モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
どんどん巨大化していくアニメ市場、学校の長期休みやG.W.を狙って、ドラえもんやポケモン・名探偵コナン・スタジオジブリやディズニー・ピクサーなど、たくさんのアニメ映画が封切られます。
CGもほんとにすごくなりましたよね。フルCGのアニメも今や当たり前。
ウチのしゅんけいも毎回ドラえもんの長編アニメを楽しみにしています。
さて、私はアニメは、まぁ普通程度にジブリものなどを子供に付き合って見るくらいで、特に詳しくはないのですが、自分自身がとても好きで見るアニメジャンルが一つあります。
それは、「クレイアニメ」。
クレイアニメというのは、クレイ(粘土)で作ったキャラクターを、少しずつ動かしてひとコマずつ撮影して作るアニメです。
ですから、普通のアニメより(たぶん)とっても手間ひまがかかるんですね。
しかし、セルアニメやCGアニメにはない、独特の質感が面白くて好きです。
クレイアニメの多くはヨーロッパの作品が多いようです。
手間ひま、コストがかかるので、最近はあまりたくさんは作られていませんが、近年のヒットは何といってもイギリスのアードマン・アニメーションズ作「ウォレスとグルミット」シリーズでしょう。
もともとは20分程度の短編3本が作られていて、以前NHK教育で放映したこともあるので、ご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれません。
その後、グリコの「プッチンプリン」CFに、キャラクターが使われたので、知名度も上がったようです。
現在、シリーズ初の長編「野菜畑で大ピンチ!」が公開されています。これは、「ハウルの動く城」をおさえて、去年のアカデミー賞の長編アニメ賞を受賞した作品です。
近くの映画館ではもうすぐ公開が終わってしまうので、観にいってきました。
画像は映画館で買った、キャラクター付きクリアファイルです。
配給にドリームワークスがついたせいか、過去の短編に比べると多少アメリカナイズされていますが、やはり映画が始まってみると、クレイアニメの持つ独特のヨーロッパ的”ちょっとオタクな”魅力にひきこまれました。
アードマンのクレイアニメは、キャラクターの仕上げが非常に丁寧で、表面がきれいにつるっとしており、粘土のでこぼこした感じは少ないです。
そして特筆すべきは、そのスピード感。
「ウォレスとグルミット」では、毎回キャラクターがミニSLや車にのって疾走したり、飛行機で飛び回ったりします。
その動きは大変スムーズで、ドライブ感にあふれていて、他のクレイアニメとは全然別格。
作り手の気合いが感じられます。
クレイアニメならではの面白さを感じさせる、キャラクターの自由な変形の遊びも散りばめてあり、特に主人公ウォレスの愛犬グルミットは、口も作られておらず言葉をしゃべらないのですが、その分、実に表情豊かに、眉毛(というか目の上の出っ張り)を動かして全ての感情を表現しています。
グルミットの顔を作っている人はすごい!
1時間半くらいの作品でしたが、とても楽しく見ました。
実は、この作品を作ったスタジオは、火事で焼けて今はなくなってしまったのだそうです。
なにぶん手間ひまのかかるクレイアニメですから、次回作を見られるのはいつのことやら・・・。(^^;
クレイアニメといえば、もうひとつ有名なのがスイスの「ピングー」。
これはご存知の方も多いと思います。
こちらは幼児向けアニメなので、「ウォレス…」に比べるとオトナにはちょっと物足りないですが、キャラクターのかわいさでは女の子に人気がありますね。
私もこんな携帯マスコットのピングー一家セットを持っています。
今では作り手もだいぶ少なくなってしまったクレイアニメですが、他の手法では表現できない味があるので、これからも作り続けていってほしいものですねー。
アカデミー賞とりましたね~。
部屋の内装から小物まで凝っていますよね。
とってもイギリスらしいんだもの~。
今回のはブタ鼻のウサギが不気味だけど
かわいかったなぁ…
次回作…あるのかなぁ~?
ウォレスとグルミット、お好きですか。(^^)
そうですよねー、あの雰囲気はイギリスらしくて、いいです。
ヨーロッパのアニメはキャラクターが、いわゆるかわいいばかりじゃなくて、たいていちょっとグロテスクなんですよね。ウサギだって、ピクサーあたりがデザインすると、ああはならないでしょう。でもそこが、ちょっと毒があって好きですね。(^▽^)
次回作…ぜひ作ってほしいんですが、何年待たされることやら。
私は「ウォレス…」の羊が誘拐される作品でのギャグセンスが好きで、他の作品も見たくなって「ウォレス…」以外の作品集というのを見たことがあるのですが、これがなかなかすごい。CMスタイルの、動物園の動物にインタビューしていく作品とか、天使(?)が劇場でシェイクスピアの人生を評価する作品(これは終始無言ですが、見事の一言につきました)とか…
CGで作っちゃえ、というのが今の主流かもしれないですが、クレイアニメは描くアニメでは出せない暖かさがありますよね。
出来れば、続いていってもらいたいものです
ほほぅ、アードマンの作品集ですか。それは見たいですねー。
ヨーロッパアニメはクレイアニメに限らず、USアニメにはない独特のブラック&シュールな感じがあって好きですね。技術としてはわざと?アナログな感じにしていますね。
CGだとああいうダークなノリは出せないと思います。ヨーロッパアニメは表現したい内容と、表現方法のバランスが取れている感じがします。
CGはCGでイマドキは本当にすごいんで圧倒されますが、クレイアニメは作り手の根性がダイレクトに感じられるので、これからもがんばってほしいですね。(^^)