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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響 6月定期Cプロ/ 指揮:ウラディーミル・アシュケナージ/ブラームス交響曲第3番ほか

2016-06-18 22:00:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)
 私としては今シーズン最後のN響定期演奏会。締めくくりに相応しい満足度の高い演奏会でした。

 前半はリヒャルト・シュトラウスの作品が2つ。スタートはシュトラウスが23歳頃の時に作曲した「ドン・フアン」。豪快で爽快。管弦楽の魅力をふんだんに放出させる音楽です。アシュケナージさんとN響は、出だしからフル回転。ホール一杯に爆音が響きました。

 続いては、本日、出色の演奏だったオーボエ協奏曲。こちらは1945年作曲で、シュトラウス晩年の作品です。ソリストのフランソワ・ルルーさんを聴くのは初めてでしたが、柔らかく、優美な音色に完全にノックアウトされました。異次元の美しさで、何か懐かしいものに吸い込まれるような感覚に襲われます。ルルーさんは体を大きく動かしながらの演奏で、ヴァイオリンやヴィオラだけでなく、聴衆とも会話し、それを楽しんでいるような様子。「ドン・フアン」で爆音を鳴らしていたN響はまるで別の楽団のように室内楽風の雅なアンサンブルでオーボエを支えます。聴衆のみなさんが集中して聴いているのも伝わってきます。幸せな気分って、こういうことなのですよね。

 サブライズはアンコール。私自身は、前夜のツイッターの投稿で期待するところがあったのですが、アシュケナージさんのピアノ演奏との共演。グルック「オルフェオとエウリディーチェ」から「精霊の踊り」からを演奏してくれました。超お値打ちの一曲でした。

 後半はブラームスの交響曲第3番。3年前のブロムシュテッドさんとN響の演奏以来です。アシュケナージさんは奇をてらうことなく、ストロングスタイルを貫きます。N響も管、弦、それぞれ持ち味を十分に発揮し、かつ気迫あふれる熱演でNHKホールの広さを全く感じさせませんでした。

 パーヴァオさんを首席指揮者に迎えて1年目の今シーズン。充実度を増して、間違いなく大成功のシーズンと言えるでしょう。次期シーズンも大いに期待です!




第1839回 定期公演 Cプログラム
2016年6月18日(土) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

R.シュトラウス/交響詩「ドン・フアン」作品20
R.シュトラウス/オーボエ協奏曲 ニ長調
ブラームス/交響曲 第3番 ヘ長調 作品90

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
オーボエ:フランソワ・ルルー


No.1839 Subscription (Program C)
Saturday, June 18, 2016 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

R.Strauss / “Don Juan”, sym. poem op.20
R.Strauss / Oboe Concerto D major
Brahms / Symphony No.3 F major op.90

Vladimir Ashkenazy, conductor
François Leleux, oboe


《30度を超える夏日となりました》
コメント
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