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愛と悲しみに共感:内田百「ノラや」

2009-03-21 23:58:10 | 秘密の本棚

3月は何かと忙しい方も多いでしょうね。
私もこのところちょっと更新間隔が開き気味です。

来週は、しゅんけいの卒業式。
おかーさんも久しぶりにスーツを準備しましたよ。入るかどうか、ドキドキでした。

今日の新聞に、内田百(うちだひゃっけん)の記事が載っていて、ぱぴりおとその話をしていたら、ぱぴりおは「ノラや」を読んだことがないと言ったので、本棚を探して学生の頃に買った、ページの黄ばんだ本を発掘しました。

猫のエッセイがお好きなら、この本をご存知の方も多いと思います。
夏目漱石の門下生だった内田百。
「阿房列車」シリーズなどが有名ですが、年を取ってから飼い始めたノラ猫上がりの「ノラ」に注いだ愛情は、まさに溺愛レベル。

そのノラが三月二十七日の午後から、ふっつりといなくなってしまいます。(ちょうど今頃ですね。)

百先生はひどく落胆し、ノラを探し帰りを待つ日々を延々と日記につづったのが「ノラや」、「ノラやノラや」などの随筆になっているのですが、その嘆きぶりは読んでいて気の毒になるほどです。

けれども飼い猫を探し、見つからなかった経験のある方なら、皆その深い悲しみに共感することでしょう。
私は子供の頃そういう思いをしたので、この本を読むとところどころで泣いてしまいます。

ぱぴりおにもそんな経験があります。
彼はこの本を読んでも泣かないかもしれませんが、きっと「わかるなぁ」と思ってくれるでしょう。


その猫の話は、いつかここに書こうと思っています。






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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは!^^ (のりまき1975)
2009-03-22 23:54:33
この本は知りませんでした。
犬を飼っているからでしょうか(笑)
飼い猫が姿を消してしまったらショックですよね~
絶対、探しに行ってしまいそうです。
犬でも探しますからね~。
この本の結末は帰って来るのでしょうか?
私も泣いてしまいそうだな~
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Unknown (茶葉ママ)
2009-03-23 10:39:43
う~ん、これ系の本は2,3日、人と会わないときにしか読めませんわ。
目がはれるし、引きずるし・・・
しゅんけい君たちは卒業かぁ。
永遠の小学生ってイメージだったのに。
大人になるんだねぇ・・・
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のりまき1975さん&茶葉ママさんへ (ヴィシア)
2009-03-23 23:05:38
★のりまき1975さんへ:
犬でも猫でも、姿を消してしまったらほんとうにショックですよね。
この本には、とうとう帰らなかったノラの後に百先生の家に住みついた、クルツという猫のことも書かれています。
クルツは病気で死んでしまうんです。日記で書かれているのですが、泣いちゃいますねぇ・・・。

★茶葉ママさんへ:
若い頃には、年を取ったら本を読んで泣くこともなくなるかと思っていましたが、ただ人前で泣かなくなるだけですね。
しゅんけいは水曜日に卒業式です。
この日は人前でうっかり泣いてしまうかも。晴れるといいな。
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おめでとう~。 (ミュンコ)
2009-03-27 15:46:11
しゅんけい君達、もう卒業なんですね。
おめでとうございます~。
双子だから、嬉しさも2倍ですね。

この本、知っていたけど、私もやっぱり
泣いてしまうと思うので、読んでいません。
私も、人前では泣かないけど、年々
涙腺が弱くなってきたみたいです。
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ミュンコさんへ (ヴィシア)
2009-03-27 20:05:15
★ミュンコさんへ:
ありがとうございますー。
泣いてしまう本って、ほんとにすぐ泣いちゃうんですよね。私もこの本はそうそう読めません。
年々涙腺が弱くなるのは、どうしてなんでしょうね。涙をがまんするのにも目頭の筋力が必要で、それが衰えてくるのかなぁ・・・。
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