてくるのだろう。

そういう点で、この本には、ちょっと共感を覚えるのである。
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