LUNACY

cygnus' blog

外山啓介ピアノ・リサイタル「展覧会の絵」

2012-08-02 08:34:28 | ピアノとクラシック
@サントリーホール

モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
ショパン:幻想曲 ヘ短調 op.49
リスト:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」

ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

<アンコール>
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ギロック:ウィンナーワルツ

超久しぶりの外山クンです。
全般的な印象は、練習して臨んできたねv(^-')b
今までがスケジュール詰めすぎ(&演奏会の曲目の大盤振る舞いしすぎ)ってのもあったけれど。
やればできるコw。というか、サントリーの公演では久しぶりに満足度高い演奏会でした。
ファンやめなくてよかったと思いました☆(笑)
あ、女性ファンから髪型がイマイチとの評のようだけれど、アタシ的には問題ナシ。

モーツァルトの幻想曲。
久しぶりに、はじめの曲で結界張ってる感じw。
これでこけなかったし、ホッとする(笑)。

ショパンの幻想即興曲。
ちょっ、速っ!(笑) もうちょっとゆったり弾いて聞かせて欲しかった気もする。
けれど、粗くない。叩いていない。よしよし。

ショパンの幻想曲。
中盤の前半が、(僕が)ちょっとリズムが取れなかったかな。
何て言うんだろう、自分でテンポを感じて打つのではなく、聴衆を自分のクロックにひきこませるっていう感じが欲しいんだよね~。
でも、後半は、だいぶよくなってた。

「ダンテを聞いて」
ちょっとへばってたかにゃ?

全体を通して思うのは、良くも悪くも色気というか艶やかさがないかなw。
でも、良い意味で、ギラギラしていないギトギトしていない。かといって、ゲイっぽい・ゲイゲイしいわけでもないw。
無性性って言えば良いのかな?そんな感じで、流麗でした。

んで、「展覧会の絵」
総評としては、高校の音楽の時間に聴かされたピロコ先生のLDと違った趣で面白かったな、と。
結構、(聴く側として)のめり込めていたようで、あっという間に「キエフの大門」になっていた感じ。

イントロのプロムナード。
何故か、ソーファーシードファレーが、何故か、ラーソードーレソミーと一音上がって聞こえる(笑)。
大丈夫か?オレの耳(爆)。

んで、息をつかせずに第1曲「グノームス」へ。
ココは一呼吸おいてよかった気もするのだけれど....。ちょいと不自然だったかも。
他も、続け弾きが基本だったよね。
でも、第9曲「バーバ・ヤーガの小屋」と第10曲「キエフの大門」の間。
逆にこれは間を置かないないで成功していたと思う。うまく、巻いてくれたな、と。

欲を言えばの話ですが、第9曲「バーバ・ヤーガの小屋」が最初から強めぎみで、途中の山場に持って行くクレッシェンドが、ちょっと足りなかったかな、と。

ただ、全体を通して本当にキレイで流麗なんですわ。
とくに、第7曲「リモージュ」とその前の第5プロムナードが、ホントにおぉ~都会の華って感じでした(笑)。

イメージ語りで悪いんだけれど、箱根ラリック美術館(行ったことないけれどw)よろしく、ステンドグラスに囲まれているというか、この展覧会の絵は油絵じゃなくステンドグラスの絵なんじゃないかと(笑)。
ウクライナのキエフじゃなく、モスクワもすっ飛ばして、文化と芸術の花の都サンクト・ペテルブルクに行っちゃったみたいw。
ムソルグスキーじゃなく、チャイコフスキー聴いているみたい
ところが、困ったことに、これが全然悪くないw。聴き心地が佳いのだ(爆)。

まるで、

♪そうさ100%チャイコ もう弾ききるしかないさ
  ペテルブルクの輝き 永遠に忘れないでね

ってなモードw。#キエフはどこへ行った(笑)。

んでね~思うんだけれど、B-durで始まってEs-durでキメるという調性がヤツを無意識に燃えさせるんじゃないか、と(イヤ、アタシが萌えるってのもあるんだけれどw)。
あのコは抜け出したいのかもだけれどw、肌感覚にB/Es/Asが染み込んでいるんだと思うw(←かなり決め付けw。

独断と偏見にまみれたレポ。とりあえず、こんな感じ。おしまい。
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