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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ホイッスラー展 @横浜美術館

2015-02-19 22:34:09 | 美術展(2012.8~)


 横浜美術館で開催中のホイッスラー展にでかけました。ジェームズ・マクニール・ホイッスラーはアメリカ出身ですが、若き時に絵画の勉強でパリに渡り、その後ロンドンを中心に活動した画家です。晩年はイギリス美術家協会会長まで務めているので、英国の美術家と言っていいでしょう。先般読んだ高橋裕子著『イギリス美術』でも、ジョン・シンガー・サージェントとともに外国生まれで、イギリス美術に多大な影響を与えた画家として紹介されていました。

 展示は人物画、風景画、ジャポニズムと様式ごとに展示されています。私としては、これまで散発的に目にしたことはあっても、個展としてまとまって作品を鑑賞するのは初めてですし、どの作品も初見のものばかりだったので、食い入って見ました。油彩の他にも多くのエッヂングが展示されており、版画ならでは味わいが楽しめます。ジャポニズムのコーナーでは、構図やテーマで参考にされた浮世絵が併せて展示されており、その類似点も興味深かったです。

 個人的には《青と銀色のノクターン》や《ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ》が好み。タイトルに誘発されるのか、絵を見ていると脳裏に音楽が流れるようです。数年前は毎日眺めていたテムズ川の流れに懐かしさを感じるせいかもしれません。


《青と銀色のノクターン》


《ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ》

 週末でかつ会期も残り3週間を切ったせいか、開館時間直後から混み合っていました。昨年の「ラファエロ前派展」「ロイヤル・アカデミー展」など、最近は質の高い英国美術が楽しめる機会が多く、嬉しい限り。都内からは少し遠いですが、遠征する価値は十二分にある美術展でお勧めです。3月1日まで。

2015年2月11日訪問


《横浜美術館は初めてでした》


《久しぶりに中華街で食事》


6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (守屋)
2015-02-20 07:46:16
こんばんは。先週から、NPGでサージャント展が開催されています。名前をクリックするとペイジに飛びます。これは、かんとくさんにロンドンにもどるんだ、という誰かの指示ではないかと。タマラ・ロホが東京で踊ることが正式に発表されましたし、ロイヤル・オペラも東京公演があり、日本、イギリス関連の行事が多いですね。
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Unknown (かんとく)
2015-02-20 19:50:32
守屋さん
リンクまで張って頂きありがとうございます。サージェント展ですか~、イギリスならではですね。HP上でもアップされているテート所蔵のCarnation, Lily, Lily, Rose は、A4サイズのポスター(?)を娘が自分の部屋に飾っていて、私も好きな絵です。守屋さんの予言も当たらずとも遠からじで、実は、今年の夏休みにロンドン訪問を計画中です。が、この企画展は夏まではやっていないようですね。残念。ワールドツアーを期待しちゃいます。
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Unknown (守屋)
2015-02-20 23:18:18
お待ちしています。ロンドンの風景の変わりようを堪能してください。
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Unknown (かんとく)
2015-02-21 19:47:57
守屋さん
ありがとうございます。決まったら連絡しますね。まだ帰って3年ですけどそんなに変わったんですね。
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ジャポニズムの影響はすごい! (Sony)
2015-02-23 20:10:37
オールド・パターシー・ブリッジは何度見てもいいですね。かんとくさんの想いが良くわかります。ラファエル前派を調べているので今回その繋がりが見られ感激でした。一月に行き印象が薄れていたのでもう一度 見直しました。これからもいい展覧会が目白押しですね。
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Unknown (かんとく)
2015-02-26 21:43:07
Sonyさん
今年も豪華展覧会がラッシュですね。私は大英博物館展が何より楽しみです。
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