私が修士論文を提出し終えた段階で、来年度の合格者は確定している状況。
こんな感じで、本学大学院でも新旧交代が行われるわけである。定員がある以上、所定の期限迄に修了するか、あるいは退学することとなる。そして、その穴埋めをする形で新入生が入学することとなる。そして、この所作を繰り返すことで大学の歴史が構築される。
新入生の時は、それこそ「やったぞ~!」って感じで意気揚々としていたのに、最後の方になると、ヘトヘトで「早くこの苦しみから解放してくれ、、、」って悲惨な状況になっている。無論、隙のない研究計画書を引っ提げ、計画通りに研究を仕上げている人は別だろうが、苦しまず研究を終えた人は余程の幸せ者か、諦めの良い御仁である。
何度も何度も書いているが、社会人を本業でやっている人が、夜間・休日を使ってアルバイト的に院生をやっても、わずか2年間でできることには、当然のことながら限界がある。その限界を織り込んでの研究なのだから、足りないことだらけ。でも、それを知りつつも、アカデミックの世界に足を踏み込むことに、大きな価値があると私は信じている。
学ぶことを控えていたなら、その分、時間もあったはずだし、お金も残っていたはずだ。かといって、人生において、それがどれほど有益性を発揮していたかはわからない。少なくとも、リカレント教育に目をむけていなければ、私がこのブログをやっていることはなかっただろう。
たまたま、このブログの記事が目に入った人がいて、1人でもいいから「ちょっと生涯学習とやらに取り組んでみるか」って思ってくれれば、20年近くやってきた甲斐があったわけで。その方が、また新たに生涯学習の伝道者になってくれれば、それこそ新旧交代である。
そろそろ今年も終わり、新年がやってくる。年の初め、一年の計は元旦にあり。そこで、少しでも「生涯学習」というキーワードが思い浮かんでくれたなら、これに勝る幸せはありません。