『白い本の物語』<新装版>重松成美

"BABEL"の作者の重松さんの過去の短編。本編中エピソード追加に書きおろし短編も収録と。

"BABEL"が書物による体験を意識しているのに対して、これは、図書の作成に関わる職人へのリスペクトを描いた作品。
表紙絵に"BABEL"がフィーチャーされているのがニクいっすね(笑)。

『王国の子』びっけ

既刊4巻を続け読み。結構、面白かったです。
ネット上の書評をあとから読んで知ったのだけれど、英国王室がモデルになっているんだそうで。

影武者や王室の人間としてそれぞれの背後の権力闘争のなかを生きる子どもの物語。
本物VS影武者とか、影武者VS影武者とかの化かし合いがあるわけで。
第4巻の後半からは特にスリルが増してる感じだね～。

ただ、最終的な展開が読めてきた気がしないでもない(汗)。

それから、単行本版では巻頭にカラー挿絵があるのだけれど、第4巻についてはストーリーの内容を踏まえると泣けてくる一描。