お? おお! 世界最軽量金属ですと? 素材フェチのbikebindとしては反応せずにいられません!
以下引用
(CNN) 米民間研究所がこのほど、世界最軽量の素材を開発した。重さは1立方センチあたり0.85ミリグラムだという。11月発行の科学誌サイエンスで発表した。
この物質は現在「メタリックマイクロラティス」と呼ばれており、中空の管が格子状に接続されている。組成の99.99%は空気で、残りはニッケル合金だ。比重は、断熱などの目的で使われる押出発泡ポリスチレンフォームの100分の1。また、力がかかっても元の形に戻るという。
素材を開発したHRLラボラトリーズはゼネラルモーターズとボーイングが出資する有限責任会社で、メタリックマイクロラティスは米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)向けに開発したもの。将来的にはバッテリー電極や車体、航空機の機体、身体防護部材などの素材として活用できる可能性があるという。
これまで世界最軽量とされていたエアロゲル(NASA開発)の比重は1立方センチあたり3ミリグラムで、HRLラボラトリーズは現在ギネスワールドレコーズに記録として申請中だ。認められれば世界最軽量素材として記録される。
http://www.cnn.co.jp/tech/30004709.html
アメリカの研究チームが世界最軽量の素材の開発に成功した。
その質量は0.9ミリグラム毎立方センチであり、断熱材などに使われるスタイロフォームの100分の1の重さである。写真のように、タンポポの綿毛の上に載せることも可能だ。
この素材は99.99%が空気である。空気ではない0.01%の部分は100ナノメーター(髪の毛の1,000分の1という薄さ)の壁でできた金属チューブを相互に接続し、格子状に組み立てることで実現した。
エアロゲル等の超軽量素材を進化させたというよりは、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジやパリのエッフェル塔などの建築物の構造を参考にして開発したものだという。特にエッフェル塔の格子状の構造デザインは非常に優れている。塔には7,300トンもの金属が使用されているのだが、仮にそれを溶かしたとすると、125平方メートルの土台面積の中で僅か6cmの高さに収まるとのことだ。また、この素材は高いエネルギー吸収性能も備えており、50%を超える圧力を加えても元の形に戻ることができる。
今後、バッテリーの電極や防音材、防振材、衝撃吸収材などへの応用が期待されている。
この画期的な素材はカリフォルニア大学アーバイン校およびHRL研究所、カリフォルニア工科大学の研究チームによって共同開発され、11月18日発売のサイエンス誌にその研究結果の詳細が掲載されている。
[Science, カリフォルニア大学アーバイン校(ニュースリリース) via Gizmag, Slashdot]
http://wired.jp/2011/11/24/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E5%A1%94%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%82%92%E5%8F%82%E8%80%83%E3%81%AB%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E8%BB%BD/
引用終わり
……なんだか期待した感じとはちと異なりました(苦笑)。なんというか素材ではなく……、いや素材ですか。構造材ではなく衝撃吸収材なのかな? いや、CNNの記事では車体や航空機のボディにも使われる可能性があるというようなことが書いてあります。
エッフェル塔やなにやらを参考にしたとなっていますが、要はトラス構造ですね。問題は構造と素材です。99.99%が空気でそのほかはニッケル合金とのこと。この合金というところが気になりますねー。ただものではないでしょう。潰されても復元するらしいので、かなり高い靱性があると思われます。インコネルかな?
それと製造方法が気になります。ニッケル合金の管が格子状に組み合わされているらしいのですが、それをどうやって作っているのか? まさかこんなものを溶接しているわけではないでしょうし……。電気溶接ならありうる? 接着も重量が嵩むのでありえないでしょう……。どれくらいのコスト、時間で出来るのでしょうか?
結局いくら軽いと書かれても、剛性や強度が明らかではないので同解釈したらいいのかよく分かりません(笑)。活用法もちょっと妄想が働きません(苦笑)。
面白いのは確かですけど。
開発したのはHRLラボラトリーズというGMとボーイングの出資会社なので、最先端素材を研究していたのでしょうね。