LUNACY

cygnus' blog

東京バレエ団『白鳥の湖』≪ブルメイステル版≫

2018-06-30 00:08:48 | 新体操・ダンス・バレエ
東京文化会館大ホール

オデット/オディール: 上野水香 ジークフリート王子: 柄本弾

上野水香サマのオデットは観ておかなくては(この先どれだけ観られるかな?)と、
何かに衝き動かされるように行ってきました。

バレエ観劇自体たぶん10年以上ぶり。
東京バレエ団を前に観たときは、上野水香が移籍してきて(あれは当時衝撃だった)まだ間もない頃で、
首藤康之さんや高岸直樹さんがまだ現役バリバリで活躍なさっていた頃だったと思う。
それにしても、ダンサーの世代交代が進んだねぇ。そりゃ、10年以上経っているはずだわ。


もちろん、ブルメイステル版は、初めて観たはず。
そのことを、開演時忘れていて、幕が開けてから、あれ、演出変わった?とかボケてしまった(笑)。


んで、上野水香サマ。
昔も思ったのだけれども、凛としたオーラがあるよね。その、手先とか腕の動きが、ピンというかタンッというか、そんな感じの動き、そこに独特さを持っている気がする。
ただ、ドキッとしたのは、オディールのときの目つき。ギロリとした一瞬、コッチの背筋がビクンとしたことを、ここにカミングアウトしとく。

柄本くんも、東京バレエ団でトップ張ってからみるのは初めてだからまだよくわからないけれど、緊張せいなのかな?もちっと、ズイッと大胆さがあったほうが僕好みかも。


そして、プログラムにもあったけれど、ロットバルトの衣装が凄い!
あれじゃ、ジークフリートの衣装より、舞台演出効果あるんじゃない?
でも、あれは良かったと思う。

それから、ラストのフィナーレの演出が、微妙にバヤに似ていると思ったのは僕だけの気のせいかな?


それで、残念だったのは音楽。
とくに、前半。マチネもあった(学校団体貸切)みたいでお疲れだったのかもだけれど、音色や奥行きが残念。
もっと上手なオーケストラが東京にあるぞぉとボヤきそうになったわ。


あと、公演内容とは別に気になったのは、観客席。
ティーンエイジャーから30代の男子が(そりゃ昔から超少数派だけれどさw)むかし以上にいなくない?
(僕みたいな独りで来る物好きは昔から少ないから別として) ダンス・バレエに心得のあるオーラ出している人も、パートナーに連れてこられた人も、減っている気がして、いくつもの意味で、ちょっとこの先のバレエ業界に不安を感じたわ。
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